Talofa(こんにちは)!Dekaeです。
世界で最も観光客の少ない国のひとつ、ツバルに行ってきました。
情報も少ない中、先にかの国を訪れた日本の方のブログ記事が非常に助けとなりましたので、私も最新情報を上げておきたいと思います。
以下は2023年5月の情報ですが、参考になれば幸いです。
なおツバルには独自の言語がありますが、英語が公用語となっているため皆さん英語も話します。
お金の話
ツバルの通貨はオーストラリアドル(以下AUD)です。
紙幣・硬貨ともに等価で使用されているほか、硬貨のみツバル独自のものも発行している模様。
ツバル硬貨はあまり出回っておらず、お釣りでもらえたらラッキーです!私は50セント硬貨1枚しかゲットできませんでした…
注意点として、ツバル国内ではクレジットカードが一切使用不可。ATMもないためキャッシングもできません。
渡航前に十分なAUDを現金で準備することが求められます。
国立銀行と空港に両替所があり、主要通貨からの両替は可能とのことですが…日本円を常に受け付けているか分からないのでAUD持参がベストです。
インターネット
多くの方が気になる点ではないでしょうか!
インターネット関係のご相談は、空港を出てすぐのテレコム・ツバルでどうぞ。駅前みたいな感覚
こんなさりげなくOPENアピールしなくても…閉まってるのかと思いましたよ
事前情報では「SIMよりWiFiバウチャーを買ったほうがまだマシ」という話でしたが、テレコムに行ってみるとWiFiバウチャーの案内がなかったんです(多分)。
代わりにSIMのプランがいくつか掲載されており、データのみプラン・通話とデータプランがありました。
夜間だけ有効なStarlight、週末だけ有効なMoonlightに続き、最も一般的と思われるLagoonプラン。
私は正味2日間しかいないので、460MBのLagoon5プランに。
新規のSIMカードは5ドルで購入するため、データ通信と合わせて計10ドル支払いました。
自前のiPadに挿したところ、LTEの表示が出ました!サクサクとまではいきませんが問題なく通信が可能に。
ここ数年のうちにネット環境も発達したんですかね〜。
もちろん便利だし助かるんですが、「電波のない国に行ってくる」と周囲にドヤ顔で伝えてきた手前、ちょっとがっかり感が(笑)
ただ、みんなが使う夜間は混雑するようで速度が遅くなりました。
ショップ
ツバルは年間通して熱帯気候のため水分補給は必須。とはいえ生活用水が雨水のため、飲用には適しません。
キオスクがあちこちにあります。「ほぼ何も売ってない」という情報が主流ですが、意外となんでも置いてました。
ただし扱っているものはどこもだいたい同じで、すべて中国や東南アジアからの輸入品。眺めていてもあんまり楽しめないかもしれません。
1.5リットルの水が3AUD、缶コーラが2AUDとかなので、やっぱり高いなぁという印象です。
フナフティ最大のスーパーマーケット。生鮮食品や家庭用品も充実していますが、すべて輸入品です。
郊外で豚さんを解体している一家を見たので、肉類(基本冷凍)は地物かもしれません。
しかし市場というものが見当たらないのでどのように取引しているのかは謎…。魚は行商人がいるようですが。
レストラン
Halavai Restaurant
初日の夕飯は、あまり情報のない(笑)Halavai Restaurantに潜入してみました。
シェフは中国系だったので一応中華料理メイン…かな?
チキンチャウミン(9AUD)。
ツバルはとにかく食事も期待できないと聞いていましたが、そのつもりで食べたら普通においしかったです←
いかんせん量が…2人前ぐらいあるかも。味は濃いので一人だと飽きてしまいますね。
しかしこの量と味で9AUD(約800円)ならそれぐらいするよね、という感じです。
調味料もすべて輸入品なので、ある意味本場の味とも言える…
Blue Ocean Restaurant
続いて、よく名前を聞くBlue Ocean。
メニューがHalavaiとまったく同じで値段が違うだけなんですが、兄弟の店かな…?ブルーオーシャンのシェフのほうが感じの良い方でした。
注文したのはポークチャウミン(10AUD)。Halavaiより1ドル高くてつらいwww
チキンチャウミンと同じアングルを目指す
なぜかビーフチャウミンはHalavaiより1ドル安かったです。
ブルーオーシャンのほうがさらに味濃かったかも〜。昼間は暑くて汗を大量にかくので、ちょうどいいのか。
地元の方も次々とやってきます。
目つきの鋭い巨漢の兄ちゃんがチキンとフライドポテトを注文し、ケチャップを取ってくれと店員さんに頼んでいました。
兄ちゃんがケチャップの容器をプヒプヒ言わせながら押しまくっても中身が全然出てきません。
もう面白すぎて本当に勘弁して…笑ったら睨まれそうで必死に耐えました←
レストランは値段のわりに絶えずお客さんが来てましたが…彼らの収入に対して、外食代はどれくらいの割合を占めるのであろうか。
Filamona
最後の夕飯は泊まっていたFilamona Lodgeでお願いしました。
