¡Hola! DEKAEです。
旅人を魅了してやまない南米。ですが、食事となるとけっこう困ることが多いのです。
中でもボリビア多民族国、その食文化はお世辞にも豊かとは言いにくい。
なんせ国土のほとんどが標高3,000メートルを超えるボリビア。食材の種類が限られるだけでなく、調理も低地と同じようにはいかないわけです。
でも私、どうせ食べるなら美味しいものを食べたい性分。というわけで行く先々で探し回ったボリビアの美味しい(?)食事情報をお届けします。
スクレ Sucre
まずは憲法上の首都スクレ。政府の主要機関が集まるこの地には裕福な人も多いため、それなりのレストランもあります。
が、ここはぶらぶらと歩いて気になったお店に入ってみることにしましょう。
ボリビアに到着したばかりの私、この時点ではローカルすぎる店に挑戦する勇気が出ず(笑)オシャレなカフェレストランに入ります。
メニューはハンバーガーやパスタなど洋風。ボリビア感はありませんがクリームパスタを注文してみました。
…で、結論から申し上げるとですね。
高地でパスタは食べちゃダメ。
別にアルデンテを期待したわけではないのです。ないのですが、そういう次元ではなく何かもう、ひたすらブヨブヨだったのですよw
沸点が低い高地において、麺類は我々が思い描く茹であがりにならないみたいですね。
ラパス La Paz
エル・アルト国際空港
お次は「事実上の首都」ラパス。飛行機の時間の都合で、往復共に空港で朝食をとりました。
豆のスープと人生初コカ茶。コカ茶には身体が酸素を取り込むのを助ける役割があるため、高山病に効果てきめん。
というわけで この後のボリビア滞在中がぶ飲みでした。日本に持って帰るのは違法ですしね。
伝統的な肉のパイ包み、サルテーニャ。ボリビア中で売っているにもかかわらず街中で一度も食べなかったので、何倍もの値段を払って空港でいただきました…。
飲み物は桃から作るモコチンチ。名前が…すごいわね。めっちゃ甘いです。
ラパス市街
朝食で入ったカフェ、Tia Gladys。宿のあるイリャンプ通り付近で朝から開いている店がここしか見つからなかったのですが、どうやら海外旅行者に大人気らしく――
世界中から夥しい数の証明写真!!
SNSのアカウントのメモを残している人もいて、新しいタイプの出会い系というか…ちょっとしたカルチャーショックです。
優しいものを求めてクリームスープとコカ茶を注文。めっちゃ美味しかったです。
観光客向けのお店かと思いきや、旅行者とローカルの常連さんが半々といった感じで雰囲気はなかなか良いですよ。
お金を払って帰ろうとしたら、店員の姉ちゃんに「アミーゴ!」と止められました。何でもお釣りを間違えたらしく正しい釣銭を返してくれたのです。
失礼ながらビックリしちゃいましたよ私。海外旅行(とりわけ途上国)ではお釣りをごまかされるのが当たり前なのに、わざわざ呼び止められるなんて!
こちらはタリハ通りという小さな路地で見つけたチチャロン(豚肉の素揚げ)専門店にて。
母娘でやっている食堂で当然観光客はゼロ!見た目通り油ギッシュでしたが美味しかったです。
下に敷き詰められているのはチョクロ(ジャイアントコーン)と紫じゃがいもを蒸したもの。これもまぁなかなか(以下自粛)
ポトシ Potosí
ボリビアはおろか世界で最も標高の高い都市のひとつであるポトシ(4,000メートル前後)。
鉱山労働者の街なので独特の雰囲気があります。というわけで、安価な市場や食堂が市民の胃袋を満たすのに大活躍。
散歩中に見つけたローストチキン屋でランチにしました。
まるまる一羽・ハーフなど選べましたが、1/4で十分お腹いっぱい!プリプリで美味し~。
フライドポテトはちょっと…私たちのイメージとは異なる仕上がりになるようです。見た目は完璧なんですけどね。米もまぁ…うん←
天敵のパスタ(笑)ですが、このオイル系の味付けは意外とイケました。ほか弁/ほっともっとの弁当に入っているやつを思い出す。
かつてコカ・コーラにはその名のとおりコカの成分が入っていたのです。
ボリビアのコカ・コーラは今でもそうだという噂を耳にしましたが、都市伝説でしょう。普通のコーラの味でした(多分)
ウユニ Uyuni
ウユニ市街
