メルハバ(こんにちは)、DEKAEです。
東急大井町線というローカルな路線が通る、品川区の荏原町駅。沿線の方でなければ駅名すら聞いたことがないかもしれません。
そんな地味な場所ですが、ここにハイレベルなトルコ料理屋が集結していることを発見。
トルコの美味しいものをいただきながらゆっくり過ごしたい、なんて時には訪れる価値がきっとありますよ。
1. トルコレストラン デデ DEDE
まずは、荏原町駅から徒歩2分弱のところにあるDEDEさん。
2015年にトルコ人のシェフと日本人の奥様がオープンしたお店です。
店頭ではケバブサンドの持ち帰り販売をしており、ひっきりなしにお客さんが訪れています。
もちろん店内飲食もOKです。
エキゾチックながら美しい内装。
日本にあるトルコ料理店ってローカル感満載なところが多く、少々入りづらいところが多いんですよね…
こちらは日本人の奥様が手掛けていることもあり、その点非常に日本人フレンドリーです。
お冷やグラスも中東みがあって素敵である。
メニューはランチとディナーで分かれており、この日はランチに伺いました。
ケバブサンドのほか、トルコ風ピザやケバブプレートのセットがラインナップ。
おつまみになるサイドメニューも充実しているんですが、まずは一番人気のチキンケバブプレート(税込み900円)をお願いしました。
鶏肉のケバブにスープ・サラダ・食後のチャイが付くセットです。
スープはレンズ豆でした。なにげないランチでも、こういう本格的なものをすっと差し出されると俄然テンション上がる
チキンケバブのプレート到着です。
とにかくこのチキンがジューシーで旨いことに驚き!これはケバブサンドではなく、料理として単独で食べるのが正解と思うほどです。
ライスもバターライスになっていて、ほどよく味がついています。
ご飯は無料で大盛りにしてもらえます。チキンもボリュームたっぷりで、むしゃむしゃ食べられるのが食べ盛りにはありがたし…
食後のチャイも香り高いです。ただ、このグラス持つところがないので熱すぎて大変w
これで900円はかなり満足感がありますね~。ディナータイムにはより本格的なトルコ料理を提供しており、伝統的な煮込み料理やラム肉もあるみたい。
なんたってトルコ料理は「世界三大料理」の一つとされていますからね。町のケバブ屋では味わえない世界も体験してみたいものです。
ランチは11:00~14:30、ディナーは17:00~23:00。
定休日はありませんが、月に何日か臨時休業日があるため事前に公式サイトを確認しておくと安心です。
2. ドアル Dogal
荏原町に構えていたトルコ食品会社が、直営店舗として2021年にオープンしたのがドアルさんです。
カフェバースタイルでの営業で、提供されるお酒やお菓子は自社製品オンリー。気に入ったものは卸売り店舗で購入できるというわけですな。
フランスの花屋と見まがうほどにキュートな店構え。
はじめ、コワモテなおじさんが入口付近の席に座っていたのでビビって入れませんでしたが、この方こそオーナーのメテさんでした。
鬼軍曹の迫力ですが全然いい人です。常連さんらしき方々も通り掛けに声をかけるなど、すっかり地域に溶け込んでいます。
とても小さなお店ながら、入口の花や内装のセンスが良く居心地は上々。
トルコの「チャイ」文化のように、ここでゆったりと時間を過ごしてほしいという願いも込められているようです。
さて、こちらではトルコの伝統的なお菓子「バクラヴァ」が食べられると聞いていました。
都内でもあまり食べられるお店はなく、非常に貴重とのことだったのですが…
壁に貼ってあった「キュネフェ」の文字が気になった私。
「キュネフェって何ですか?」と尋ねると、鳥の巣のような形の甘~いデザートとのことでした。
ドアルではオーナーの気分次第でメニューにないものを提供している日があり、これがまさにそれなのでは!?とすかさずオーダー。
チャイとのセットで1,250円(税込み)のところ、プラス200円でトルココーヒーに替えてもらいました。
まずはトルココーヒーがやってきました。これまた見慣れないカップですが、なんとも美しいフォルムですねぇ。
爪楊枝に刺さっているのは砂糖かと思い、コーヒーに突っ込んでぐるぐる回してみるものの一向に溶けず…
かじってみたら、ロクムという伝統菓子でしたwつらいww
しばし時間がかかってから到着したキュネフェです。ピスタチオがたっぷり乗ってるよぉ
おじさんピスタチオ大好き。何かと女子に人気♡みたいなマーケティングに走られると、注文しづらくなるのでやめてほしいです。
で、肝心のキュネフェは一見スポンジケーキのようですが…
なるほど鳥の巣である。
上に載っているものも不思議で、クロテッドクリームのようでもあり、後味はそこまでこっくりはしていません。
シロップ漬けでバッキバキに甘くなっているキュネフェですが、これを口にすることでさっぱりする感じさえあって驚きます。
キュネフェの底部には餅のように伸びるものが。これはヘリムチーズかなぁ?トルコアイスといい、トルコ人は伸びるものがお好きなんでしょうか。
「キュネフェって何でできてるんですか?」とお店の方に尋ねたところ、「カダイフ」なるもので作るとのこと。
小麦と水を原料とし、これを熱した鉄板で細~く麺状に焼き固めるとこうなるんだそうです。まさかの炭水化物のシロップ漬け…
熱々の状態で提供されたので、注文してから焼いてくれたのだと思いますが、それは時間も手間もかかるはずと納得。
帰ってからGoogle先生にもお尋ねしたところ、「クナーファ」という表記でキュネフェも紹介されていました。
そういえば新大久保のイスラム横丁でも、こういう細いのがまぶされたお菓子を売っていたけれど、なんか不気味だと思い手を出さずじまいだったのを思い出しました←
中東~西アジアではポピュラーな食べ物だったんですね。
カロリー計算するととんでもないことになりそうですが…まぁいいや
ドアル → 食べログ
営業時間は11:00~23:00。月曜定休です。
アルコール・ノンアルコールともにものっすごい数のドリンクメニューがあり、読んでいるだけで目眩がしてくるほど←
特にトルコの蒸留酒「ラク」がグラスでお試しできるのは貴重ではないかと思います。
オーナーは5軒隣の卸売り店舗と行ったり来たりなので、カフェバーが無人の場合はそちらを覗いてみてください。
おわりに
美味しいトルコ料理に摩訶不思議なトルコデザート。想像以上にディープなトルコ体験ができました。
荏原町にはトルコからの輸入雑貨を扱うショップやドアルの物販店もあり、トルコ気分でのショッピングも楽しめてしまいます。
トルコ通の方もただトルコに興味があるだけの方も、一度訪れてみて損はしませんよ。
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おしまい