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トリニダード・トバゴ音楽の夜@渋谷ARIAPITA

こんにちは、DEKAEです。

2018年初秋、トリニダード・トバゴから陽気なバンドが日本にやってきました。

異国のバーのようになってしまった渋谷の素敵なお店で、カリビアンナイトを堪能してきましたよ。

 

トリニダード・トバゴとは

ところでトリニダード・トバゴってどこにあるかご存知ですか。

ここです。

位置としては南米にあるような気がしますが、文化圏はカリブ海。

日本ではまだまだ有名ではない国ですが、毎年2月に行われるカーニバルはブラジル・リオ、イタリア・ヴェネツィアのものと並び、世界三大カーニバルと称されています。

旧イギリス領で、現在ではインド系とアフリカ系の人口が大半を占めます。

まぁ色黒の人が多いわけですが、パッと見誰がインド系で誰がアフリカ系とかもはやよく分からない…。

食べ物もカレーのようなものがあったり、南米的な豆の煮ものがあったり、なかなかのミックスカルチャーだそうです。

ちなみに2月のカーニバル時期に観光客が集中しますが、それ以外の時期も美しいビーチやバードウォッチングを楽しめるんだそうですよ。

 

トリニダード・トバゴとスティールパン

さて私DEKAEは、スティールパンという楽器を始めたことでこの国とご縁ができました。

この楽器、ご覧になったことありますか?

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ドラム缶を切断してひっくり返し、底をボコボコにしたもの。←雑

ふくらんだ部分を叩くと音が鳴るようになっていて、この楽器一つでメロディーからハーモニーまで作ることができてしまいます。

特に夏の時期はCMでもよく耳にしますので、音を聞けばピンとくる方もいらっしゃるのでは?

私はこの楽器かれこれン年練習していますが、一向に上達しません。

まぁそれは置いといて、このスティールパンはトリニダード・トバゴにおける国民的打楽器です。

時は1930年代、まだこの国がイギリス領だった頃。楽器の使用を禁じられたアフリカ系の移民(奴隷)たちがドラム缶を盗み、叩いてみたところからその歴史が始まりました。

そう、意外と最近のできごとなのですよ。“20世紀最大のアコースティック楽器発明”なんて言われています。

2月のカーニバルではパレードやダンス、音楽コンテストなど様々なイベントが催されますが、最大のハイライトは『パノラマ』と呼ばれるスティールパンのコンテスト。

特に大編成の部門では総勢100人以上が一つの“オーケストラ”を組み、大小様々のドラム缶を打ち鳴らしまくります。その様は圧巻の一言。

パノラマで優勝することはこの国では大変名誉なこととされています。

みんな学校や職場にスティールパンをかついでいって、練習に寄ってから帰るそうですよ。

このあたりは『スティールパンの惑星』という映画で熱く詳細に語られています。機会のある方は是非ご覧になってみてください。

 

トリニダード・トバゴの音楽

というわけで、もしかすると「トリニダードと言われればスティールパン」というところまでは思い当たる方がいらっしゃるかもしれません。

しかしこの国では、それ以外にも様々なジャンルの音楽が愛されています。

まずはカリプソ(calypso)。いかにもカリブ的な、陽気で素直なメロディが多いです。たまにキュンとくるコードが入ってきて気持ちいい。

古いカリプソには民謡的な雰囲気がありますが、スティールパンの普及に伴い徐々にダンサブルなナンバーが増えてきました。

さらに電子楽器が普及してくると、ソカ(soca)がトリニのポップス界を席巻します。

『ソカ』とは『ソウル&カリプソ』の略。カリプソのメロディに、よりブラックミュージック的なリズムを強調した音楽といったイメージでしょうか。

初めて聴いた時は、あまりのテンポの速さに目が回りました。タオルを振り回したりぴょんぴょん飛び跳ねる人々の様子が目に浮かぶようです。

タオルといえば湘南乃風ですが、カリプソはレゲエにも影響を与えたと言われています。

もちろん、トリニでもレゲエ・レゲトンは人気です。

 

渋谷がカリブになった夜

そんな音楽の楽園トリニダード・トバゴから、若きカリプソバンドが日本にやってきました!

ン年スティールパンをやっていても本場の音楽に触れる機会はほとんどなく、またとないチャンスです。

今回日本ツアーにやってきたのは『Lujoe & The Gifted』。

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ライブが始まると、なぜか最初に『wine』(ワイン)という踊りを練習します。腰を前後左右に突き動かす、セクシー系のあのダンス。

私がやると、痔の痛みに身悶えしているみたいなんですが。

後でみんなで踊るからね、ということでいよいよ演奏が始まります。

もうね、控えめに言って最THE高。

カリプソ・ソカ・レゲエ・レゲトンなどあらゆるジャンルがてんこ盛り盛り。超スウィートに始まったかと思いきや、後半はもう爆踊り大会ですよ。

私の大好きなKerwin Du Boisの『Unforgettable』というソカ曲やLuis Fonsiの『Despacito』もカバーしていて一緒に歌うことができましたし。

お世辞にも広いとは言えない会場で皆さんよく遊んでおられました。笑

思い出しただけでニヤニヤしてしまうようなハッピーな空間でしたねぇ。

 

ARIAPITA RUM&PUNCH

今回私がお邪魔したのは渋谷のARIAPITA RUM&PUNCH(アリアピタ ラム&パンチ)でした。

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店名の通り世界中のラム酒を取りそろえたお店。

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好みに合わせてお作りしますとのこと。こんなに種類あったら、酒好きは選ぶのが大変ですね。私はバージンモヒートをちゅーちゅー吸ってましたけど…

こちらはフードメニューも中南米的で、ジャークチキンやシャルベニソースサラダなんてものも。

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さらに、ブラジル風のオクラとひき肉の煮物もいただきましたが、これもとても美味しかった!

 

おわりに

いや~美味しい飲み物と料理に舌鼓を打ちつつ、愉快極まりないライブを楽しむという贅沢。

お客さんの中にも毎年トリニのカーニバルで踊っている方、トリニ人と思われる方、Red Bull Culture Clashのチャンピオン(?)なんかもいらっしゃって興味深かったです。

いい時間でした。

 

 

おしまい

Soca 2018: Trinidad Carnival Music

Soca 2018: Trinidad Carnival Music

  • Various Artists
  • レゲエ
  • ¥1800