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カントリーミュージックのふるさとナッシュビルで音楽漬け【アメリカ合衆国南部】

こんにちは、DEKAEです。

2018年末は『憧れのアメリカ南部音楽旅』と称し、南部三都市を弾丸で回りました。まずはカントリーミュージックのふるさと、テネシー州ナッシュビルへ。

音楽好きが楽しめるスポットをまとめてみました。

テネシー州ナッシュビル

Nashville(ナッシュビル)はアメリカ合衆国テネシー州の州都であり、同州のMemphis(メンフィス)に次いで2番目に大きな都市。

日産をはじめとした日系企業も多くあり かなり開けた街です。正直この後に訪れたメンフィスよりも都会で治安も良さそうでした。

一方で「アメリカの田舎」のイメージそのままの のほほんとした雰囲気も併せ持つナッシュビル。

白人系アメリカ人の魂ともいうべき、カントリーミュージックのふるさとでもあります。

というわけで『憧れのアメリカ南部音楽旅』第一弾はカントリーミュージックです。

テンガロンハットにウエスタンブーツのカウボーイたちがホンキートンクでたむろする―そんなコテコテのアメリカに出会えるか!?

Grand Ole Opry(グランド・オール・オープリー)

Opryとは

カントリーミュージックを語るうえで避けて通れないのがGrand Ole Opry

これはナッシュビルのラジオ局から放送されるカントリーミュージックの公開ライブ放送の番組です。

その歴史は1925年に遡り、全米最古の番組。

ナッシュビルの空港でもばっちり宣伝されていますよ。

普段は郊外のGrand Ole Opry Houseから主に毎週火曜・金曜・土曜の夕方にライブ放送されています。

車社会のアメリカではラジオの需要が高いみたいですね。

もちろんチケットを購入すれば実際のライブを聴きに行くことも可能。

オープリーに呼ばれることはカントリー歌手にとっては大変名誉なことで、有名歌手であってもここで歌うときには気合が入るのだとか。

紅白歌合戦のようなものでしょうか。

もちろんオープリーハウスはカントリーミュージックファンにとっての聖地となっており、ライブのない日でも訪問者が後を絶ちません。

ライマン公会堂

そんなオープリー、冬期の11月から1月までは例外的にダウンタウンで開催されます。

その会場となるのがRyman Auditorium(ライマン公会堂)。

Opry at the Rymanと称し、冬期はここから生放送を行っています。

このライマン公会堂、実はもともと教会だったのです。

トーマス・ライマン(写真右手の銅像)という人物が1892年に礼拝堂として建設。

やがて教会は音楽ホールへと性格を変えていき、1943年から1974年の間Grand Ole Opryの会場として花開きます。

その後オープリーの会場がオープリーハウスに移るとライマン公会堂は放置され、あわや解体の危機に。

しかし多くのミュージシャンたちの反対運動などを受けて保存され、1993年にゲイロード・エンタテイメント社が全面改装しコンサートホールとして再出発しました。

そして1999年からは冬期限定でOpry at the Rymanがレギュラー開催されるに至ります。

私ナッシュビルには一晩だけの滞在で、その一晩が奇跡的にOpryの日だったのですっ!

しかしそのことに気付いた頃には時既に遅し、チケットは完売。というか転売ヤーに買い占められていました…

転売サイトから定価の何倍もの価格で買う気にもなれず、内部見学ツアーだけで諦めました。

もともと教会だったこともあり、美しいステンドグラスが印象的。そして座席が狭いw

礼拝堂での挙式をイメージして頂ければと思いますが、椅子はただの木の板で足元のスペースも極少。ここにアメリカ人が収まるのかは疑問です←

チケット販売サイトにも注意書きがありますが、1階は柱があったり上階のバルコニー席がせり出していたり…と見切れ席がとにかく多い。

なので2階席の方が人気みたいです。

1階席前方に座れたら燃えるでしょうねー!

Broadway(ブロードウェイ)

概要

お次は繁華街に繰り出してみましょう。

Broadwayはナッシュビル最大の観光スポット。大通りに面した両方の歩道はミュージックバーと路上アーティストで埋め尽くされています。

バーでは一日中バンドがライブ演奏しており、店の扉が開け放たれています。つまり店の外に立っていればその音が聞けちゃうというわけ!

