¡Hola! DEKAEです。
川崎の南側はなんとなく「労働者の街」のイメージがあり、他国からの移住者も多いエリア。
アジア以外の国からの外国人住民で目立つのがペルー人で、彼らの集うレストランも点在しています。
とはいえ、近年話題の「美食大国ペルー」なんてものとは無縁。そこで提供されるのは大味な家庭料理です。
しかし一度訪れてみたら、その懐の深さにハマること間違いなしですよ。
1. アルコイリス Arco Iris
ランチ
まずはアクセス容易なこちらから。
1992年の老舗、アルコイリスです。スペイン語で「虹」を意味するかわいらしい店名。東京の五反田にも姉妹店があります。
日系人がオーナーということもあってか、店員さんの見た目がだいたい日本人なので最初はちょっと異次元に迷い込んだ気分になるかも。笑
もちろん日本語は問題なく通じます。
JR川崎駅西口から西口通りを歩いて5分ほどのところです。ラゾーナ川崎に入ってしまうと遠回りになるので、ミューザ川崎の脇から地上に降りるのがおすすめ。
外観は若干怪しいですが、店内は意外なほど明るく、モダンな内装で安心。
広々空間でゆったりできるのもポイント高しですね。
まずはランチタイムに伺いました。おそらく平日・土日祝ともにランチは6種類から選べてオール800円(税込)。
鶏肉や牛肉を煮込んだがっつり系のメニューが多いですが、味付けは素朴かつマイルドなものが多く、しつこさを感じずに食べられるものばかりです。
そんな中でDEKAEが選んだのは、ちょっと毛色の異なるチャウファ。
ペルーには中国系の移民も多く、日本と同じように現地の食文化と混ざり合った独自の中華料理が発展しています。
その代表的なものがチャウファで、チャーハンがスペイン語風になまってこのような名前となった次第です。
まずはスープが到着しました。
スープそのものはコンソメベースの透明なものですが、細かくカットされたニンジンとカボチャがたくさん入っていてほっこり。
チャウファです。塩気強めでいかにも町中華って感じ。笑
ハムなどではなく牛肉の細切りが入っているのがペルーならでは。噛むと牛肉特有の旨味を感じるので、これはこれでクセになる味わいです。
食後にアイスコーヒー付き。
ディナー
グランドメニューはかなり選択肢が豊富なので夜も楽しいです。むしろ何を頼めばいいかとても迷う…
とりあえず金色のインカコーラ(320円)で乾杯〜。リアルゴールドとかオロナミンCって感じ。笑
前菜からはセビーチェのハーフサイズ(1,000円)!上に思いっきりめかぶが乗っているのに驚きました!
おそらくペルーでも海藻を食べるのは一般的ではないでしょうから、日系人の店ならではでしょうか。
しかしまぁハーフサイズとはいえ、やはりセビーチェは一人で食うにはちと強すぎますね…
メインは、カラプルクラ(1,000円)という見慣れないものに初挑戦。
メニューには「乾燥ポテト・肉煮込み」と書いてありましたが、ポテトの乾燥感は謎…
ペルーではハレの日に供されるシチューとのことですが、見た目はカレー。しかし食べてみるとハヤシライスに近い味で不思議です。
ほのかに感じる苦みは何…ウコンかなぁ
一人客やちょい飲み需要に応えるサイドメニューがあるのもアルコイリスの魅力。
こちらはアンティクーチョ、3枚で400円というお手頃価格です。
牛ハツの串焼きで、内臓特有の臭みはまったくなくとってもジューシー!チミチュリやアヒで味変しつつ楽しめまーす。
チミチュリはアルゼンチンやウルグアイあたりだと酸っぱ辛いイメージですが、こちらのはオイルベースのソース。
たっぷりのニンニクとパセリがガツンと香ります。特にニンニクは容赦ない量なので、翌日予定のある方は気を付けて。
オレンジ色のアヒは唐辛子ベースのマイルドなチリソースです。
サイドメニューはランチタイムにも追加できるので、ちょっと贅沢したいときなど非常に使い勝手がいいのですよ。
特に注目なのがパパ・ア・ラ・ワンカイナ。ふかしたジャガイモにマイルドな黄トウガラシソースをかけた、見た目にも美しい一品です。
ペルーでおなじみのビール「クスケーニャ」も各種取り揃えております。
キヌア入りのビールってすごいマズそうですが、誰か試したら感想教えてください←
ホットペッパーには全メニューが掲載されています(写真なし)。
営業時間は11:30〜22:00(ラストオーダー21:30)、ランチタイムは14:00まで。ディナータイムには飲み放題付きコースなどもあります。
定休日は特にないようですが、元旦だけ休業となっています。
2. エル・カルボン El Carbon
川崎をさらに南下し、ものすっごい住宅街の中へ。
エル・カルボンはかなり不便な場所にあるにもかかわらず、実はペルー大使館御用達。
特に、ペルー人のソウルフードともいうべきポヨ・ア・ラ・ブラサ(丸鶏のローストチキン)が評判なのだそう。故郷の味を求めて多くのペルー人が訪れるのですね。
店名はずばり「炭」。多くの店がオーブンでローストチキンを焼いている中、炭火でのローストにlこだわっています。
感染症対策のためか入り口の扉が開きっぱなし。代わりに網戸が設置されてました。
押しても引いても開かず、小さなボタンを押してみたらシャッと鋭い音を立てて開いたのでびっくり。
アンデスの軽快なフォルクローレとともに、早速メニューを拝見します。
思ったよりいろいろあるんですねぇ!迷う…
飲み物もその辺ではお目にかかれないものばかり。
しかしここはやはり、名物のポヨ・ア・ラ・ブラサをいただきましょう!
