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馬路楊檳榔會社のマルヤンさんに会ってきちゃった【台湾・台南】

你好(リーホウ)、DEKAEです。

台湾のB級カルチャーながら、都心部では影を潜めつつある檳榔(ビンロウ)。

台湾一周(環島)中に試してみたいと思って調べてみると、何やら一部の日本人の間で有名なビンロウ屋があるとか…?

噂を頼りに台南に行ってみたら、とっても親切な「ビンロウおじさん」との楽しい出会いが待っていました。

檳榔(ビンロウ)とは

そもそも檳榔(ビンロウ)とは何ぞ?という話ですが…

ビンロウはアジアなどに生えるヤシ科の植物で、種子にはニコチンに似た興奮作用をもつ成分が含まれています。

アジアのいくつかの国では、嗜好品としてその種子を噛む習慣がみられます。いわゆる噛みタバコですね。

ビンロウを噛んでいると口内が唾液でいっぱいになりますが、これは飲み込まずに吐き出します。種子の成分が胃を傷つける恐れがあるのだとか。

この時に吐く唾は真っ赤。種子の成分・添加された石灰・唾液が反応することで赤くなるそうです。

舌も歯も真っ赤になり、その様は「ちょっとお見せできません」状態に。

この残骸は乾ききっているので、生々しさが薄れてマイルドなビジュアル

そうやって噛み噛みしながら軽度な興奮・酩酊感を楽しむものですが、見ての通り公衆衛生上あまり気持ちの良いものではありません。

現在、台湾ではビンロウの唾を道路に吐いたり、かすを捨てたりすると罰金刑に課されるとのこと。

写真のように、ビンロウ屋でコップをもらって、これに唾を吐きつつ噛むことが多いみたいです。

列車や飲食店でも「ビンロウお断り」の注意書きを見ることが多々あり、タバコと同様公共の場での使用が制限されています。

台北など都市部ではビンロウ屋が減ってきていますが、一度は試してみたいと思っていました。

馬路楊檳榔會社

概要

そんな折、一部の台湾フリーク日本人の間で非常に有名ビンロウ屋が、台南にあるらしいという噂を聞きつけたのです。

それが、作家・一青妙さんの著書「わたしの台南」に登場する馬路楊檳榔會社(マルヤンビンロウかいしゃ)。

一青妙さんは名前からも分かるとおり、歌手の一青窈さんのお姉さん。この姉妹は台湾の出身で、幼いころに日本に移住したんですね。

…と言いつつ、私自身は「わたしの台南」は読んでおりません。ビンロウについて調べるうちに、下の記事に行き当たったのです。

www.nippon.com

実際に台湾を歩いていると、思ったより多くのビンロウ屋が今でも営業しています。

とは言え、どうせならこの名物おじさんに会ってみたい!ということで、マルヤンさんのお店でビンロウデビューしようと目論んだわけです。

台南の有名な古跡「赤嵌楼」から、民族路三段を西に歩くことおよそ15分。

選挙ポスターでやや存在感が薄れているものの(笑)特徴的な看板が一発で見つかりました!

ここが噂の馬路楊檳榔會社…

見た感じ他のお客さんがいる様子もなく、恐る恐る近づいてみます。

すると、ネットで見たことのあるオジサンが軒先で作業中!!この方こそマルヤンさんに違いありません。

完全に挙動不審のまま「你好…」と話しかけると、「日本人ですか?」と日本語で聞かれました。

そして、聞きしに勝るマルヤンさんのホスピタリティに触れることになります。

マルヤンさんとのおしゃべり

私が日本人であることを知るや柔和な表情になり、「どうぞ座って」と促してくれるマルヤンさん。

お父様が開業した檳榔店を継いでン十年になること、一青姉妹との関係などをとめどなく語ってくれました。

妙さんの「わたしの台南」だけでなく、窈さんが出演した「アナザースカイ」でも馬路楊檳榔會社が取り上げられたそうです。

それ以来日本人のお客がどんどん来るので、YouTubeで日本語の勉強を始めたそう!

