ナマステ、DEKAEです。
私ネパール料理というものが大好きでして、在日ネパール人が営むお店にはかなり頻繁に通っています。
何と言っても破格の安さですこぶる旨いというのが最大の魅力。
神奈川県の川崎市にも本格的なネパール料理店を発見したので、潜入してみました。
サスラリ SASURALI
概要
まずご紹介するのは2020年8月、京急川崎駅前にオープンしたサスラリです。
京急の西口を出てすぐの雑居ビルにありますが、少し注意して探さないと見落としてしまいそうな場所。
同じビルに入っているのは いわゆる夜のお店です。
1階には看板が出ており、営業が確認できました。養生だらけなのが謎ですが。
5階でエレベーターを降りると入り口が。
中は意外と広々空間!
そして、壁全面に描かれた絵がめちゃくちゃクールなんです。正面に見えるのは富士山とネパール的なもののミックスカルチャー。
グリーンも配置してあり、若干の南国リゾート感すらあります。
ダルバート
まずはネパールを代表する定食、ダルバートからいただきます。
価格に応じて品数がどんどん増えていきますが、もっともお手頃なのが550円はかなり財布にやさしい。
一応、インドっぽいナンカレーもありますね。
ネパールではあまり食されないといわれる豚肉のカレーがあるのは、日本人客を意識してのことかな?
最もお手頃なチキンのダルバートにしました。
ダルは優しい味〜。おかずのカレー炒めや漬物はけっこう塩気が強いため、混ぜていただくとちょうど良くなります。
チキンは骨付きで食べるのがやや面倒なタイプ。しかしこれで税込550円はやっぱり安いですね。
ランチタイムだとお酒も安いみたいですよ。ま、夜でもこのメニューが出てくるんですけど。
下戸の私はラッシーで。(セット価格で税込100円)。
これ、かなり斬新なタイプのラッシーでした。ココナッツの果肉がたっぷり入っていてビックリ!これは初体験じゃ…
ディナータイムの酒類の価格帯は未確認です。
モモ
ダルバートが定食とすれば、ネパール人のソウルフード的存在なのがモモ。水餃子に似た食べ物で、羊の挽肉とプリプリの生地の食感が絶妙にマッチします。
ネパール料理店ならだいたいどこにでも置いてある料理ですが…
中央左の「エベレスト・モモ」とは一体…?いわゆるスープモモとも別物なのか?
今まで見たことのないネーミングとビジュアルに興味を引かれて注文してみました。
エベレスト・モモ(700円)です。
これも今までのネパール料理店では出会ったことのない味!
モモが浸かっているのは、発酵した酸味のあるスープ。サワークリームといえばイメージが湧きやすいでしょうか。
中央アジア〜東欧あたりでよく飲まれる「ショルバ」の影響を感じました。
エベレストを隔てた向こう側の料理にインスパイアされたからエベレスト・モモなのか…?