一人で食べるには半羽で十分だよね~などと思いながら注文したら、衝撃の一言が。
「今日終わっちゃった」
えっ
一日20食限定とは書いてあるけど、訪れたときは19時も回っていなかったのですが!そんな早々に終わっちゃうの!
どうやら、確実にありつきたいなら事前に予約しといたほうがいいようです。予約していたペルー人らしき人々が後から続々テイクアウトで取りに来ていたので…
電話すると基本スペイン語で応対されますけどwww
チチャモラーダ
まぁクヨクヨしても仕方ないので、気を取り直して紫とうもろこしジュースのチチャモラーダ(税込400円)で喉を潤しましょう。
でっか
こんな中ジョッキになみなみと入っているのは初めて見ました。
その後、注文していた料理にちょっと時間かかるってんでさらにチチャのサービスが。
ビールっ腹ならぬチチャっ腹w
タクタクとステーキ
結局、料理はタクタクと牛ステーキのコンビ(2,300円)にしました。
タクタクは大粒の煮豆を米と和えて揚げ焼きにするというボリューム料理なのですが…
ちょっと待って量おかしくない?ナイフが綿棒みたいに見えるんですけど…
2,300円ってけっこうするなぁと思いましたが、完全に4人ぐらいで食べるやつでしたね
うーん迫ってくる。
ステーキをまくると、その下でもタクタクさんがほかほかと湯気を立てていたのでパタっと元に戻しました。
ありがたいことにフライドポテトもびっしり敷き詰められています。笑
結局タクタクは食べきれなかったので3分の1くらいお持ち帰り…笑
アルファホレス
とかなんとか言いつつ、甘いものは別腹ということでアルファホレス(500円)もいっときました←
スプーンではめちゃくちゃ食べにくいのだけど、そこはご愛嬌(笑)
断面はこのような感じ。
ドゥルセ・デ・レチェという、コンデンスミルクを煮詰めたキャラメル的なものが入っています。
と言っても薄く挟まれているだけなので、程よい甘さでしつこくありません。
ココナッツパウダーもまぶしてあります。
消化と血行促進をたすけるというアニスティー(400円)。
〆て3,600円也。一人で随分パーリナイしちゃったね私。
この日のお客さんは、ペルー人らしきカップルと日本人らしきカップルが一組ずつ。
オーナーはスペイン語がペラペラなので日系人かと思ったら、「本場ペルーで10年以上修業した」とありました。日本人なのかなぁ?←
キッチンには若い男子が2人。この人たちはスペイン語が話せないようです。
なんか日系人っぽい見た目だったけど日本人なのかなぁ?←
ペルー人のお客さんがペルー料理の店に来て日本語で会話するっていう不思議な光景でした。
川崎駅からは車で10分ほど、お店の目の前にコインパーキングあります。公共交通機関で行く場合は桜本バス停から徒歩5分。
営業時間:[月~土]15:00~23:00、[日]13:00~23:00(いずれも22:00ラストオーダー)
感染症対策で営業時間は変動していますので要注意です。
※水曜定休。
公式サイトにバスでの詳細な行き方・メニューが掲載されていますよ。
(余談)タクタクの行方
テイクアウトしたタクタク…
サルサ類も付けてくれて申し訳なし!
チミチュリはラップでぐるぐる巻にもかかわらず、帰りの電車の中でけっこう存在感を放っておりハラハラしました。笑
チキンを焼いて上に乗っけてみたら…某高級イタリアンチェーンの「ディアボロソース」風でした。
おわりに
「いつもと少し違うものが食べたい」というときに出会うと、新鮮な感動を得られるペルー料理。
洗練された「モダン・キュイジーヌ」のイメージとも異なる、川崎の素朴なペルー料理をぜひお試しくださいませ。
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おしまい