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日本最高級のペルー料理レストランDestino 51のゴージャスランチ【南青山】

¡Hola! DEKAEです。

以前、鶴見のカジュアルなペルー料理店Koky'sに伺った際、「オーナーが東京にもお店を開いた」と教えてもらったDestino 51

安っ!鶴見のペルー料理屋KOKY'Sが楽しくて温かい【横浜市】

Koky'sにいらしたシェフが料理長を務めるとのことですが…

行ってみたら、これがもう日本では最も高級なペルー料理ではないかというハイエンドなレストラン。

細部まで手の込んだモダン・ペルビアン・キュイジーヌを堪能してまいりました。

表参道/Destino 51

教えて頂いたDestino 51は、南青山・骨董通りの路地に構えていました。おそらく、ここを目指して行かなければ目にすることがない位置でしょう。

destinoはスペイン語で「運命」または「目的地」と意味する言葉。51の由来は不明です。

正しくスペイン語風に読むと「デスティノ・シンクエンタ・イ・ウノ」となるのでしょうが…レシートには「デスティノ・ゴーイチ」と書いてありました。笑

店内は広めにとったテーブル席が10卓ほど。本格的なバーカウンターも併設しています。

落ち着いたしつらえのレストランですが、いたるところでアンデスの飾り物がド派手な存在感を見せています。

ガストロノミーにエスニシティが入り込むこの雰囲気はなんともワクワクしますよねぇ

解放的なテラス席も良さげ。

レストランの上階はアルゼンチン・タンゴ教室なんですね。この一角だけ急に南米感が炸裂…

ドリンク

席に着くと、とりあえずドリンクメニューを持ってこられました。あ、これは頼まないわけにはいかないやつ…←

バーカウンターではバーテンダーさんが麗しいカクテルを作っています。

ペルーといえばブドウの蒸留酒「ピスコ」。そのピスコを用いたカクテルがお店イチオシのようです。私は下戸なので飲めませんが

魅惑的なノンアルコールカクテルもありましたが、無難にチチャモラーダ(税込800円)にしてしまいました…

ペルー料理好きにはおなじみの、紫トウモロコシのジュース。ほのかな甘みと酸味がクセになる健康ドリンクです。

おつまみにカンチャ(炒ったコーン)もついてきました。

ランチコース

アミューズ

ランチは2種類のコースとアラカルトから選べます。

で、訪れたのは平日のランチタイムだったのですが…コースというのが安いほうで3,850円、お高いほうだと6,800円。メニューを持つ手が震えました←

系列店のKoky'sがファストフードっぽいのに対して振り幅が大きすぎない?

一応アラカルトの単品メニューは2,000円台からありました。

まぁこのように素敵なレストランにきてケチケチするのもいただけないので、お安いほうのコース”PERU MUCHO GUSTO“をお願いすることにしました。

まずはアミューズとして提供されたカウサ。ペルー版ポテトサラダです。

紫トウモロコシで作ったクリームやラディッシュで上品に飾り付けられ、さながら宝石のような一品。ポテサラがこんなに美しい国って何なの?

前菜

続いて前菜です。いくつかのメニューの中から選択できます。

せっかくペルー料理店に来たなら食べておきたいのがセビーチェ。この一品でお店の実力が分かるといっても過言ではありません。

辛さを3段階から選べて、私は「辛い」でお願いしました。赤唐辛子が多めに入っています。

ライムの酸味がキュウ〜っとくる上にヒーヒー系の辛さもプラスされ、なかなかの刺激です。しかしこの刺激がクセになってやめられんのですよ…

ヒリリときた舌を、チョクロ(白いジャイアントコーン)とサツマイモの甘みが中和してくれます。

海藻を大胆に盛り付けているのもこの店ならでは。さすがモダンキュイジーヌを謳うだけあります。

ちなみに、この日の魚は真鯛でした。

スープ

ペルーにはスープの専門店があるほど、スープのバリエーションが豊富なのですが…本日はどんなものが登場するのでしょう?

チョクロのポタージュにパセリのソースを添えて。ペルー版コーンスープということですね。

洋食屋さんの黄色いコンポタのような甘さはなく、塩味ベースに仕立てられていました。そこからジャイアントコーンのわずかな甘みを感じます。

日本にいるとそもそもチョクロが手に入りづらいし、それをスープにしようという発想になりません。

ここでしか食べられない貴重な一品でした。

メイン

メインディッシュも数種類の中から選択できます。

前菜を魚(セビーチェ)にしたので、メインはがっつり肉で。アヒ・デ・ガジーナです。

鶏むね肉を、中南米に特有の黄トウガラシとチーズで作った特製ソースで煮込むお料理です。

こっくりとクリーミーな味わいを楽しめる一方でヘルシーなメニューでもあり、見た目のわりにぺろりと食べられてしまいますよ。

黄一色の皿にオリーブの紫色が鮮烈に映えます。中南米の色彩感覚が大好きなんですよねぇ

デザート

デザートは、ペルーのフルーツルクマのアイスクリームにピーカンナッツのムース、砕いたチョコレートビスケットを添えたもの。

ルクマを食べたのは初めてだったような気がします。現物は見たことがないのですが、表面はアボカド、中は琵琶っぽい見た目のようです。すごいね

味はなんとも形容しがたい…麦芽飲料みたいな?現地ではバニラと並ぶ人気フレーバーで、どこのアイスクリーム屋にも必ずルクマ味はあるんですって。

デザートにはワンドリンクがつきます。チョイスしたのはアニスティー。こんなにたっぷりとプレスでいただけるのですね!

一人だったので黙々と食べ進めてしまいシェフには申し訳なかったのですが(笑)すべての料理を完璧なタイミングで提供してくださいました。

それぞれのお料理も丁寧に説明してくれます。せっかくなら時間にゆとりをもって訪れたいレストランですね。

店員さんは日本語ペラペラで、私のスペイン語スキルが火を噴く機会は悲しいくらいありませんでした。

なお、ランチコースはサービス料込みの料金です。

Destino 51食べログホットペッパー一休.com

表参道のSpiralビル向かって右手の通り、骨董通りをしばらく進んだところの路地にあります。

営業時間はランチタイム11:30〜15:30、ディナータイム17:00~21:00。土日は通し営業です。

※月曜定休

おわりに

お店には私のほかにラフな服装のペルー人らしきグループがいましたが、「すごく美味しい」と言っていたので現地の方も認める味のようです。

この人たち、スペイン語で会話していたのでガン聞きしていたのですが(←)唐突に「お先に」「どうぞ」という日本語のやりとりが差し挟まれたので驚いてしまいました。

日本とペルーの文化が混ざり合うのっていいですね←

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おしまい