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台湾のローカル鉄道!内湾線でいく新竹→内湾の旅【台湾・内湾】

你好(リーホウ)、DEKAEです。

台湾全土を鉄道で一周する「環島」。台北から反時計回りに進み、最初に降り立ったのは北部の中堅都市、新竹市です。

ここから観光客に人気のローカル支線「内湾線」に乗り、終点の内湾駅まで往復してみます。

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内湾線の概要

「内湾線」(ねいわんせん)は台湾鉄道(以下:台鐵)の路線の一つ。新竹市の新竹駅から、新竹県横山郷の内湾駅までを結びます。

台湾全土を一周するように敷かれたメインの路線に対し、こちらは内陸部に伸びる支線。車窓からは南国チックな自然やノスタルジックな町並みを望めます。

一時間に一本ほどしか走っていないローカル感満載の路線ですが、台湾人を中心に観光客からも大人気。

近年は日本や欧米からも乗車しに来る人が多いようです。

内湾線の乗り方

台鐵新竹駅舎

内湾線に乗車するには、一般的に二つのルートがあります。

①台鐵の新竹駅から乗車

②台湾高鐵(新幹線)の新竹駅から、乗り換えを経て乗車

②について、もともと高鐵から内湾線へのアクセスは非常に悪かったのですが、2011年に接続路線が開設。アクセスが容易になりました。

高鐵新竹駅を起点とする場合は、お隣の「六家」という台鐵の駅に移動します。

そこから六家線に乗って「竹中」駅へ。この竹中駅で内湾線に乗り継ぎできます。

竹中駅プラットホームのクマ

私は①台鐵の新竹駅から乗車のパターンだったのですが、これが何とも微妙で…

というのも、内湾線のうち、新竹駅から内湾駅まで直で結ぶ便が極めて少ないのです。

私も結局、台鐵の新竹駅から竹中駅までは六家線で行き、そこから内湾線に乗り換えねばなりませんでした。

恐らく高鐵利用者のほうが多いためだと思うのですが、路線全てを踏破した感が薄くて不完全燃焼。笑

ちなみに新竹駅は日本統治時代、日本人建築家の松崎万長が設計したもので、1913年に完成しました。

台湾で「現存する最古の駅舎」として今でも美しい姿を残しています。台鐵利用の方はお見逃しなく!

ライトアップも落ち着いていて良い感じですよ。レンガ造りで洋風だからなのか、東京駅と姉妹駅協定という謎の関係にありますw

いざ内湾駅へ

一日乗車券

さて、まずは新竹駅で一日乗車券を購入しました。

といっても、あまり時間がなかったので内湾駅までの一往復しかできなかったのだけど。それなら通常のきっぷを買ったほうが安いのですが、まぁ記念です。

この一日券、高鐵新竹駅や六家駅でも買えるのかは不明です…。竹中駅では買えないので要注意。

なお、内湾線は「長良川鉄道」と姉妹鉄道協定を結んでおり、この一日乗車券を同鉄道の一日乗車券と交換できたそうです。が、今はできないみたいですね…

車内の様子

これが内湾線の車両です。

ちょうど私が到着した2019年12月28日に、新竹市立動物園がリニューアルオープンしました。

それを記念したラッピングカーもあり、楽しげな雰囲気。

台湾のローカル支線は、車両の間を仕切る部分が丸くくり抜かれています!

これが何とも、レトロ近未来感があって可愛い。もはや使われる予定の無さそうなブラウン管のテレビからも哀愁を感じます。

上の写真は、新竹と六家を結ぶ六家線の様子です。ガラガラですが、竹中から乗った「正真正銘の」内湾線は大混雑でした。

車窓風景はひたすら山で、とりたてて楽しいわけでもありません(笑)ゆっくりと流れる時間に身を委ね、ボーっと過ごすのが吉。

先頭車両に行けば、フロントガラスからの景色も見られます。ただし先頭車両は混んでいることが多いです。

朝市が有名な竹東。到着したときはもう昼だったので、今回はスルーします…

また、途中駅の合興駅はプチ再開発されて、「恋人の聖地」的なスポットとして押し出されています。

内湾駅到着

いよいよ内湾駅に到着しました~。

週末だったのですごい人出です。この小さな駅舎から出るのも一苦労。

古めかしいタイル張りが良い感じです。駅や立て看板をバックに記念撮影する人が後を絶ちません。

子連れのファミリーが多いですねぇ。吊り橋があったり、台湾の他の夜市で見るような子ども向けの遊戯場があったりで、ちょっとしたレジャーに良いのかもしれません。

いずれにせよ電車好きな子は楽しいでしょうね。台湾にも鉄道好きは多いようで、去りゆく電車に手を振る小さな子なんかもいて かわいかったです。

人波が引くまでホームで待って撮った写真です(笑)

乗ってきた車両がそのまま折り返し新竹方面に向かいます。これに乗って帰って行く人たちもたくさん。

帰りの電車も満員だったので立ってたんですが、車掌さんがやってきて「前方車両が空いてますよ」とわざわざ教えてくれたのです!

到着早々、台湾人の親切に触れて癒されました。

おわりに

内湾線に乗るまでは「やれやれ、またディープな所に来ちまったぜ…」なんて思っていたのですが、とんでもない!

列車も内湾の町も、台湾人観光客を中心に大いに盛り上がっておりました。

平日はもっと落ち着いた雰囲気だという話です。今度は平日に、他の駅にも立ち寄ってみたいと思いまーす。

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おしまい