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本場のブルースに痺れるメンフィスの夜(と治安)【アメリカ合衆国南部】

こんにちは、DEKAEです。

2018年末、ブルースとロックンロールを生んだ地・テネシー州メンフィスでブルースを堪能してきました。

メンフィスの様々な音楽スポット、そして気になる治安情報をDEKAEの体験をベースにまとめてみました。

 

テネシー州メンフィス

Memphis(メンフィス)はテネシー州最大の都市。

ミシシッピ川沿いに広がるこの街は19世紀には綿花の集散地として発展してきました。

一方で奴隷市が開かれたという歴史もあり、現在でもアフリカ系アメリカ人が人口の6割を占めています。

私たちにとって最もなじみ深いのはキング牧師(マーティン・ルーサー・キングJr.)暗殺の地、ということかもしれません。

奴隷として連れてこられたアフリカ人たちが労働の合間に歌った悲しい歌がBlues(ブルース)としてメンフィスで発展。やがてB.B.Kingなどのスター誕生にいたります。

※厳密にいうとブルースが生まれたのはお隣のミシシッピ州のようですが。

ブルースからさらに発展していったのがロックンロール。Elvis Presley(エルビス・プレスリー)がメンフィスに居を構えていたことはつとに有名でしょう。

ブラックミュージック好きのDEKAEはこの街でブルースを中心に攻めていくことに。

 

Beale Street

メンフィスに来たら避けて通れないのは「アメリカで最も象徴的な通り」の一つとも形容されるBeale Street(ビールストリート)。beer(ビア)ではありませぬ。

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5分で歩ける全長です。広い通りが歩行者天国になっていますし、そこまで人も多くなくて歩きやすかったです。

バーでは常にライブ演奏が繰り広げられ、外まで音が漏れ聞こえています。気になったお店があれば気軽に入ってみてOK。ただし人気店は並んでいました。

で、実は今回ビールストリートの店には一つも入っていません…。たまたま通ったときに路上でやっていたドラムパフォーマンスを見たくらい。

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Gibsonの工場見学ツアーにも興味があったんですが、もう手放したか何かで閉鎖されているようです…?

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Graceland

忘れちゃならねーエルビス・プレスリーの邸宅Graceland(グレースランド)にも行ってまいりました。

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これが入口。ここでチケットを買ったらショートムービーを見て、ミニバスに乗ってエルビスの家へ向かいます。もはやテーマパークですね。

私あんまりエルビス・プレスリーに興味がなく ここは飛ばそうと思っていたんですが、時間があったので立ち寄ってみることに。

そういうわけで事前情報もなくノリで行ったら驚愕――何と最も安いチケットが$44!家を見るだけで$44!!!

かなり辺鄙な場所にあるので今さら引き返すわけにも行かず…都合5,000円弱払ってよく知らない人の家を見る格好になりました←

本当にテーマパーク。しかしオーディオガイドとタブレットを無料で借りることができ、日本語も選択できたので勉強になりました。

若い家族も来てましたが、わりと年配の方たちがはしゃいでいたのが可愛かったです。

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▲これがエルビスが半生を過ごした邸宅(裏側)。内部も写真撮影OKです。エルビスは自分の部屋がある2階には決して誰も立ち入らせなかったそう。その意向を尊重して2階は今も非公開、というのが粋でした。

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▲エルビスのお墓も敷地内にあります。元々お母さんと一緒に墓地に葬られていたのを お父さんがこちらに移したんですって。今では家族みんな一緒にここに眠っています。世界各地からお供え物があり、日本語の手紙もありました。

エルビスは心臓発作によりこの家で息を引き取ったと言われています(享年42歳)。

その原因は便秘でいきんだためという説もあるそうで、万年便秘のDEKAEにとっても他人事ではなく――

何の話か分からなくなってきたのでこの辺で失礼します。

 

Wild Bill's

さてと、ここからはかなりマニアなゾーンへ。

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メンフィスで絶対行こうと決めていたバーWild Bill's