私は環島中で、初めて台南に来たことなどを話します。周辺の観光スポットやご当地グルメについて教えていただきました。

おしゃべり中もポツポツとお客さんが買いに来ますが、私としゃべりっぱなしのまま、お金と品物だけやりとりしてました。大丈夫なのかなぁ?笑

檳榔を体験

すっかりおしゃべりが盛り上がりましたが、本来の目的はビンロウをゲットすること。

そこで「ビンロウを買いたいんですけど」と申し出ると、一言「不味いよ」とバッサリw

「え~、でもやったことないから試してみたいんです」とか言っていると、なんと一つ体験させてくれると言うのです。

それはちょっと…と慌てつつも、マルヤンさんがどんどん準備していくのでお言葉に甘えることにしました。

「緊張してる?」と聞かれたので「いいえ」と答えると、「ならOK」とのこと。

ビンロウには血行増進の作用があります。ドキドキした状態で使うと効きすぎてフラフラになってしまうんですね。

お店には日本人の先輩の手による噛み方ガイドがあるので、初心者でも安心して楽しめます(笑)

これに従ってビンロウの先端を噛みちぎり、プッとその辺に吐き出しましょう。

わぁっ…ワイルド。←

後はひたすら噛むだけ。すぐに口の中が唾液でいっぱいになるので、吐き出します。道路に吐くと罰せられますが、お店にはバケツがあるので安心。

しかし、血を吐いたんじゃないかというくらい赤くてギョッとします。

舌が赤くなってるよーの図

日本人は慣れていないため、二回目の唾液も捨てるのが良かろうとガイドに書いてありました。それ以降の唾液は飲み込んでしまっても大丈夫みたい。

このあたりからようやく味らしきものがするのですが…なんか青苦い味にほんのりハッカ風味?

確かに、お世辞にも美味しいとは言えない(笑)

気になる効果ですが…私はタバコをやらないためか、テキメンでした。顔が火照ってきて、気づけば頭がクラクラ。「酩酊状態」です。

とは言えビンロウの効き目は一時的。5分程度のショートトリップでした。

味がしなくなった種子のかすは、ガムのように捨てます。

写真撮影とFacebook

私がビンロウを口に含んで若干モーロ―としている間、業者さんがタバコの納入にやってきました。

するとマルヤンさん、自身のスマホを手に「写真を撮って」とタバコ屋さんに依頼しています。

というわけで、突然のツーショット撮影。ポーズはお決まりのものがあるようで、指定されますw

マ「Facebookありますか?」

私「あります。後で友達申請しますね」

マ「お店にWi-Fiあるから、ここでできるよ」

ということでその場で友達になり、メッセンジャーでさくっと写真を送ってくれるという…

私よりよほどITに明るいマルヤンさんなのでした。

余談

というわけで、今回ビンロウはサービスしていただいたわけですが。

他のお客さんが購入するのを見ていると、10ヶ入りで50元だったような。一人で10ヶも消費できなかったかも…

ビンロウというとちょいと訳ありの「小姐」がせっせとこしらえているイメージですが、マルヤンさんは見ての通りのオジサン(笑)

こちらでビンロウを作るのは、主に妹さんの役目なのだそう。今回妹さんには会えなかったのですが、マルヤンさんよりさらに日本語が得意だそうですよ。

別れ際に「じゃ、そろそろ行きますね」と言うと、「OK牧場」と返ってきました。苦笑していると「OK牧場知ってるの!?」と。

「みんな知ってますよ」と答えると、最近の若い人は知らないそうですね!

むしろそのことに私が驚いてしまいましたよ…ジェネレーションギャップってこういうことなの

…などというやりとりが別れの挨拶の後に三度くらい続き、なかなかお店を出られませんw

結局一時間ほど滞在してしまったので、お時間に余裕をもって訪ねることをおすすめします。

というか、お仕事の邪魔してごめんなさい

おわりに

買おうと思っていたビンロウをサービスして頂いて、そのまま立ち去るわけにもいかず…

友人へのお土産に、「オリジナルビンロウキーホルダー 」を買って帰りました(笑)

信じられないほど親切なマルヤンさん、何と帰り際にはジュースを一本持たせてくださったんです(;_;)

今度伺う時はお土産でも持って行こう~。これから行かれる方は、よろしくお伝えください。

あ、ビンロウは日本に持ち帰れませんので、台湾で楽しんできてくださいね。

 

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おしまい