ズドラーストヴィチェ(こんにちは)、DEKAEです。
私だけかもしれませんが、突然モーレツにロシア料理が食べたくなる日があるんですよね。
しかし都内のロシア料理レストランって、どこもけっこう高級志向。
ランチタイムでもちょっとしたコースしか用意がなく、「今日はロシア料理の気分じゃ!」という日でも、なんとなく一人では入りづらいのです。
しかし!東中野に知る人ぞ知るロシア料理店を発見。一人でもふらりと立ち寄りやすく、かつリーズナブルな素敵スポットをご紹介いたします。
東中野/コ.トゥ.タモ.ペヴァ Ko To Tamo Peva
概要
大久保と中野という個性的なエリアに挟まれるのが東中野。住宅街のイメージが強いですが、複数の商店街を中心に意外な賑わいを見せています。
都心へのアクセスも悪くないため勤め人らしき住人が多いのですが、サブカル的なミニシアターや小劇場がある影響か、ヒッピー風な住人もちらほら。
その絶妙なバランスに惹かれ、個人的にお気に入りのエリアの一つとなりました。
そんな東中野で発見したお店のひとつが、ロシア料理店コ.トゥ.タモ.ペヴァ。
まずは気になるのが店名ですよねぇ。Ko To Tamo Peva…何度見ても覚えられない。笑
どうやらこれはセルビアの映画のタイトルみたい。
正確には、ユーゴスラヴィアの有名な監督による1980年の作品。Who's Singin' Over There?という英題も付いており、そこそこ知られているようです。
店名に象徴されるように、提供されるのは純粋なロシア料理というよりも、旧ソ連各国の料理。
ワインもセルビアのほか、初めてワインが作られた地であるジョージアのものも取り揃えているようです。
雰囲気
お店が位置するのは、東中野から大久保方面へ向かう「東中野商店会」のほぼゴール地点。
「商店会」といってもお店の数はまばらで、むしろ住宅街に溶け込んでいるようにも見えます。
駅から7~8分歩くので、「本当にこんなところにロシア料理があるんじゃろうか」と不安になりますが…
12時の開店前に到着すると、すでに並んでいるお客さんがちらほらと!これは期待大です。
お一人用の席が2つあるのがヒジョーにありがたいっ!カウンターではなく、そこそこの大きさのテーブルというのが何とも良い味出してますね~。
ハコの大きさに対して各テーブルは大きめで、かつゆったり配置。お店中央には謎のソファも置かれています。
そんな居心地の良い空間、開店後はすぐに満席になりました。近所の常連さんが多いみたい。
この日のランチメニューは3種ありましたが、そのうち最もスタンダードなピロシキとボルシチのセット(税込800円)を頼んでみました。
前菜のサラダです。リンゴとキャベツの爽やかなタイプ。ディルが入ることで、一気にロシア料理感が増します。
おなじみピロシキちゃんの具は肉・野菜・リンゴから選べますが、今回は肉で。
ジューシーなひき肉に卵やハーブも入って食べ応えは抜群。あっつあっつがうれしいですな。
こちらのピロシキは本場ロシアにならってオーブンで焼き上げるらしく、脂っこさがないのもグッドです。
見るも美しいボルシチ!
日本ではピロシキとボルシチがロシア料理代表のようになってますが、そもそもボルシチの発祥はウクライナ。
こちらのお店のように「旧ソ連料理」としてくくられるほうが理にかなっていますね。
野菜がくたくたに煮込まれて、にんじんも柔らかい!味も派手すぎず、野菜と豚肉の旨みで素朴な美味しさを楽しめます。
毎年冬が近づくとなぜか恋しくなるボルシチ…世界三大スープと言われるのも納得です。
コーヒーまたは紅茶もセットで800円、ロシア料理のランチとしてはリーズナブルではないでしょうか。
ひとつ注意点としては、提供までになかなかの時間がかかるということ。
作り置きをしない主義のようで、大部分を注文が入ってから準備するのが理由のようです。これはこれで魅力のひとつなんですけどね。
なんだかんだ、お店に入ってから食事が出てくるまでに最低30分は見といたほうがいいでしょう。
回転も速くないため、開店直後もしくは13時以降を狙って訪れることを激しくおすすめします。
ピロシキや一部のランチは持ち帰りも可。これもかなり時間がかかりますが、常連さんらしきお客さんたちは慣れた様子で中央のソファに座って待っていました。そのためのソファだったのね(?)
感染症の影響か、現在ディナータイムは予約営業のみ。
夜のアラカルトメニューも、一般的なロシア料理店ではなかなか見かけないものがいくつもあって興味深いのです。
それぞれの価格も良心的なので、ディナーもリーズナブルにいただけそう。何より、肩肘張らない雰囲気で気軽に利用できるのがいいですね。
12:00~15:00、日祝定休。夜に開ける場合は21:30ごろまで営業しているようです。
おわりに
近隣住民でないと通りかからない、不思議な場所にあるレストラン。
しかし、真の名店とは「ご近所さんに愛される店」であるともいえるでしょう。
繁華街とは違った落ち着いた雰囲気で、リーズナブルにロシア・東欧料理を楽しみたいときにおすすめです。
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おしまい