現実世界をそのまま小さくしたような美しき芸術、ジオラマ。
作り上げるのは並大抵のことではありませんが、自分の思い描いた世界をそのまま作り上げることができる、まさに夢のような趣味です。
そんなジオラマに欠かせない、鉄道模型のパイオニアがKATO。
その本社に併設されるショップでは、ジオラマに欠かせないとりどりのパーツを販売しているのみならず、大規模なジオラマも自由に見学できるのです！
ホビーセンターカトー
Nゲージ
こんにちは、DEKAEです。
本日ご紹介するのは、株式会社関水金属が手掛ける鉄道模型ブランドKATO。
いわゆる「Nゲージ」のパイオニアとして、世界の鉄道・ジオラマ好きの間でその名を知らぬ者はいないという、日本が誇るホビーブランドです。
Nゲージとは鉄道模型の規格のひとつなのですが、頭文字のNは「nine」つまり「9」からとられているそう。
これは模型を走らせるレールの間隔が9mmであることに由来します。
1cmにも満たない幅のレールを走る、精緻を極めた鉄道模型たち…永遠に見ていられるほどにうっとりです。
本社直営ショップ
関水金属の本社がある新宿区落合にやってきました。赤い電車の模型に出迎えられ、胸が高鳴ります。
こちらにはカトーの直営店があり、Nゲージ関連製品の品ぞろえが圧巻。
また、実際に自分の鉄道模型を走らせることのできる大規模なジオラマもあるということです。
私はNゲージを収集してないのですが、ジオラマ大好き人間なものでのこのことやってまいりました。
写真撮影OKなのを良いことに大量に撮っちゃいましたよ…
まずは一階のショップを見学。このように大っ量の鉄道模型が展示・販売されています。
ここまで膨大な商品があると、Nゲージデビューしたい方は逆に途方に暮れるかも…笑
Nゲージ好きの話を聞くと、どうやら親の影響でハマったという方が多いようなんですよね。
確かにこれだけの種類をコレクションするのは、二～三代にわたって受け継いでいかなければ厳しいでしょうね。
京急線かわいい〜。
京急線ってNゲージの中でも人気が高く、値段も比較的高いそうですね（京急沿線に住む鉄道ファン談）。
ディテールまで凝りに凝ったホームの模型。ライトの付き方が本物すぎて狂気すら感じる←
とにかく精巧なのでお値段もそれなりなんですよね。
売り場にはお子さんのプレゼントを買いにきたであろう親御さんたちの姿も。
値札を見たキッズのほうが「これは高すぎじゃないかなぁ…」と遠慮する、なんて光景すら見られましたｗ
今はなき寝台列車たちにもここでなら会えます。
車両の中にちゃんとライトまで仕込めるようになっていて、夜の客室に光が灯る様子も忠実に再現できます。幻想的がすぎるわ
現在の国内の寝台列車はサンライズ一択になってしまいました。
サンライズ出雲のB寝台で夜行列車の旅（出雲に駅弁はなかったけど）
海外の鉄道もたくさんあり、特にスイス・ドイツ・フランスの品ぞろえが充実。
アメリカ合衆国コーナーもありました。う～んアムトラックを見たら乗りたくなっちゃいましたよ…涙
乗り物好きのアメリカ旅 - GreyhoundとAmtrak -【アメリカ合衆国】
えっ何これ
一生パンダラブな私としてはめっちゃ魅力的なんですけど…
この大きさで、草なんかも自分で生やせるわけですか。まさに初心者にうってつけのキットですな。
パンダちゃんのミニチュアまである〜。
他の動物たちや、様々なシチュエーションの駅員さん・乗客のミニチュアもあります。
どれもびっくりするくらい小さい！ペットや小さいお子さんがいる家庭ではちょっと危ないかもしれないですね…
ヤバい妖怪のミニチュアなんてトチ狂ったものまでラインナップしている…
自称民俗学ヲタの私をも籠絡しようとするNゲージ…恐ろしや
天狗めっちゃかわいいんですけど。なんなら天狗だけ買って机に立たせたいぐらい。
草や苔もパーツとして売られているのですね…
特殊効果をつける塗料やスプレーも売られており、水場を作ったり植物を湿らせたり、はたまた雪を降らせたり。アレンジも自由自在です。
ジオラマ
2階に上がると、かなりのスペースを使ったジオラマが繰り広げられています！
500円以上購入または修理を依頼すると、なんとここで列車の運転体験ができるのです。
ジオラマ内に駅があり、レバーで発着などの操作を行います。
車体は基本持ち込みですが、無料でレンタルもできるみたい。
ご注目ください、駅の中にもちゃんと人がいます。こういうの見ると涙が出ちゃう
海あり山ありの町並です。
運転体験ができるのは2階のみですが、1階にもジオラマがあります。こちらは2階から見下ろした全体像。
おなじみの百貨店もありほっこりしました。
扇形車庫まである！
もう日本ではほとんどその役目を終えていますが、全国にわずかに残っているようです。見に行きたいなぁ
ちなみに台湾の扇形庫は現役、かつ見学が可能です。
純和風なジオラマもありました。
トンネルを抜けるとトトロの世界。この建物は合掌造りかな？
…ん、山の上をよく見ると
天狗が！妖怪シリーズはこのように使うのですね。
自分だけの夢の世界を作れるジオラマって、夢中になる人の気持ちはものすごく分かります。
私はそれを具現化するほどのセンスと根気がないのでアレですけれども
アクセス
ホビーセンターカトーの最寄り駅は、都営大江戸線の落合南長崎駅です。
新青梅街道を西に進み、途中のV字路で恵比寿通りに方向を変えると見えてきます。
説明が難しいですが地図で見るとこんな感じ
営業時間は平日が11：00～20：00、土日祝日が10：00～19：00となっています。
本社併設なのにお休みなしというのがすばらしいですね。平日も、ちょっと頑張れば仕事終わりに買いに来れる時間まで営業。
それでも行けないよ～という方にはオンラインショップもあります。
このサイトを眺めているだけでも時間が溶けます。沼。
おわりに
芸術品のごとき模型やニッチな需要に応えるパーツの数々、そして遊び心満載のジオラマ…
コレクターでもないのに、ついつい長居してしまいました。
マニアックな人々が集まる場所かと思いきや、小さい子を連れたファミリーなども多く、非常にアットホームな雰囲気です。
何か買わないと出られないという圧もないため、まずはジオラマの世界に触れ、イメージを膨らませてみる…というのも一興ですよ。
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おしまい
