(最終更新:2019年7月24日)
Kaixo(カイショ)! DEKAEです。
美味しいものがたくさんあるイメージのスペインの中でも、特に美食の集まるエリアとして名高いバスク地方。
そんなバスク料理をいただける東京と横浜のお店をご紹介します。
※Kaixoはバスク語で「こんにちは」
バスク地方(Pais Vasco)とは
バスク料理を食べに行く前に、バスク地方について簡単におさらいしておきましょう。
バスク地方はスペイン北部、フランスとの国境に位置し、他の都市圏とは少し変わった文化を有する地方。
また山あり海ありの地形から独自の料理も発展し、「食はバスクにあり」と言われるほどの地域になりました。
中でもバスク地方の要衝サン・セバスティアンは、人口に対してのミシュランの星の数が世界一多いのだとか。
2017年のミシュランガイドで、スペインからは9のレストランが三ツ星を得ました。
何とそのうち3軒が人口20万ほどのサン・セバスティアンに集結!
この他、スペインではコンビニ感覚で利用される『バル』が当然バスクにも沢山あります。
コンビニに行くように世界一の美食をつまむとは、何とも贅沢…
1.銀座/パイス・バスコ PAIS VASCO
バスク料理として有名なのはまずこちらでしょう。店名もズバリそのまま。
こちらのスペシャリティは『バカラオのピルピル』。
何のこっちゃという方のために簡単に説明しますと…
バカラオとは干しダラのことで、スペインやポルトガルでよく食べられています。
ピルピルはバスクの伝統的な調理方法。バカラオにオリーブオイルをたっぷりかけ、極弱火でじっくり加熱して乳化していきます。
干しダラの旨味と、タラのゼラチン質で固まったソースのプルプル感とを楽しむ一品。
そしてパイス・バスコ、もう一つの特筆すべきメニューがチャコリワイン。これは、バスクを始めとしたスペイン北部特産の微発砲性ワインです。
同行者がチャコリを注文すると、店員さんが高~いところから勢いよくグラスに注いでくれました。
こうすることによってきめ細かい泡を作り、ふんわりとした口当たりになるそうです。
私はワインの味は分かりませんが、見た目にも楽しいパフォーマンスですねぇ。
そしてピルピルはもちろん、どれを頼んでも美味しい料理たち!
私たちは上階のテーブル席を利用しましたが、1階のエントランス部は気軽なバルになっています。
コリドー街という立地もあいまって、色々な使い方ができそうですね(意味深)。
2.横浜/ビオッツァ Bihotza
横浜に住む親戚から「何かうちの近くに、パスクとかいう美味しいスペイン料理屋があるんだって」との情報が。
いやそれパスクじゃなくてバスクだけど!ぜひ連れてって!とお願いしておいたら、そこで誕生日を祝ってくれることになりました。
場所は伊勢佐木長者町。JR関内駅からも歩いていける距離にあるBihotza(ビオッツァ)。
人気店ですが座席数はそこまで多くないため、予約がベターと思われます。
全く酒を飲まない3人で訪れたので、どんだけ食べるのっていう勢いで注文しまくり。
スペインのぶどうジュースmosto(モスト)が赤白そろっているのも素晴らしいです。
見た目にも涼やかなガスパッチョ(右上、スープ)には何と桃が入っています。
左下は野菜グリルとブルーチーズ。バツグンの組み合わせ。
右下はバカラオのトマト煮。干しダラの旨味がぎゅぎゅっと…悶絶…
バースデープレートもいただきました。
スペイン語でFeliz cumpleaños(誕生日おめでとう)と書いてあるのが嬉しいですね。
左下はこの店のスペシャリテで、アサリのバスク風炊き込みご飯。
親戚は「これを食べるためにもう一回来たい!」と大絶賛でした。
個人的には仔羊のグリルとカジョス(トリッパ=牛の胃袋のトマト煮)がとても食べたかった!のですが、同行者が羊と内臓系を食べられないため今回はお預け。
いや~それにしても全部美味しかった…(語彙力)。しょっぱすぎず油っこすぎずで、食後感も良かったです。
おわりに
バスク料理だけでは飽き足らないあなた、何と白金にはバスクチーズケーキの専門店まであるのですよ!
白金でバスク気分!メゾン・ダーニのガトーバスクとガスタのチーズケーキ
こちらのシェフパティシエはフランスバスクで修行された方ですが、サン・セバスティアンで人気のチーズケーキのレシピを伝授され、東京の地で再現しています。
しっとり濃厚で超絶美味なので、こちらもお試しあれ。
スペインのコメ料理
おしまい