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日本唯一!?パラグアイ料理店アミーゴで肉を食らう【東京・赤坂】

¡Hola!(こんにちは)DEKAEです。

あなたは「パラグアイ」と聞いて何を思い浮かべますか。正直なところ、何の印象もない…という方が圧倒的大多数なのではないでしょうか。

南米の内陸にあり、これといった産業も聞こえてこない国。しかし、その家庭料理を提供するお店が東京・赤坂にあります!

知られざるパラグアイの食文化に触れてみましょう。

赤坂/アミーゴ Amigo

概要

アミーゴは2015年、日本で初めてのパラグアイ料理店として赤坂にオープンしました。

まず店名が良いですよね。分かりやすすぎる。

お店があるエリアは韓国系の店が並ぶ通りにあり、少し怪しげな雰囲気。実は、ご主人は韓国出身の方なのです。

パラグアイに渡って現地でパラグアイ女性と結婚し、どういうわけか2人で日本にやってきて飲食店を始めた…という不思議な経歴の持ち主。

そんなわけで、日本語よりもスペイン語・韓国語のほうがコミュニケーションをとりやすいという(笑)語学の勉強を兼ねて訪れる人も少なくないようです。

オーナー夫妻はラテン全開なので、日本的なサービスを求める方にはまったくおすすめできません(笑)

予約の電話をしたときも「ハイ」としか言われないのでお店につながったか不安だったし、注文しても「無い」とか言われてしまいますw

一方、こちらの要望をはっきり伝えれば対応してくれることも多いです(量の調整とか、好きな盛り合わせとか)。

そういう南米感が好きな人にはとても居心地の良い場所だと思います。

さて、今回は縁あってアミーゴの常連の方とご一緒することになりました。

料理

パラグアイでの食事といえば、とにかく牛肉!

多くの家庭に屋外グリルが設置されており、週末やパーティとなるとみんなで肉とワインを囲むというのが一種の文化になっています。

日本のバーベキューとは異なり、巨大な牛肉の塊を豪快に焼き上げるスタイル。見た目の派手さの一方で、数時間かけてじっくり火を通していくという繊細さもあります。

これをアサードといい、肉焼き担当を意味する「アサドール」という名詞まで存在するのです。

アサードはパラグアイのみならず、南米の多くの地域で愛されています。あちらでは質の良い牛肉が安いんでしょうね~。

こちらが南米人のソウルフードたるAsado(アサード)盛り合わせ。常連の方いわく南米産の牛肉ではないらしいですが。笑

部位の名前がよく分からない…骨付きカルビにあたる部分と、ロースっぽい部分です。これにソーセージ・ポテト・玉ねぎのグリルも。

南米のアサードでは、「チミチュリ」という酸味の強いソースが一緒に出されることが一般的です。

しかしこのソースはなんだかキムチのよう!やはり韓国出身のご主人のアイディアなのかな?面白い取り合わせです。

ちなみにアサードは火をしっかり通すのが基本なので、「レアで」などと注文するとしばかれます。それは嘘

Milanesa(ミラネッサ)はその名の通りイタリア料理の名残で、日本風に言うとカツレツです。

魚・鶏・牛から選べて、今回は牛をチョイス。ほぼ一人でぺろりと食べちゃった…

なぜかキリッと酸味があり、さっぱりしてました~

Tallarín(タジャリン)もパラグアイの家庭料理ですが、南米全域で食べられているみたい。

見ての通りパスタです。見た感じはナポリタンに近いですが、トマトソースを和えてある感じ。具はやっぱり牛肉です(笑)

肉ばかりの登場ですが、ご主人に「サラダは?」と聞かれてちゃんと野菜も摂りましたよ

食後にはやっぱりMate(マテ)!ホットとアイスが選べます。

かなり本格的な味で、独特の渋みがあります。こってりとした肉料理によく合うんですね~これが。

マテも南米の多くの地で飲まれていますが、パラグアイといえばテレレが有名。

これはマテの茶葉に冷水を入れて飲む、いわば水出し茶のようなものですが、アミーゴではテレレはやってないそうです。

デザートも試してみたかったのですが、もう満腹!サービスでフルーツをちょこっと出してもらえたので、十分でした。

飲み物込みで、2人で10,000円と少し。これだけ牛肉を食べたわりにはリーズナブルだと思います。

お土産

伺ったとき、ちょうどお店の5周年を祝う時期だったようで…

なんとスッペシャルなギフトを頂いてしまいました!

パラグアイのお菓子だそうです。

左のアルファホレスはなじみがあったのですが、右のふたつは謎。後日調べたところ名前が判明しました!

中央がPastafrola(パスタ・フローラ)、右がChipa(チパ)というそうです。

アルファホレスとパスタ・フローラは南米全域で親しまれるもの。

アルファホレスは、ドゥルセ・デ・レチェ(コンデンスミルクを煮詰めたようなキャラメル)が挟まるビスケット。

本来ドゥルセ・デ・レチェは超絶甘いのですが、薄~く塗られていて絶妙な味!ちゃんと風味はするけど甘すぎないという驚異的なバランスでした。

パスタ・フローラはタルト生地にジャムを詰めたもので、イメージしやすい味。イタリアから渡ってきたものみたいですね。これまた生地の風味が絶妙で美味しかった…

チパはパラグアイ特有みたい。チーズ味のプレッツェルって感じです。ネットで検索するともっとパンっぽい雰囲気でしたが、やっぱりチーズ味なのが特徴らしいです。

いずれも家庭で焼かれるような素朴なものですから、パラグアイ人のソウルに触れられたような気がして素敵です。

アミーゴ → 食べログ

営業時間は17:00~24:00。平日はランチタイム(11:00~14:00)も営業しており、1,000円でプレートランチをいただけます。

定休日は日曜日。ただし団体予約は受け付けているようです。

おわりに

パラグアイ料理なんてなかなか興味本位でも手を出さないジャンルだと思いますが、近隣の会社員を中心に賑わいを見せていました。

がっつり肉を食らえるという魅力もさることながら、やはりオーナー夫妻の温かい人柄がリピーターを生むのだろうな、と感じた次第です。

一度触れるときっとクセになる、ラテンのゆる~いホスピタリティを味わってみてはいかがでしょう。

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おしまい