こんにちは、DEKAEです。
エスニック料理好きの間でひそかに話題を集めている、富山県射水市に行ってきました。
在日パキスタン人が多く「イミズスタン」の愛称をもつ同地。もちろんお目当ては、彼らが集うパキスタン料理店です。
実際に訪れてみると、大都市のレストランとは一味違う妙なアットホーム感の虜に!その奥深き世界の一端をご紹介してみたいと思います。
イミズスタン
南アジアの国家パキスタン。インドや中国といった大国と接するためにインパクトが薄めですが、成長著しく人口も急増している国のひとつです。
日本とは昔から関係が深く、来日するパキスタン人も多数。彼らの多くが中古車の輸出業に携わっているといわれています。
その中心となる土地のひとつが富山県射水市。一部の物好きからは、地名にかけて「イズミスタン」の愛称で呼ばれているほどなんです。
このたび念願叶って射水市へ出向くチャンスができたDEKAE、早速イミズスタンを盛り上げるパキスタン料理店に突撃!
今回は自動車を使わなかったため、電車でアクセスできる2軒に絞ってランチタイムに訪問しました。
1. 小杉/ホットスプーン Hot Spoon
富山駅から「あいの風とやま鉄道」に揺られること2駅、小杉駅からほど近いところにあるのがホットスプーンです。
お寿司屋さんの居抜きらしく、和風な外観がすばらしい。
ここだけ切り取ると普通に寿司屋ですね(笑)
席に着くと問答無用でラッシーとサラダが出てくるみたい(笑)素敵
一般的なインドカレー屋のようなランチセットもありますが、せっかくここまで来たのならやはりパキスタンっぽいもので攻めたいところ。
こちらのスペシャルメニューの中から、ハリームのセット(税込1,100円)にしてみました。
ハリームです。ラム肉と豆をグレービー状になるまで長時間煮込む料理。パキスタンでは朝食にこれをとる人も多いそうですよ。
優しい味の中にほんのりスパイシーで、確かにこれなら朝からぺろりと食べられそう!寒い冬には特に良いですね。
これ「パロタ」って書いてあったけど、パロタとは渦巻き状だったような気が…。
まぁどうでもいいんですが(←)小麦で作るナンに対し、こちらの生地は全粒粉です。
お昼はパロタまたはナンがおかわり自由。変えてもいいとのことだったので、おかわりにはナンをお願いしました。
見た感じはかなりパロタと似てますね。実は形が違うだけだったりして…
よくインド料理屋で出てくるナンってほとんど皮だけだったりしますが(笑)こちらは外はぱりっと・中はふっくらで食べ応えがあります。
シェフのおしりがちらっと写っています。マリオのようなヒゲがチャーミングで、絶えず歌ったりおしゃべりしたりしながら料理するおっちゃんでした。
食後のチャイまでがセット!素敵
その他のメニューも眺めていたんですが、一番下のホワイトカレーというのが気になるんですよね…
シチューではなく、あくまでカレー味なんでしょうか。うーんディナータイムにも来てみたい
食べ始めてから気付いたスペシャルナンの存在!カボチャも小倉も絶対美味しいやん!
年末年始用のタンドリーチキンも気になる…
お客さんにはあちらの人っぽい方もいましたが、メインの客層は日本人みたいです。
店員さんが日本人の常連さんと「ハロー」と手をかわして挨拶していたり、奥の物販コーナーで慣れた様子で買い物したりする人がいたり…もはや珍百景←
まぁある意味これくらいの街の規模感だと、地域に溶け込んでいるほうが自然なのかも。 店員さんたちの子どもとかも地元の公立校に通うでしょうしね。
ホットスプーン Hot Spoon → 食べログ
ランチタイムは11:00~15:00、ディナータイムは17:00~22:00。基本的に無休です。
小杉駅を出たら、富山高岡線を右手(富山駅方向)に歩いて7~8分ほどで到着。大通り沿いなのですぐ見つかります。
2. 呉羽/パキザカレーハウス Pakeeza Curry House
同じく「あいの風とやま鉄道」の富山駅と小杉駅の間、呉羽駅から行けるのがパキザカレーハウス。
「パキ(スタン)・ザ・カレーハウス」かと思ったらパキザという単語でした(笑)
こちらは駅からちょっと歩きます。いかにもロードサイドという感じの店構え。
カウンター席とテーブル席がいくつかあります。
テーブル席の椅子がエレガント~。「カリモク」ってシール貼ってありました。ほんとかよ
セットメニューがいろいろありすぎる!半ば悲鳴を上げながら必死に選びました←
これはわりとスタンダードなカレーセット。選べるカレーも謎過ぎますが、下の6つはベジタリアン向けのカレーだと思われます。
う~魅力的なスーパー豪華セット…
セットを選んだあと、さらにカレーまで選ばされるという拷問
ううっタンドール付きのセットも捨てがたい!
ここまで来るとけっこう高級ランチになってしまいますが。
悩んだ挙句、なんだかバラエティ豊かそうなパキザセット(税込1,300円)にしました。
カレーはマトンをチョイス。チャナマサラは確かひよこ豆のカレーと言っていた気がする…
これまた問答無用で出てくるマンゴージュースと大葉のスープ…奥深し。
そうこうしていると、ビリヤニと肉料理が到着です!
ひゃ~!!3種類のチキンティッカとソーセージが少しずつ乗っているという、モーレツにテンション上がる一皿っ。
いずれもはっきりとした味付けで、飽きずに美味しくいただけます。シェフの腕がいいんでしょうな…ビリヤニのふわふわ具合もばっちり。
で私、このお皿の美しさとボリュームにはしゃぎまくっていたのですがね。
そういえばカレーの種類を選んだことを忘れていました。そして、カレーとナンが運ばれてきて目を疑う。
でかくない?
一皿目と合わせて、普通に二食分ぐらい食べた感じなのですが。
しかしカレーも美味しくてぺろりと平らげちゃった…マイルドなんですが、しっかりマトンの旨みを感じます。
カレーに入っとるのも大葉かなぁ。それともネギ?パクチーとも違う独特の旨味が…
いずれにせよ、シェフの美意識が光る美しい盛り方ですねぇ。とっても陽気で楽しそうな人でした。
パキザカレーハウス Pakeeza Curry House → 食べログ
ランチタイムは11:00~15:00、ディナータイムは17:00~22:00。原則無休です。
呉羽駅からは20分ほど歩きますが、大きな公園をぶらぶらお散歩しながら行けばそこまで遠く感じません。
おわりに
イミズスタンの店員さんたち、絶賛コ○ナ禍でもナチュラルに誰もマスクしてなくてワロタ。うんここにはウイルスなんていない
上の2店がいずれも日本人のお客さんが次々とやってくることから、想像以上に地域に溶け込んでいることが分かりました。
富山に来たら美味しい海鮮に舌鼓を打ちたいところではありますが(笑)ちょっと変化球で、奥深きイズミスタンの世界に触れてみるのはいかがでしょう。
関連記事
おしまい