こんにちは、DEKAEです。
金沢スイーツの躍進を語るうえで欠かせないのが、七尾市出身のパティシエ、辻口博啓氏。
すでにその名を全国に轟かせている方ですが、やはり金沢に来たからにはシェフ監修のお店に立ち寄りたい…
てなわけで、美術館に併設の美しきサロンにお伺いしました。
ル ミュゼ ドゥ アッシュ LE MUSEE DE H
概要
辻口シェフが初めて構えたご自身のお店は東京・自由が丘のモンサンクレール。
その後、石川県内にオープンしたお店はLE MUSEE DE H(辻口博啓美術館)と名付けられました。
石川県内の素材をふんだんに用いた地産地消が最大の特徴です。
素材が徹底管理されているため、こってり洋菓子でありながら身体にも優しいとあって行列が絶えません。
金沢旅行の折には、ぜひ辻口シェフのお店を訪れたいと考えていた私。同市の中心部にある石川県立美術館内の店舗にお伺いしました。
1959年に開業した県立美術館は重厚な作り。そこに入るミュゼ・ドゥ・アッシュの店内もコンクリートが基調ですが、天井が高く解放感があります。
セラヴィ
季節限定のパフェも魅力的ですが、今回はケーキをいただいてみました。
「これぞ人生」と名付けられた、辻口シェフの代名詞的作品。自由が丘のモンサンクレールでも不動の人気を誇ります。
う~ん、美。申し分のない正六角形はショコラブラン(ホワイトチョコレート)のムース。これにフランボワーズが乗っています。
究極に美しいのが、フランボワーズにちょこんと乗ったひとしずくですよ。
よくケーキのフルーツなどをコーティングしている寒天状のアレを、朝露のようにフランボワーズにまとわせるという妙…
このありそうでなかった発想、スイーツの世界でも「デザイン」というものは重要な役割を果たすのですね。
中にはベリー系の酸味がきいたムースが隠され、爽やかな口当たりになっています。
ピスタチオが練りこまれたスポンジ生地、サクサクのパイ生地で変化に富む食感もお楽しみ。
大きすぎず小さすぎずで絶妙の満足感です。
リュビ
あらまぁ上品な…思わず「おケーキ様」とお呼びしたくなる佇まいです。
ルビーカカオという、鮮やかなピンク色のカカオから作られたチョコレートのムース。
とちおとめのジュレと、石川県産のゆずを使用したクリームがほのかな酸味を添えます。
セラヴィもそうですが、一見こってりと甘そうなケーキをフルーツの爽やかな酸味で引き締めるバランス感覚が辻口シェフの強みなのかもしれません。
プレウール
ピスタチオのケーキ。これなんかもう、エディブルフラワー乗っかっちゃってますからね。
オレンジのジュレにドライフルーツを加えたハチミツのムースを重ね、さらに濃厚なピスタチオのムースで包んでいます。
ピスタチオ大好きおじさん歓喜!
辻口シェフのケーキはムースが主体となったものが多いため、全体的になめらかな口当たりです。
断面が美しいことも特徴的ですね。
なお、ケーキの単価はいずれも600~700円前後。飲み物は500円前後です。
ル ミュゼ ドゥ アッシュ 金沢店 → 食べログ
営業時間は10:00~18:00(ラストオーダー17:00)。年中無休です(臨時休業あり)。
石川県立美術館の閉館日でもお店は利用可能で、無料駐車場も利用可。
日曜日の15時ごろお店に着いて、20分程度の待ちで入れました。
お店の外には椅子が何脚かあるほか、すぐ隣がミュージアムショップになっているため時間は簡単に潰せます。
入店するとショーケース前でケーキやドリンクを選び、お会計まで済ませると席に案内されるシステムです。
おわりに
斜めにカットされた大きな窓ガラスからが降り注ぐ太陽の光、眼前に広がるいっぱいの緑…
都会の中心にありながら、心静かに過ごせる金沢らしい空間。そんな場所で美しきケーキたちに心癒される、ぜいたくな午後でした。
サロンにはケーキでお茶するおじさま方の姿も。なんかもう、本当にここだけヨーロッパのカフェのようです。
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おしまい