魚とパイナップルのサワーソース煮、これがとても美味しかったです。15AUDとまあまあ値が張りますが、お願いしてよかった~。
他に見に行った3T’sは休業、Sue’s Kitchenは17時閉店でした。
Sue’s Kitchenはランチタイムにも訪れたのですが、ツバルでは珍しくローストチキンが食べられるためか外国人観光客に大人気。
「これから注文すると30分くらいかかりそう」と言われ、この国の30分って90分ぐらいだろうなぁ…と考えて諦めました←
南の端
フナフティ本島の南端には歩いて行けます。道が一本しかないため迷うこともありません。
いつか沈んでしまうと言われても実感がわかないな〜。ツバルの人々も正直あまりピンときてないのではないでしょうか…
ただ、このように植物の根があらわになっているところが多々あります。海面上昇のみならずツバル自体の地盤沈下も問題みたい。
北の端
北端は歩いては行けないので、レンタサイクルするのが一般的のようです。
しかし、ツバルって皆さん原付に乗っていて自転車というものがほぼ無いんですよね。宿の「レンタサイクル」も原付オンリーでした。
私原付とか乗ったことなかったのですが、とりあえず宿の兄ちゃんに「レンタサイクル」をお願いしてみたらニヤリとして…
「前にそういう人にバイクを貸したら事故を起こされたから貸せない」と言われました。まぁ私が事故第一号にならなくて良かったですが
てなわけで、マップで「narrowest point」と書かれているところまで歩いて行きました。文字通り、フナフティで一番細い場所ですw
そこから引き返していると、車の中から声をかけてくれたおじさんがいます。なんと町まで乗っけてくれると言うではありませんか!
なんだか喉がカスカスで「今日は体調が悪いから病院に行く」とのこと。そんな時にスミマセン
「都合の良いところで降ろしてくださいね」と言ったのですが、結局宿の前まで乗せてくれました。お金を渡そうとしたけど受け取ってくれず…
思い出してみたらこの方、わざわざ車を転回させて声をかけてくれたんですよね。全然用事がないのに町のほうまで行ってくれたんじゃろうか?
宿に帰って数分後、さらに驚くべきことが起こります。
突然部屋のドアをノックする音がし、開けてみたらおじさんがいるではありませんか。
なんと、私が車内に忘れていたサングラスを届けてくれたのですっ。なんかもう申し訳なさすぎ。
この方以外にも歩いていると「Lyft?」と声をかけてくれる方がいたので、案外ヒッチハイクも一般的なのかもしれません。
なかなか旅行者の身分ではお願いしづらいですが…
町の様子と治安
フナフティには非常に明るいLEDの街灯などもありました。
とはいえ暗い箇所もあり、あんまり夜に一人で出歩きたくない感じですが…事件に遭う可能性は低そう。
どの道でも家々の扉が開けっぱなしで歌ったり騒いだりしてますからね。
21時ごろでも子供の遊び声が聞こえるので「フナフティの治安はいいんですか?」と宿の方に聞いたところ、「とても良い」との答えでした。
ま、旅行者である以上用心するに越したことはないですね。ただでさえたくさん現金を持ち歩かないといけないし。
外国人というと政府関係か支援関係者ばかりなので、旅行者はかなり珍奇なものとして見られます。
宿の兄ちゃんには「世界一周してるの?」と聞かれ、「ツバルのためだけに来たけど」と答えたら「マジ?」みたいな顔で笑われました。おい
フナフティの人々はけっこう都市型というか、誰かれ問わず挨拶するわけでもないようです。
もちろん向こうから笑顔で「Talofa!」と声をかけてくれる人もいますし、子どもたちはにっこり「Hi〜☺️」と手を振ってくれました。
「写真撮っていい?」と聞くと大喜びでポーズをとってくれます。素敵な写真の撮れ高はこれまで訪れた国の中でも一位ですね。
そんな楽しい出来事もありますが、フナフティ自体は決して「美しい町」ではありません。
この国にはゴミ処理施設がなく、廃棄物は放置するしかないというのはコロナ前の情報通り。
興味本位で訪れた旅行者として、ツバル滞在中に出たゴミは一応持ち帰りました。
ただ、空のペットボトル2本も機内に持ち込もうとしたら「いらないなら捨てていい?」と回収されちゃった…
もっとも注意すべきなのは野犬。大っ量に犬がいますが、ほぼ野良です。現地の人のことも追いかけたり、追い払われたりしていました。
犬の性質として目を合わせたり逃げたりすると戦闘モードに入るため、無視して歩き続けるのが一番です。
特に子犬は要注意!可愛くてつい目がいってしまいますが、近くに親犬がいますので絶対に近づかないでください。
おわりに
旅行者にとっては「世界で一番退屈な国」と言われることもあるツバル。だからこそ治安もよいこの国では、とにかくリラックスして過ごせました。
たとえ遊び場がなくても、今はゴミであふれかえっていても、そこに住まう人々の輝く笑顔と真心に勝るものはないでしょう。
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おしまい