神奈川県川崎市はラーメン激戦区のようで、街で行列を見かけるとラーメン店だった…ということが多いように思います。
その中でもひときわ賑わっているラーメン店が市内にいくつかあることに気付いた私。
店名やロゴもなんとなく気になったので、ちょっくら潜入してみました。
元祖ニュータンタンメン本舗（イソゲン）
概要
こんにちは、DEKAEです。
件のお店の名は元祖ニュータンタンメン本舗。1963年、川崎の京町で産声を上げました。創業者は川崎っ子の五十嵐源吉さんです。
坦々麺といえば、火を噴くほどの激辛料理でおなじみの中国・四川省が発祥。この本格的な坦々麺を、日本人仕様にして提供しようというのが始まりでした。
本来は胡麻が味の決め手となる坦々麺ですが、こちらではなんと胡麻を使いません。
そして豚ガラベースのスープにたっぷりの溶き卵を加えることで強烈な辛さを抑えるという、まったく独自の「ニュータンタンメン」が完成したのです。
こちらのお店、創業者の名前をとって「イソゲン」の愛称でも親しまれ、現在は川崎以外にもあちこち出店しています。
類似店も現れていますが、本家のフランチャイズには丼の底にイソゲンの文字を刻むことで他と区別しているそうですよ。
京町本店では焼肉もできるらしく、この焼肉×ラーメンという激重コンビは川崎南部の定番スタイルなんですって。
すっごい楽しそうですがロードサイド店なので、誰かと車で行かないとなかなかハードル高いかなぁ
私が行ったのはここ。どの店舗かは内緒です←
しかしこの外観を見ただけでどこか当てられるという猛者もいそうな予感。
いつも賑わうお店ですが、緊急事態宣言下のこの日も大盛況でした！運よくするりと入れたものの、客足が途切れることがなく常に何組か待っているという状態です。
いざメニューを物色。
メインはタンタンメンしかないのに、トッピングやサイドメニューが異様に魅力的なので通いたくなる人続出なんですよね、きっと。
辛さはもちろん麺の固さも指定できるようなので、自分好みの一杯を見つける楽しみは無限大。
個人的にはよだれ鶏丼セットが非常に気になるので、今後の楽しみにしておきたいと思います。
みそ餃子
まずは、タンタンメンと並ぶ名物メニューという味噌餃子（440円）を頂いてみました。ツウの間では「みそぎょ」って呼ばれてるんですか？
えっめっちゃ美味しいっ
まずですね、これ水餃子なんですよ。餃子といえば圧倒的に水餃子派の私、これはうれしい。
皮はプリプリかつモチモチ感もあり、たっぷりの具から肉汁がじゅわ～っと…。白ごま入りのみそだれのコクのある甘さが絶妙に絡みます。
あ、今すぐ食べたいっ
もちろん焼き餃子もありますので、焼き餃子派もご安心を。お得なビールセットもあります。
タンタンメン
お次はメインのタンタンメン（830円）。初来店時は中辛がおすすめと聞いていたので、従ってみました。
どんぶりでっか！
しかし伝わりますかね～この大きさ？写真だと大きさが分かりづらいんですよね…レンゲも笑っちゃうくらいでかいから。笑
麺もコシのある中太麺で、かなりボリュームがありそうなのですが…
食べてみると、意外とぺろりと食べられてしまうことにまた驚き。男性陣は半数以上のお客さんが大盛りにしていましたが、それも納得です。
直径30センチはありそう
しかしまぁ中辛でこの地獄のような赤さ。さぞや辛いのではと思ってしまいますよね。
結論からいうと、エスニック好きの私にとってはまったく辛くありませんでした。人並以上に辛いのが好きな方には断然大辛以上がおすすめです。
おそらく溶き卵が辛さを中和しているというのもあるんでしょうね。溶き卵大好きっ子としてはけっこうクセになる。
豚ガラベースでベースは豚骨っぽさもあります。これに豚の挽肉が入ってコクをプラス。
しかしこの味を決定づけるもの、それは大量のニンニクなのです！
そりゃもう驚くほどの刻みニンニクが投入されていて、あぁこれは休前日のちょっとしたお楽しみだなぁという感じ。笑
私はデフォルトの量でも十分ですが、常連さんはトッピングで倍量にする方が多いみたいでドン引き圧倒されました。
そんなわけで、中辛でも十分身体はポカポカ。ちょっと代謝がいい感じの人だとあっという間にサウナ状態になります。
んで、ここまで書いておいてナンですが、実は私ラーメンがあんまり好きじゃなくてですね←
ニュータンタンメンもやっぱりラーメンだなという感じなんですが、この独特のスープが火鍋のようでもあり、たまに食べたくなる予感がします。
あ、要するにそれがソウルフードってことなんですよね…
ニュータンタンメンのソウルフードっぷり
ソウルフードソウルフードと言っていますが、実際ニュータンタンメンはどの程度市民に浸透しているのか？
それは川崎の街を歩けば一目瞭然です。
たとえば、某コンビニの外窓には…
こちら、イソゲン監修でサンヨー食品から発売されているタンタンメンのカップめん。
もともと辛さをおさえたものがあったようですが、第二弾として辛口バージョンが出ています。
なんかもうフロンターレのポスターとかと同じぐらい目につくように貼り出されていることから、この街の人々のタンタンメン熱が伝わってくるよう。
他のコンビニチェーンの店内にも…
山積み！
この棚、5段ぐらいニュータンタンメンで埋め尽くされていました。
コンビニの限られたスペースに、同じ商品がドンキ並みに積み上げられている光景。壮観を超えてショッキングですらあります。
しかしこれね、申し訳ないですが川崎市民以外は誰も知らないですよ。実際、お隣の横浜の人たちに聞いてもピンときていないご様子でしたし。
ま、そういうポイントもまたソウルフード感がありますよね。
元祖ニュータンタンメン本舗 → 公式サイト
ところで、タンタンメン×味噌餃子3ヶ×白ごはんのセット（1,080円）があったことに後から気付きました。チッ←
おわりに
川崎において、もはや一つの文化といっても差し支えない元祖ニュータンタンメン本舗・イソゲン。
川崎市民でなくでも一度は試してみてほしい、個性あふれるご当地ラーメンなのでした。
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おしまい
