こんにちは、DEKAEです。
我が故郷のご当地グルメにして、B級と呼ぶには少々上品すぎる名物料理、それが瓦そば。
親戚や友人の集まりなどのパーティ料理としても大活躍の瓦そば、その作り方をご紹介します。
瓦そば
山口県西部の家庭では一般的に食べられているもので、ご当地グルメなどとは夢にも思ったことがありませんでした。
しかし県外の方からすると珍しいもののようですね。ていうか県東部出身の友人ですら知らなかったぐらいですし。
瓦そばというのは、その名の通り熱した瓦に乗っかったそば。牛肉・錦糸卵と一緒に温かいつゆにつけていただきます。
普通のそばとの違いは、緑色の茶そばを使用するという点と、カリカリに焼かれて出てくるという点でしょうか。
山口県の豊浦郡(現 下関市豊浦町)にある川棚温泉で提供されたのが発祥です。
ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』に登場して話題になったなんてこともありました。
自宅で瓦そばを作りましょう
材料
さて、早速ですが自宅で作ってみましょう。
まずは材料を揃えます。基本的に必要なものは、茶そば・卵・牛肉、調味料は砂糖・醤油・みりんです。
後はお好みに応じてのり、刻みねぎを。
※写真の材料は一人前
本当はスライスレモンともみじおろしがあればパーフェクトなのですが、今回は省略。
山口県のスーパーでは茶そばの生麺とつゆが同封された瓦そばセットが普通に売られているのですが、恐らく他都道府県にはないでしょう。
東京では茶そばの生麺ってまず見かけませんし、下手したら乾麺すら置いてないスーパーもあって困ります。
実はこの写真に写っているのも、乾麺タイプの瓦そばセットなんですけどね。
麺を茹でる
もし茶そばの生麺が手に入れば、この作業は不要です。
乾麺を使用する場合はたっぷりのお湯で茹でましょう。
沸騰したら麺をばらしながら入れて、さらに沸騰してから4~5分茹でます。アルデンテでなくて大丈夫です(笑)
茹であがったらざるに上げ、水を切ります。
で、このまま放置しておくとベッタベタにくっついて大変なことに…。
なので、ある程度水を切った時点で油をかけて麺全体になじませておいてください。
錦糸卵と牛肉作り
麺を茹でている間にちゃちゃっと具を用意しちゃいましょう。
錦糸卵は好みの味で作ってOKですが、しょっぱいよりは甘い味付けの方が全体のバランスがいいと思います。
牛肉は甘辛く炒め煮にします。すき焼きの要領で、砂糖と醤油だけでシャーって感じで。個人的にはみりんなしが好みです。
ある程度火が通ったら冷まして味を染み込ませておきましょう。
麺を焼き付ける
茹でて水を切った麺(または生麺)を焼きます。ホットプレートがベストですがフライパンでも可。
私は愛用のLODGEちゃん(8インチ)でやってますが、サイズ的に無理があるかも…まぁ一人分ならギリギリといったところでしょうか。
みんなでワイワイやるなら断然ホットプレートです。
麺がなべ底にくっつきやすいので、油をしっかり目に塗るのがおすすめ。
また焼きそばのように炒めるとぶつ切れになってしまいますので、焼き付けるという感じです。おこげを作るぐらいのイメージ。
片面にある程度火が通って固い部分ができたら、ひっくり返して裏面も同様に。
しばらく待ってみて焦げ目ができ始めたかな?と思ったら…
先ほどの牛肉と錦糸卵を乗せ、1分ほど温めましょう。
火を止めたらお好みでのりや葱をふりかけて。
今回は無いですが、スライスしたレモンともみじおろしも乗せれば完璧!
そのまま食卓に出してしまいましょう。
お皿に移す場合は、先に麺だけ皿に取り出してから具を盛り付けてくださいね。
たまにこれを見て「タイガースカラーやん」とおっしゃる関西の方が見えますが、別にそういうわけではございません。
つゆを作る
そばをつけるつゆは市販のめんつゆをチンしても良いのですが、西筋の人間としてはもうちょっと甘めが好み。
というわけで、だし汁80mlに対して醤油・みりん各大さじ1を加えて、鍋でひと煮立ちさせたものを使っています。
瓦そばセットの場合はつゆが入っているので、それをそのままチンするだけ。
(参考)実家とたかせ本店の瓦そば
これは先日実家で作ってもらったやつ。
けっこう適当ですが、まぁこんなもんです。
そしてこちらが本場 川棚温泉、瓦そば発祥の店・たかせ本館でいただいたもの。
ね、瓦に乗ってるでしょ。当たり前ですが触ると熱いです。運よくすごく良い席に座れたので背景もクール。
レモンともみじおろしの形がアレみたいというご指摘は承っておりません。
おわりに
瓦そばって外で食べるとびっくりするくらい高くて、家庭で作るものという印象。
でも海苔とかもみじおろしとか、家に常備していないものを買い揃えるとけっこう高くついてしまいます。
家にあるもので楽しまれるのがよろしいかと。
ただ、一度普通のそばで作ったときはものすごい大失敗だったので…作るときは必ず茶そばを準備してくださいね。
下関のB級グルメシリーズ
おしまい