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おひとり様OK!アランダルースの週末ランチでパエリアとタジン【江古田】

こんにちは、DEKAEです。

時々無性に食べたくなるパエリア。と言っても作るのは面倒だし、外食の機会もあまり多くない料理のひとつです。

しかし!東京のヒッピータウン江古田に、スペイン・モロッコ料理という何とも不思議なレストランを発見。

こちらでは、週末のランチでも一人分のポーションでパエリアを出してくれるのです。

さらに、これまた珍しいタジン鍋も一人で頂けますよっ!

アランダルース ALANDALUS

概要

練馬区江古田は西武池袋線沿いの住宅街・学生街。

画一的な再開発の波を逃れて(?)オフィスやマンションなどのビルがあまり林立しておらず、都心でも貴重な風景を残しています。

学生や単身者向けの食堂など昔ながらの飲食店が多い中、「なぜここに…?」というようなエッジの効いたお店も散見されます。

そのうちの1つがアランダルース。スペイン料理レストランながらモロッコ料理も提供するという、他に類を見ないお店です。

お店の看板にALANDALUSとありますが、正確にはAl Andalus。イスラム王朝がイベリア半島を支配していた時代の地名です。

フラメンコの故郷アンダルシア州(Andalusia)に、今もその面影を留めていますね。

スペインとモロッコは地政学的に非常に近いということもあって、何とも微妙な関係。

アフリカ大陸にあるモロッコの一部にも、スペインの飛び地があります。セウタとメリリャという2つの街で、これらはスペイン領モロッコなんていう紛らわしい呼ばれ方をすることも。

んで、アランダルースのオーナーはセウタの出身らしいです。それでスペインとモロッコ双方の影響をもろに受けているわけですね。本人にはまだ聞いてないんですけど

私が江古田に用がある日ってたいてい土日のお昼なのですが、時折こちらでランチを頂くことがあります。

ちょっくらご紹介いたしたく。

パエリアランチ

パエリアって1人で食べるにはかなりハードルの高い料理なんですよね。

ランチタイムなら、ふらっと入れてパエリアを頂けるお店もありますが、種類を選べることはめったにありません。

が、こちらではなんと常時9種のパエリアがラインナップ。しかもサラダ付きで一律1,100円(税別)という明朗会計なのです。

この中から「魚介のパエリア」をいただきます。

まずはサラダから。モロッカンタイルのようにカラフルなのがいいですね。これがまた、セットにしてはけっこうな量あるんですよ。

ドレッシングはビネガーベースで酸っぱめ。

特徴的なパエリア鍋が、ジュージュー音を立てながら運ばれてきます!

慌てて食べると舌をやけどするほどアツアツ。こんなに種類があるのに、すべて注文が入ってから火入れするというのは驚嘆すべきことでは…

具はアサリ、ムール貝、プリプリのエビにイカがゴロゴロ入ってめっちゃ豪華!エビは小さいものと殻付きのもの、両方入っています。

グリーンピースや、大きめにダイスカットされたパプリカもたっぷり。

恐らくコメは日本米で、パサパサになるまで水分を飛ばしたタイプ。これは完全に個人的な嗜好なのですが、私は若干水分が残っているほうが好みではあります…。

とはいえ、ちゃんと一人用のパエリア鍋で出してくれるのがポイント高し!見た目的にテンションが上がるのはもちろん、最後のおこげまで楽しめちゃいます。

タジンランチ

タジンってそれだけで希少価値があるのに、こちらも8種類ほどから選べます!

お値段は一律1,200円(税別)。サラダとパンが付くという良心的な価格設定です。

しれっとラインナップされているボカディージョ(バゲットのサンドイッチ)も気になるんですよね…

サラダはパエリアと同じものなので飛ばしまして…

この日に選んだのは骨付き鶏肉のタジンです。

鍋ごとサーブされ、目の前で蓋を取ってもらうと…あふれ出る湯気!

グツグツ音を立てる鍋を前にすれば、1人でも「わぁ〜っ!」とか小さく叫んでしまうことでしょう。

チキンからは(多分)ローズマリーの豊かな香りが。骨付きのまま煮込むとのことでしたが、サーブされたときには取り除かれていました。

スープはカレー風味。たっぷり入ったオリーブの塩気もアクセントになっています。

てっぺんのものはパプリカかと思いきや、杏のような果物でした!ときおり現れる甘酸っぱさが素敵。

鶏肉もかなりの量入ってますが、驚くべきは野菜のボリューム。にんじん、かぼちゃ、じゃがいもが大ぶりのカットでゴロゴロ入っています。

どれも柔らかく煮込まれて甘みが引き出されているので、実に滋味深い。スープにもだしが溶け出ています。

しかしですよ、とにかく量が半端ない。この鍋、直径20cmくらいあるんじゃないかな…

「これ1人で食えるかな…」などと思案しておりましたが、さらにパンもセットなんですよねぇ。

店員さんが容器ごと持ってきて、トングで取ってくれるのかな?と思っていたら…このまま置いていってしまいました。

…え、これ全部私の?ヤバくない?

これだけでランチ一回分ぐらいの量ありますけどw

若干の絶望感を覚えつつ、バゲットをタジンに浸して頂くと…

あっ幸せ!!!

スパイシーなスープがしっかりしみ込んで絶品。歯ごたえのあるバゲットが、水分を含ませることで食べやすくなっています。

てなわけで美味しく完食。しばらく動けないほど満腹になりました。

税込1,300円強は単価としてはそこそこですが、夜になっても全くお腹が空かないことを考えると…コスパの暴力。←

個人的にはパエリアよりタジン派かな~。複数人いれば両方頼めて最高なんですけどね〜。

モロッコティー

食後はモロッコティー(ミントティー)でお腹の調子を整えましょう。ほんのり甘みが付いています。

ホットのみですが、これも+100円のセットドリンクとして選べるんですよ。安すぎない?

他にソフトドリンクやコーヒーもります。

アランダルース食べログぐるなびホットペッパー

火曜定休。

ランチ・ティータイムは11:00~15:00、ディナータイムは17:00~23:00で、閉店30分前がラストオーダーです。ケーキセットも気になるんですよね…。

ときどきベリーダンスショーもやってるみたい。

江古田では、イスラエル料理のシャマイムさんでもベリーダンスショーやってます。謎のベリーダンスホットスポット。

おわりに 

急にパエリアかタジンが食べたい!というピンポイントな欲望を気軽にかなえてくれる、素敵なレストランのご紹介でした。

アラビアンな内装に怪しげなBGMで、何ともエキゾチックな雰囲気のアランダルース。

しかし、江古田というアットホームな地で長年営業しているだけあり、不思議と居心地のいい空間です。

ワインの種類も豊富なので、酒飲みさんにもおすすめですよ。

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おしまい