こんにちは、DEKAEです。
ギリシャ…その名を聞くだけで風光明媚な地中海のリゾートが思い浮かびますよね。
眩しい太陽に反射する、青い海と真っ白な建物たち。日本からの海外旅行先としても高い人気を誇り続けています。
実は、かの地の自慢は美しい風景だけではありません。文化の交差点でもあったギリシャは美食の国としても知られているのです。
そんなギリシャ料理の神髄に迫るべく、ひとりでふらっと立ち寄れそうなレストランにお邪魔しました。
蒲田/SPYRO'S(スピローズ)
ギリシャ料理とは
古代ギリシャの神話や遺跡、ビーチリゾートなど魅力的な観光資源の多いギリシャ共和国。
南ヨーロッパ、地中海に面した位置にあることはもう皆さんご存じですよね。ここはヨーロッパはもちろん、アフリカ・アジアとの文化の交差点でもあります。
そんなわけで、いろいろと文化のミックスが進む中で独特の食文化も形成されていきました。
そうして現代に伝わったギリシャ料理は世界文化遺産にも指定されています。
なんつーか「○○料理」の世界遺産連発ですね。私から言わせれば世界中のすべての料理が人類共通の遺産だと思いますが
とか言いつつ私自身、ギリシャ料理といえばヨーグルトぐらいしかイメージがなかったんですけど。
お店の概要
東京都内にあるギリシャ料理レストランを調べてみると、実は数える程度しかないんですよね。それもいわゆる高級住宅街に集中しています。
そんなものがよりによって蒲田にあるという衝撃。蒲田の方ごめんなさい
その店の名はSPYRO'S(スピローズ)。Spyroはギリシャで一般的な名字らしいですが、店名の由来は謎です。
場所はJRの蒲田駅と京急蒲田駅の中間地点。呑川にかかる菖蒲橋のたもとにあります。いずれの駅からも蒲田五丁目の交差点を目指して7~8分の距離です。
お店があるのはいかにも蒲田な雑居ビルの3階。う~ん怪しい
階段をのぼってお店に近づくとギリシャ色が濃くなります。
入口こそ薄暗いですが、一歩店内に入ると別世界!白い壁と青を基調としたインテリアで、さながら地中海のリゾートのよう。
SPYRO'Sも以前は表参道や六本木にあったとのことで、他のギリシャ料理店と同じような立地だったんですね。
六本木から蒲田ですか…。あまりにもギャップが大きすぎてめまいがしますが、ご主人の地元がこの辺なんだそうです。
ビルの老朽化により六本木店が閉店することになり、当時の店長だったご主人が移転を決めたみたい。
オシャレな内装と料理なのに、店長夫妻の人柄なのか?下町の店って感じがにじんでいて良いです。
もっとも、お店のコンセプトも「サントリーニ島のタベルナ(気軽な居酒屋)」。リラックスしておいしいものを堪能できますよ。
メニュー
平日の夜、ひとりでふらっと入ったらテーブル席を使わせてくれました。
とりあえずおしぼり可愛い。笑
などとウキウキしながらメニューを拝見していたら、ご主人から別のメニューを渡されました。
なんとっ一人用のディナープレートがあるではありませんか!
これは非常に使い勝手がよくて最高。人との予定がなくても突然ギリシャ料理が食べたくなる日だってあるでしょうからね(?)
おリッチな場所にあるレストランだと一人で突撃するのはかなり勇気がいりますし。
単品メニューも聞いたことないものばかりで心が踊ります。
お店名物のチーズグリル、サガナキ…何度見てもナガサキかと思う
これ、「チーズが嫌いなのにこの店に連れてこられてこれを食わされた」と主張していた他の席のおじさんでも食べられたと言ってました。
ご店主いわく「チーズ嫌いだけどサガナキは美味しいって言う方けっこう多いんですよ~」とのこと。
なんかもういろいろツッコミどころが…。しかし私もチーズそんなに好きじゃないので今度試してみようかな
せっかくの地中海料理、やっぱり魚介も楽しみたいですね〜。悩む
こちらはギリシャの伝統的な料理を集めたコーナー。
デザートもギリシャらしさを押し出していて魅力的である…
わたしゃ下戸なのでご縁がありませんが、ドリンクメニューはかなり個性的です。
ギリシャ神話の神々に見立てたオリジナルカクテル…なにげにけっこうな数です。
全部制覇したら現れるかもしれないという謎のカクテルの存在も仄めかされています。
せっかくの素敵なギリシャ料理でそんな蒲田的な飲み方とかちょっとイヤwww
そして微妙にギリシャ人をディスってない?www
左のメニューは、下に進むにつれておや?と思うネーミングのものが紛れ込んでいます。
料理
せっかくお一人様用メニューもあるんですが、単品で食べたいものを注文することに。
ギロ(1,000円)。グリルした肉の薄切り、サラダ、チーズをピタパンに挟んで食べるものです。アラブ圏の食べ物に近いですね。
なんかちょっと牛丼っぽくてジャパン感が否めないのですが(笑)ケバブとかも切り落とされた肉は案外こんな感じですよね。
ハーブ入りのクリームチーズはサワークリームのようでもあり、爽やかな酸味が食欲を増進!
英語では「ジャイロ」と発音されるようで、ニューヨークに行くとそこここにジャイロスタンドが出ているそうです。
そもそも、欧米人にとってギリシャ料理はタコスやケバブと並ぶ「安定のご飯」のひとつみたいですね。
ギリシャといえばムサカ(1,500円)。
ジャガイモ、ナス、たっぷりのマッシュポテトなどが入ったトマトソース仕立てのグラタンです。あっつあつをハフハフしながら頂きましょう。
パプリカパウダーの風味がすごい!もう間違いない組み合わせです。
伝統的なデザート、バクラヴァ(750円)。このようなパイ的な食べ物は、紀元前400年ころにはギリシャに存在していたと考えられています。
パイ生地とクッキー生地が交互に重ねられ、素朴なミルフィーユってな感じです。
クルミなどもゴロゴロ入っているので様々な食感が楽しめました。はちみつがたっぷりかかっており、けっこう甘め。
デザートが甘めだったので普通のコーヒーを頂きたかったのですが、せっかくなのでギリシャコーヒー(650円)いっときました。
カップがコテコテのギリシャ土産って感じですごい可愛い。
極細挽のコーヒー粉を砂糖を煮出して、上澄みだけを飲むコーヒー。中央アジアと同じスタイルですね。
ご主人自ら、手鍋から熱々のコーヒーを注いでくれました。粉が底にたまるまで2~3分待ってから頂きます。
SPYRO'S → 食べログ
営業時間は[昼]11:30~14:00(水~日のみ)、[夜]17:00~22:00(ラストオーダー21:30)。
月曜日が定休日です。
ランチはお店の代表的なメニューをプレートでいただけるようで、お得感がありますね。
一度ランチタイムにお邪魔したら満席で入れませんでしたので、予約がベターかと思います。
おわりに
ギリシャ料理という珍しいジャンルながら、気軽さが魅力のSPYRO'S。
それだけでなく、料理に使われるソースなどもすべて手作りとこだわりが満載です。
一人はもちろん、親しい人といっても盛り上がること間違いなしの「下町のタベルナ」、ぜひお運びくださいませ。
関連記事
おしまい