これ、個人的には大ヒットです。サスラリのスペシャリテとしてもっと大々的に押し出してもいいと思う!笑
新大久保のネパール料理店にはこれまで散々通い詰めてきましたが、まさか川崎で新たな表現に出会うとは…
ネパール料理の奥深さは計り知れませんなぁ
その他のメニュー
そこまでメニューが豊富というわけでもないですが、おつまみになりそうなスナック類もあります。
大好きなパニプリの姿もっ!これは球状のフライに穴をあけて、スープを流し込んでから食べるというもの。人と一緒に食べた方が楽しいやつです。
ネパールにはカレーしかないのかと思いきや、意外と麺料理もおいしかったり ♡
チョウメインは「超メイン」ではなく、いわゆるチャウミン(ネパール風焼きそば)を本場っぽく発音するとこうなったんでしょう。
中段メニューの日本語訳もチョウメインになっちゃってますが、こちらはトゥクパ。ミャンマー由来のスープ麺です。
サスラリ → 食べログ
営業時間は11:00〜23:00(15:00〜17:00は休憩時間)、定休日なしです。
※禁煙
ドゥナ・タパリ DUNA TAPARI
続いては、2018年12月にオープンのドゥナ・タパリ。何度見ても店名が覚えられない
チネチッタを超えてさらに進み、小土呂橋交差点を右折します。かに道楽を越え、張亮麻辣湯を越えた先にネパール国旗が見えたら到着。
ピンクな無料紹介所の2階がお店です。笑
駅から少々距離があり、かつ繁華街のはずれという立地のためか、周辺の雰囲気はあまり良いとはいえません。
店内はけっこう広め。奥は半個室のようになっており、居酒屋か何かの居抜きだったんでしょうね。
いつ行ってもほぼ満員で、ローカルの人々がだいぶ盛り上がってらっしゃいます。日本人が一人で行くには若干の気合が必要。
こちらのほうがサスラリよりオープンが早いのでよく知られているのか、はたまたタバコが吸えるためか。
ダルバート
メニューブックがちょっとスタイリッシュ。そして、サスラリよりもっと現地の人向けなメニューが多いイメージです。
最安のダルバートは500円と、こちらも価格破壊。
今回は無難にタカリセット(850円)にしてみましたよ。
一緒に頼んだラッシー(350円)はシェイク並みに口がすぼむ濃厚タイプですが、この店のラッシーは甘さ控えめなのがとても良いです。
ネパールって民族意識がけっこう強く、通常日本のお店では、川沿いに住むタカリ族か盆地に住むネワリ族、どちらかの料理を出していることが多いです。
が、ドゥナ・タパリではその両方が同時に楽しめますよ。
ネワリ族のプレートは植物のお皿で提供されるのが特徴的。そして主食はチウラ(干し米)です。私はあまり得意じゃありません
モモ
スープモモ(650円)。サスラリのモモは一口サイズ×8ですが、こちらは二口サイズ×6ぐらいのイメージです。
ごまベースの冷製スープにあつあつのモモを投入するというオリジナリティあふれる一品でした。
スープはマイルドかと思いきや、めっちゃ辛くてびっくりした。坦々麺って感じですね。
川崎限定で「ニュータンタンモモ」とか出してみたらウケるんじゃないでしょうか(私の中で)。
「川崎市民のソウルフード」デビューしました【元祖ニュータンタンメン本舗】
その他のメニュー
こちらはおつまみメニューがかなり充実しているため、居酒屋使いもグッドです。飲み放題もありますし。
これはギディ(700円)、マトンの脳みその炒めものです。
初めて見る方にはけっこうな衝撃かと思いますが、とろっとろで美味しい〜!レクター博士ではありません
クセも全然なく、脂の乗った白身魚に近いかな?銀ムツですと言われて出されても気付かないかも。
たぶん私、白子だとこの量は食べられないですが脳みそは一人で一皿ペロリです。
ミックスチャウミン(680円)。チキン・玉子・野菜が入った焼きそばです。
鶏肉も玉子もたっぷりの油で炒めてあり、素揚げに近い状態。カリカリ食感が良いです。
想像以上に量が多くて一瞬怯みましたが、味付けがちょうど良くて最後まで美味しくいただけました。まったくカレー味がないので、箸休め的に登場させるのもあり。
ケチャップは別添え。頭のお花みたいな飾りは何か意味があるのかねと思いましたが、開けるときにプロペラのようにくるくる回るのがなかなか楽しかったです。
インネパ系の人って「量が多い=正義」的な感覚があるらしく、だいたいチャウミンにも大量のケチャップがかけられてくるんですよね。
自分好みの量がかけられるのは何気にありがたい。笑
営業時間は11:00〜23:00(ラストオーダー22:30)、定休日なしです。
※喫煙可。かなりモクモクなのでちょっとでも苦手な方にはだいぶ辛いと思われます。
おわりに
川崎では貴重な本格的ネパール料理店のご紹介でした。
個人的な使い分けとしては、落ち着いた雰囲気でゆっくりするならサスラリ、料理も雰囲気も現地っぽさを追求するならドゥナ・タパリ、といったところでしょうか。
都内のお店とはまた一風変わったプレゼンテーションも楽しめたりするので、近隣の方のみならずエスニックヲタの皆様にもぜひお試し頂きたく。
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おしまい