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新・夏の風物詩!?「冷やしフォー」がある東京のお店3選

シンチャオ(こんにちは)、DEKAEです。

エスニック好きのみならず、日本人全般の口によく合うベトナムの米粉麺料理、フォー。私も夜遅くなってしまった日や、胃が疲れたときの食事によく食べています。

しかし、真夏に温かい麺類はちょっと…と思う方も多いことでしょう。

そんな方に朗報!東京には冷たいフォーを食べられるお店もあるのです。

「冷やし中華」ならぬ「冷やしフォー」が、日本の新しい夏の風物詩になる日も近いのか?その実力を確かめてみましょう。

1. 渋谷/ハノイのホイさん

おしゃれグルメエリアとして名高い、渋谷桜が丘にある有名なベトナム料理店。現地でフォーに魅了された日本人がオーナーを務めています。

こちらの冷やしフォーはメディアでも取り上げられることが多いですね。毎年6月ごろに登場し、夏の恒例メニューとなっているようです。

休日のランチタイム、早速メニューを見てみると…

冷やしフォーはただでさえレアなのに、フォーガー(チキン)とフォーボー(牛)を選べるということで さらにときめきます。

しかし!このスペシャルメニューを見た瞬間、一気に心を持っていかれました。

冷やし海鮮サラダブン!フォーのみならずブンまで!!

ブンも米粉麺ですが、より細くて真っ白な見た目です。フォーがうどんならブンはそうめんといったところでしょうか。

6種類の野菜にエビ・イカ・貝類がたっぷり。こんなの美味しいに決まっておる…

ということで、こちらのホリデーランチセット(税込1,300円)をオーダー。「パクチー入れて大丈夫ですか?」と聞かれたので、苦手な方は抜いてもらえるのでしょう。

おおっ予想以上にたっぷり!

ヌクマム(ベトナムの魚醤)ベースのだしにレモン汁やレモングラスで酸味をプラス。暑い夏にふさわしくさわやかですが、エスニック好きも満足な味わいです。

ブンのほかに海藻から作られた麺も入っておりヘルシー。ある時期から小洒落たダイニング居酒屋なんかでよく見かけるようになった、コリコリで透明なアレです。

追加のだしも置いていってくれるので、足りなくなることもありません。ただしけっこうピリ辛なので、苦手な方はかけすぎ注意です。

サイドディッシュは生春巻き・揚げ春巻き・ミニ丼から選べたので、揚げ春巻きにしました。満足です♪

ハノイのホイさん食べログぐるなびRetty

日曜終日・月曜ディナー定休。

2.コムフォー

主にOLさんが多い地域のオフィスビルに入っているフォーの専門店。

ファストフード感覚でささっと食べられるフォーという、新たなマーケットを作り出したといっても過言ではないでしょう。

スープも日本人向けに仕立てられているため、エスニック好きとしては少々物足りない一方、誰の口にも合う味わいです。

そんなコムフォーでも、毎年6月中旬ごろに期間限定の「冷やしトムヤムフォー」が登場。

「トロピカル風」をうたっているこちら、なんとマンゴー果肉入り!トムヤム味といい もはやタイ料理ですが、ぜひ試してみようと出かけたら…

無かった。

正確にいうと、7月下旬から限定メニューが変わっていました。

冷製豚しゃぶ ねばとろフォー、間違いないっ。まさに日本ならではの夏の一品ですね。

税抜き880円は若干コスパ悪い…気もしますが、最近高騰中の野菜がたっぷり入っていることを考えると妥当か。

こちらの麺は柔らかいので喉ごしが良いですね。他のお店と比べて少し白っぽいのは、同店が日本米で作った米粉麺にこだわっているからでしょうか。

そして!コムフォーの魅力はなんといっても「もやパク」でしょう。刻んだもやしとパクチーをセルフサービスで入れ放題、というサービスです。

しかし。

感染症対策でセルフサービスじゃなくなってました。えーん←

オーダー時に「もやパクお願いします」と伝えたのであらかじめ丼に入れて提供してくれてましたが…足りぬw

「何度でもお申し付け」と言われても、お昼時の忙しい時間に店員さんを呼び止めるのも気が引けて…まぁ仕方ないですね。

もやパクを追加しなければパクチーは入らないので、苦手な方も安心です。

3. 東新宿/あげまる

最後はベトナム料理店ではなく、なんと「からあげバル」を謳うお店。京都で人気の「梅しん」さんのからあげを中心とした居酒屋です。

それがなぜか冷やしフォーを始めたというので、ランチタイムに興味津々で入ってみました。

場所は副都心線・都営大江戸線の東新宿駅からすぐ。明治通りから大久保通りに入るところなので、新大久保駅からは少々歩きます。

からあげバルだけあって、ランチタイムにはからあげ定食を注文する人が圧倒的多数のよう。しかしご安心を。冷やしフォーにもからあげ2ヶが付いてくるんです!

しかもからあげは4種のフレーバーから選べるということで、若干あたふた。最もスタンダードっぽい「たれマヨ」にしました。

これで税込680円はお得かも(ボリュームは不足気味ですが)。

やはり注文時に「パクチー入れて大丈夫ですか?」と聞かれました。

冷やしフォーです。具が蒸し鶏なので「フォーガー」ですね。味がよく入っていて美味でした。

麺はかなり歯ごたえあり。個人的にはもうちょっと柔めが好みかな~。多分、温かいスープに入って若干伸びたぐらいの麺が好きなんだと思います←

面白いのは、レモンとトマトが冷凍のまま入っている点!これにより最後まで冷たいままをキープしています。

特にレモンは、後半に溶けてくることで味が変化するのがいいですね。卓上の黒コショウを使ってもピリッとしてグッドです。

ただ、だしはポン酢ベースかな…?なんとなく冷やし中華を思わせる味でベトナム料理感は薄いかも。専門店ではないですしね。

そんなことより、からあげが「はっ!うまっ!」となるぐらい美味しかったのですよ。噛むとカリッと音がして、肉汁がジュワッとあふれる絶品。

てなわけで、再訪するなら冷やしフォーよりからあげ定食にするだろうなって感じです。笑

あげまる食べログRetty

ランチタイムは11:30~14:30、ディナータイムは17:30~23:00.

日祝定休。ディナータイムでも定食メニューが頼めるとのことですが、冷やしフォーがあるかは謎です。

おわりに

実は、日本よりさらに暑いベトナムには冷たい麺類を食べる文化はないのだとか。そのせいか、冷やしフォーを出しているのは日本人経営のお店に限られていますね。

それでも毎夏コンスタントに登場していることから、エスニック好きの間では待望論があるとみて間違いないでしょう。

本場にないからこそ、お店オリジナルのメニューを考案できるという点でもまだまだ冷やしフォーの可能性は広がっていきそう。

今後、ベトナム人経営によるお店でも個性的な冷やしフォーを手掛けてくれれば、ますます面白くなりそうですが…どうかな?

いっそ滝のような汗をかくのも

www.niche-dekae.com

 

おしまい