なぜ町中華やイタ飯はたくさんあるのに、町フレンチやフラ飯はないのかというのが常々疑問でした。
そんな折、川崎市の多摩川沿いを散歩しているとド派手な建物を発見。
なんとここは、私がかねてより切望していた「フラ飯」そのものではありませんか!
二子玉川から橋を渡ってすぐ、二子新地にあるカジュアルフレンチ・アルチザンマコトのご紹介です。
二子新地/アルチザンマコト
概要
ボンジュール、DEKAEです。今回はいわゆる「本当は教えたくない店」というやつなんですけどね、ぶつぶつ…じゃあブログに書くなという総ツッコミが聞こえてきそう
舞台は川崎市高津区の二子新地。二子玉川とは川を隔ててすぐの地域です。
田園都市線の急行に乗ると、二子玉川の次は溝の口。二子新地は飛ばされてしまうのですが、ここが隠れたグルメスポットなのです。
川崎市内はもちろん、都内でもこれほど小ぢんまりとした地域に美味しいお店がそろっている場所はそう多くないでしょう。
中でもお気に入りなのが、カジュアルフレンチのアルチザンマコトさん。2019年の開店です。
当初はフランスのソウルフードであるステーキに加えてカレーも出す店として営業していたようです。
あるときから業態を変え、シェフのマコトさんがフランス修行時代に出会った味を再現するカジュアルフレンチとなりました。
スペシャリテのステーキとカレーももちろん健在で、やはりこれらが人気のようですね。
今回ご紹介するのは、ふらりと気軽に訪れたいランチタイムです。
お店の様子
お店は、この辺をくまなく歩いていないと分からない場所にひっそりあります。
二子新地駅の東口を出て右手にまっすぐ歩き、そのまま多摩川に出るまで歩き続けるとひときわ派手な建物が。 ここがアルチザン マコトです。
入口はパリのカフェさながらに開放的。
マコトさんは無愛想と公式サイトに書いてありますが(笑)ま、アルチザン(職人)ですからね。
笑顔のスーパー素敵なスタッフさんとナイスコンビ。
ただ、マコトさんも少々コワモテなだけで決して感じが悪いわけではありません。実際は下町のおっちゃん的な気さくな方ですよ。
1階はカウンターですが、だいたい2階に通されます。
4人掛けが3つ、2人掛けが2つで小ぢんまり。一人だったので2人席に座っていたら「広い席にどうぞ」と声をかけて頂き…かたじけのうございます。
ランチのお料理
限定メニュー
ランチの価格は1,000円と1,500円のふたつで、メインの種類がかなり豊富です。
レギュラーメニューの中で散々迷った挙句、とりあえず「限定」メニューを選んでしまったザ・日本人な私。鶏と野菜のバスク風(1,500円)をお願いしました。
サラダ・スープ・パンまたはご飯、コーヒーまたは紅茶付き。なのですが、なんとっ
ご飯とスープはおかわり自由っ!幸MAXじゃん!
こういうファミレス的おフレンチを待ってた!ついに出会ってしまいました。と言いつつ今回はソースたっぷりの料理なのでパンにしたけど
パンでもスープは飲み放題なので堪能しました~。バジル香るミネストローネ風のスープ。このクオリティがおかわり自由は感動…
パンは発酵強めのほんのり黒いバゲット。注意してないとメイン到着までの間に食ってしまいます。
そうこうしているうちに本日のランチ到着~
わっでかい!!
300グラムはあろうかというチキンのうえに野菜がこんもり盛られています。
野菜はラタトゥイユを冷やす前的な感じ。チキンはむね肉かと思われますが、じっくり煮込まれていて口の中でホロホロとほどけていきます。
しあげに野菜の旨味たっぷりのソースをパンでぬぐって…んー幸せ
ランチでも注文してから火入れするようで少し待ちますが、アルチザンの看板に偽りなしですね。
ナイフは信頼のライヨールちゃん
ステーキ
やはりフランスといえばステーキ。「フラ飯」つったらもう、これは欠かせないわけですが…
わお
このお店、料理の見た目のインパクトがすごすぎて、誰かのが運ばれるためにみんなガン見します。このステーキも案の定視線を集めましたw
デフォルトが500グラムということで、きた瞬間「うわっすご」などと声が出てしまうほどのパンチ力があります(量は調整可能だそうです)。
ミディアムですが、赤身だし柔らかいのでパクパク食べられてしまう…さすが元はステーキ屋だっただけあります。何より肉を食らっている感がすばらしい。
そして、ステーキといえば白米だよねッ
ソースにはマスタードとクミンシードが入ってオリジナリティがあります。とにかくご飯が進む味w
食後のコーヒーや紅茶もインドからオーガニックなものを取り寄せているらしく、良い香りです。なかなか普通のお店ではお目にかかれません。
これで1,500円って、私のような万年成長期のうつけ者にはファミレスよりコスパ高いのでは…
しかし完食したら「量多くなかったですか!?」と若干驚かれました。ええっw
ぺろりとはいかないものの、ご飯のお代わりまでしちゃいましたよ。ただし、いくら柔らかいといっても後半ちょっと顎が疲れてきたのは否めないw
隠れ家的な立地ということもあってか、お客さんは常連さんがほとんどのご様子。そしてフランス料理店にしては男性客が多いのも特徴的です。
中には多摩川走ってそのまま来ました!みたいな服装の方もいて、おフレンチなのに全っ然気を遣わなくていいのが最高。
運動着でご飯をおかわりしながら「運動してもここ来ると結局太るよね」と話しているお客さんも。
この世は矛盾でできているのです。
営業時間はランチは11:30~14:00、ディナーが17:00~22:00(ラストオーダー21:00)。水曜定休です。
おわりに
二子玉川っておしゃれなイメージのわりに、これといったレストランがあまりなかったりします。
ちょっと歩くだけでこんなに素晴らしいお店に出会えるのなら、散歩がてら多摩川を渡ってみるのも悪くありませんよ。
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おしまい