このような事情で昼夜を問わず音楽が鳴りやまない、音楽好きにとっては超絶素敵タウンなのです。

アメリカのバーは基本的にキャッシュ・オン・デリバリー、つまりカウンターで飲み物を頼んでその場で支払うという仕組み。

ですので ちょっと店内に入ってみて、雰囲気や音楽が気に入ればそこで飲むもよし、気に入らなければそのまま出ちゃってもお咎めなしです。

いくつかご紹介。

Wild Horse Saloon

カントリーミュージック歌手でBig & Richという男性デュオがいますが、彼らの曲で特に好きなのが『Fake I.D.』。

この曲のMVは『Footloose』(2011)という映画のワンシーンで、若者たちがカントリーラインダンスを踊っています。

ラインダンスは集団で同じ動きをするダンス。単純な私はこのMVを見て以来「実物が見たい!」と熱望しており、その願いを叶えてくれる店がここだったのです。

Wild Horse Saloonはナッシュビルでも最大規模の店で、広大なフロア面積を持つ3階建てのバー。

ライマン公会堂の再興に一役買ったゲイロード・エンタテイメント社がオーナーです。

2階・3階は吹き抜けになっており、1階のステージや踊る人々を眺めることができます。

▲2階からの景色。ちょっとしたテーマパーク並み。

▲この日の演奏は落ち着いた音楽だったので あまり踊っている人はいませんが…笑

この店では一日のうちに何度か15分ほどのラインダンスレッスンがあり、皆さんこぞって参加しておられます。

さすがに生演奏ではなかったのが若干残念でしたが、何人か超イケてる人がいて見ているだけで爆笑でした。

ちなみにこの日は日産スタジアム(!)でフットボールの試合が行われており、13時から17時まではその中継を流していたそうですよ。

Robert's Western World

さて、実はブロードウェイを歩いていても意外とカントリーミュージックをやっている店が少ない。どこもちょっとハードロック寄りというか…

私はもっとコテコテの、ブルースハープとかフィドルとかバンジョーをガチャガチャ鳴らしているようなのを聴きたかったのです。

Robert's Western Worldからは なかなか好みの音がしていたので、中に入って聴いてみることに。

ここは店内の雰囲気もとても味がある有名店。ホンキートンク(居酒屋)の文字も見えます!

店内がギュウギュウだったためか外でけっこう長いこと待たされ、何人かのお客さんはブツブツ言いながら帰っていきましたw

ブレブレですが…右のベース弾きのおっちゃんがメインボーカル。

エレキギターが入ってますが、ちょっとブルーグラス寄りのサウンドで非常に楽しめました。

その他

人気カントリー歌手のLuke Bryanが2018年に開いたバーということで話題のLuke's 32 Bridge

ライブ音楽が外に聞こえないような作りだったので入りませんでしたけど←

レストラン

バーだけでなくレストランでもフリーライブは開催されていますよ。子供連れの方なんかはこちらの方が安心かもしれません。

Puckett's

こちらは子連れで楽しめるファミリーレストランPuckett's。一度は行ってみてほしい店として地元民が挙げる有名店です。

結局行けなかったのですが写真だけは撮っておくという悲しき日本人根性。

Martin's Bar-B-Que Joint

テネシーバーベキューの名店Martin's Bar-B-Que Joint

こちらでは事前に気になる歌手のフリーライブ情報を得ていたので、その時間に合わせて行ってきました。

この店はかなりの大箱で、ステージは2階にあります。

▲James Carothersという地元のミュージシャンです。

楽器屋

現地でお話していたおじさんに「昔ドラムやってました」と言ったところ、「ならこの楽器屋にぜひ行きなさい!」と紹介されたのがFork's Drum Closet

ドラム関連の商品や世界の打楽器が揃っていてかなり楽しいそうです。私は時間が足りず行けませんでしたので、ドラマーの方はぜひ…

おわりに

ナッシュビルは白人系アメリカ人の観光地、かつこの日はフットボールの試合があったということで、かなりの賑わいを見せていました。

老若男女ともテンガロンハット・ウエスタンブーツではしゃいでいる方も多く楽しかったです。日本人が浴衣を着て夏祭りに行く感じでしょうかね。

なおアメリカのバーはどの店もIDチェックが厳しく、特に日本人は顔が幼く見えるので必ずパスポートを携帯してくださいね(アメリカの法律上の成人は21歳)。

また店外での飲酒は法律で禁止されているので、ビール瓶を持ったまま外に出ないよう要注意です。セキュリティのお兄さんが飛んできて取り上げられますので…

とは言えどこの店員さんも親切なので安心して楽しめるかと思います。

まぁ何人か店からつまみ出されている人を見かけたので、酔っ払いすぎにはご注意を♪

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おしまい