ダウンタウンからは車でないと行けない距離にあります。

しかし真のブルースを聴きたいのなら わざわざタクシーで乗りつけるだけの価値は間違いなくあります

この日はWild Bill'sで毎週歌っている女性シンガーのライブでした。カバーチャージ$10を支払って入場。

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▲顔が分裂しちゃってますが…

でっかいJBLのスピーカーがビリビリ言うほどのボーカルに「これがソウルか」と身をもって体感。

バンドも最高なんですけど、何てったって奥にいる初老の白人女性ギタリストがアメージングすぎました。

普段は座って演奏し、ソロに差し掛かるとおもむろに立ち上がってギャンギャン鳴らすのですよ。

もちろん技術的にもっと優れたギタリストなんて山ほどいると思うんです。しかしこの人がこのブルースを弾くかという衝撃で、ギターソロのたびに会場は熱狂。

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ハコの一体感も素晴らしかった。

常連と思われる黒人の方が大半を占める中 観光客風の人もちらちら。

しかし観光客の間にも わざわざこんな不便な場所にまで足を運んだという謎の共犯意識が芽生えます。

店員さん・常連さんたち・バンドメンバーもそんな我々を温かく迎え入れてくれますし、最初はおっかなびっくりの観光客たちもすぐに打ち解けて踊り始め…

ああもう幸せって感じの空間です。

ただこの店についての情報がとにかく少ないんですよねぇ…。

口コミサイトによると23時以降に盛り上がるとのことでしたが、土曜日の22時過ぎでもすでに十分温まっていました。そして24時に第一部?が終了。

私はこのタイミングで帰りましたが、午前3時まで営業しているようです。

飲み物は、瓶ビール以外には氷やジュースなどの割りものしか置いていません。

BYOB(bring your own booze)といって自分の好きなリキュールが持込自由で、コップは店でもらえます。私はコーラ持込…。

手羽先やハンバーガーなどのつまみはありました。

隣の店が深夜まで営業しており、途中で飲み物を調達しに行っている人も。

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恐ろしすぎてこの店には入れませんでしたがw

 

Earnestine & Hazel's

お次はちょっと変り種のEarnestine & Hazel'sのご紹介です。

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昼なお異様な雰囲気。それもそのはず、ここはお化け屋敷バーとしてちょっとした有名店なのです。ゴーストが住んでいると評判なのだとか。

このバーの音楽はジュークボックスがメインですが、ライブ演奏も頻繁に行われています。

ジュークボックスもゴーストが勝手に選曲することがあるそうですよ。

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1階は独特ながらカジュアルな雰囲気。ここにジュークボックスがあり、ライブ演奏も入口付近でやっています。

奥の方には玉突き台もあり、お洒落なカップルがビリヤードで遊ぶなんて光景も。

この日のバンドはポップ・ブルース・ジャズがないまぜになったような音を出していて楽しませてもらいました。

さて、せっかくこの店に来たらゴーストツアーにも出かけてみましょう。

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この見るも怖ろしい階段を上っていくと、急に階下の喧騒が遠のきます…

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ぎゃー!!!!(鏡に映った自分の姿にビックリするやつ)

2階にはこのような部屋がいくつかあり、ここで飲んでもOK!運が良ければ名物バーテンダーのおじいさんがいることもあるようです。

1階がわりと騒がしい中、気だるそうな顔をした人たちがビール片手に次々と2階に消えてゆく様にちょっと憧れました。

トイレが薄気味悪くて最高です。

 

Overton Square

今回足を伸ばせなかったのですが、今メンフィスで一番”来てる”エリアがミッドタウンなんだそうです。

ミッドタウンのOverton Square(オーバートン・スクエア)にはオシャレな飲食店やライブハウスがあり、特にLafayette's Music Roomという店の評価が高く気になっています。

すぐ近くの市立公園でも時期によってはフリーライブがあるみたいですよ。

 

メンフィスの治安情報

アメリカ合衆国の中でも犯罪率が高いといわれているメンフィスですが、その実態はマフィア絡みのものが大半。

ゲットーと呼ばれるマフィアのアジトに近づかなければ大丈夫なので、通常の観光をする分には問題ないでしょう。

とは言え最も観光客の多いビールストリートでもたまに暴力事件が起こるそうなので、周囲の様子に注意しながら歩くことが大切。

パンハンドラーと呼ばれる浮浪者に話しかけられても とにかく徹底的に無視してください。答えたりジロジロ見たりしなければ それ以上何かされることはありません。

Earnestine & Hazel'sがあるのはダウンタウンの南側ですが、サウス・メイン・ストリート沿いにはレストランなどが多く徒歩で行けました。

ただ夜は人通りも車通りも著しく減るので 不安であればためらわずにUber/Lyft利用を。

ビールストリートに面するサウス・セカンド・ストリートも大きな通りですが、夜は良くないと聞いたので歩きませんでした。リバーサイドも夜は避けてください。

ミッドタウンは比較的治安が安定しているようですが、ここは行ってないので何とも言えません。最新の情報をチェックしてからお出かけください。

 

おわりに

メンフィスのブルースを探る旅。まだまだその片鱗に触れただけに過ぎませんが、かなり奥深いですよこれは。

街全体もテネシー州で最大というわりに何となく暗く危険な香りが漂っていて…ちょっとdopeで不健康な感じがたまりません。

 

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おしまい