塩湖で有名なウユニ。夜分にバスで到着しましたが、辺り一帯に屋台がたくさん出ていました。夜遅くまで賑わっているようです。
ウユニは小さいながらも塩湖ツアーの拠点となる町。外国人観光客向けのレストランが圧倒的に多い中、非常に魅力的なアサード(バーベキュー)のお店に出会いました。
外でガンガンに焼かれる肉たち。持ち帰り待ちの人々でごった返しており、人気店であることがうかがえます。
ザ・家族経営!お父さんが外、お母さんが中で忙しそうに肉を焼きながら、子供たちに指示を飛ばしているのが微笑ましい。
中に入って大テーブルに腰かけます。メニューには一応写真が載ってますが、何の部位かはイマイチ分からず(笑)
牛肉のアサードの小サイズ。Tボーンっぽいですね。シンプルな塩味ですがチミチュリ(酸っぱ辛いソース)などで色々味も変えられてグッド。
もぐもぐしていると相席で地元の兄ちゃんがやってきて、ナチュラルに「こんばんは」と挨拶してくれました。
別にお喋りするわけでもなかったのですが、「これ使います?」とソースを渡してみたり、帰り際は「じゃあね」と言って別れたり…なんかすごい良かったです。
息子にお会計をお願いすると、お父さんに「この人のいくら?」と尋ねます。
お父さん「18ペソ!」と答えたんですが、それは大サイズの値段だったのです。ま~忙しそうだしわずかな差だしな…と思い、言われたとおりに払いました。
するとお父さん、慌てて戻ってきて「ごめん、15ペソだった!」と訂正するではありませんか!
こんな忙しい中一人一人の注文を覚えて、しかもなんと正直な商売をしているのだろう…とキュンとしちゃいましたよ。
町中にアイスキャンディを売る店もありますよ。この犬、置物かと思ったら本物だったんです。かわいすぎて笑い死んだ。
ウユニ塩湖ツアーの食事
こちらはウユニ塩湖ツアーに含まれていた食事です。
ボリビアはスーパーフード・キヌアの名産地。こんな山盛りのキヌアを見るのは初めてでテンション上がりました(手前の白いバケツ)。
プチプチとした食感はクセになります。
余談:チョコレートは美味しいよ
素敵な食事を見つけるのが なかなか難しいボリビアですが、チョコレートはとても美味しいのです。
特に有名なお店がふたつあります。
まずはスクレの『Para ti』(パラ・ティ)。「あなたのために」という意味です。
スクレ市街のお店で量り売りから贈答品まで取り扱っているほか、カフェも併設。私はここでお土産用のタブレットをいくつか購入しました。
コカ入りのチョコも売っています!店員のおばちゃんに「国外に持って出られますかね?」と尋ねたら「やめといたほうがいいわよ」と言われたので断念…
Para tiはスクレのバスターミナル、ラパスのエル・アルト国際空港でも取り扱っています。
もうひとつがラパスの『EL CEIBO』(エル・セイボ)。流行りのBean to Bar的なコンセプトの店で、本格派の味わいです。
一口サイズのタブレットは30円程度と破格。ウユニの塩味やキヌア入りなど、ボリビアっぽさ全開でお土産としても完璧です。
観光客が立ち寄りやすいのは公共ロープウェイMi Teleféricoの黄色い線、Mirador/QHANA PATA駅に入っている店舗。
ラパスの公共交通機関はロープウェイ!Mi Teleféricoで空のお散歩【ボリビア多民族国】
EL CEIBOも空港で買えます。ただ、どちらのお店も空港で買うと値段が何倍も上がるので、街中で買うのがベストです。
おわりに
色々食べて感じたポイントとしては、高度の影響を受けにくい調理方法なら間違いない!つまりスープなどの煮込み料理やバーベキューなどですね。
煮るなり焼くなりとはよく言ったもの(笑)
私が入ったローカル食堂はGoogle Mapでも探せないような所ばかりですが、観光客向けの店にはない温かさがありました。こういう店を見つけたらぜひトライしてみてください。
ところで今回、他にも食べたいものを事前に調べていったのですが…
それはリャマのステーキ、フリカセ(豚のスープ煮込み)、ソパ・デ・カベサ・デ・コルデロ(羊の頭スープ)。
これらを一つも見つけられなかったのが残念。いつかリベンジしたいものです。
その後 東京で再会
おしまい