2019年11月某日。
世界遺産・日光は今年も観光のピークシーズンを迎えていました。
色づき始めた紅葉を求めて国内外から参拝者が殺到する中、ずっと行きたいと思っていたカフェ「日光珈琲」に潜入。
行列覚悟でのれんをくぐると、なんと観光地の喧騒が嘘のような穴場のオアシスだったのです。
日光珈琲
こんにちは、DEKAEです。
紅葉シーズン真っ最中の日曜日、下野国は日光へ物見遊山をしてまいりました。苦節○年、人生初の日光。
以前よりこの地に来たら訪ねてみたいと思っていたお店があったのです。
それが日光珈琲という栃木発のスペシャリティコーヒーショップ。栃木県内を中心にコーヒー豆の販売や卸売を手掛けています。
このほか、古い建物を改装したカフェも複数展開。鹿沼市にある饗茶庵というカフェが本店で、日光珈琲はその姉妹店の位置づけのようです。
この系列のカフェはどこも隠れ家風のロケーション。日光にある店舗「御用邸通」の雰囲気もバツグンで一度訪れてみたいと思っていたのです。
紅葉シーズンの日光はものすごく混雑すると聞いていたし、日光珈琲も混むかなぁ…と思っていたのですが!
全く混雑することなく、素晴らしく落ち着いた雰囲気の中でゆっくりとランチを楽しめました。
日光珈琲 御用邸通
東武日光駅から世界遺産のエリアを超えた先、大通りから少しそれると御用邸通という趣ある路地に出ます。
2013年、ここにオープンしたのが日光珈琲 御用邸通。古い家屋を改装した いわゆる古民家カフェというやつですね。
こちらで自家焙煎のコーヒーを始めとした飲み物や料理、デザートを提供しています。
お昼時は混むかもと思い、少し時間をずらして11時ころに到着。先客は2組ほどで無事着席できました。
店内の雰囲気
外観だけでなく中の空間演出も完璧。
まずは安定のストーブ!建物は天井が高く2階まで吹き抜けになっているので、冬場はめっちゃ寒そうですしね。
日光は11月の時点でかなりひんやりしていますが、シーリングファンがあるので屋内全体が心地よく暖かくなっていました。
調度品は木製のもので揃えられ、仏像や花瓶などがセンスよく配置されています。
お店を柔らかく照らすランプ。窓が大きく日光もふんだんに取り込まれています。あ、日光の日光。ククク…
窓越しに見えるお隣さんの楓の木もすっかり色付いて風流です。
テーブルも、使用済み木材をそのまま再利用した感をあえて残してあります。釘を打った跡や、年季が入って滑らかになった表面が味わい深い。
コーヒーを淹れる様子はオープンキッチンで見られます。木の色にマッチした青のタイル、レトロな時計も魅力的。計算され尽くされてますよ…
我々が行ったときのお客さんは静かに過ごしている方ばかりで、世界遺産エリアの喧騒が嘘のよう。近所の方や外国人観光客がメインの客層という印象です。
BGMの音量も控えめですが、それすら必要ないのでは?と思えるほどの静謐な空間。
少なくとも店の前でバシャバシャ記念撮影していたのは私たちくらいのものでした←
ランチメニュー
こちらの開店時間は10時ですが、11時でもランチメニューを注文できました。
この日は朝食が5時ころだったためモーレツに空腹で、早めにお昼にありつけて良かったー。
せっかくなので期間限定の焼きカレーをお願いしてみましょう。ケーキも魅力的でしたが今回は食事と飲み物だけで。
フランス人っぽいお客さんが食べていたガレットも美味しそうでガン見してしまいました←
焼きカレーBセット(2,100)円です。
まずは「黒」の名を冠しながら色鮮やかなカレーに目が釘付け!野菜がゴロゴロと入っています。グリルされているため甘みが凝縮して美味しい。
トロットロに煮込まれた豚バラもいくつか眠っています。
カレーは色の印象とは裏腹にとても甘いのです。サツマイモのような風味を感じましたが何がベースなのかなぁ?
お好みで付属のカレーパウダーをかけると少し辛味がプラス。
これにグリエールチーズと半熟卵のとろ~りコンビが絶妙なハーモニーを加えます。
別添えのサラダとピクルス、そしてコンソメスープにも野菜たっぷりで嬉しい。このワンプレートでかなりの品目数を補えそう…
で、こちらカフェ飯とは思えぬボリュームなのです。お米もたっぷりでだいぶ満腹になりました。
小食の方はケーキまで頼むと大変なことになるかもしれません。
コーヒーと紅茶
セットの飲み物は全てのドリンクメニューから選べるということでした。カレーもお茶も種類豊富で悩ましいのです…
私はカレー後にはどっしりした風味のコーヒーが好みなので、マンデリンを。ブレンドや水出しアイスコーヒーも人気のようですよ。
同行者は紅茶です。ティーポットの保温カバーがついてきて感動!そこまでしてくれるお店には なかなか出会えませんよねぇ。
アルコールメニューも少しあり、ラム酒にコーヒーを合わせたカクテルなんてのもありました。
アクセス・営業時間など
東武日光駅から日光珈琲 御用邸通への行き方を簡単に説明すると…
①まずは世界遺産エリア入口の「神橋」を目指します。
②東照宮方面に向かわず、そのまま日光街道を左折。国道122号線に入ります。
③交番を超えたところ、ふたつめのY字路を左側に入ると御用邸通。こちらを直進すると日光珈琲に到着です。
観光の中心からは少しだけ外れていますが、東照宮などから歩いてすぐなので本当に穴場という感じ。
ただし天然氷のかき氷も名物らしく、夏時期のほうが混むとの情報もあります。
満席時はお店の前では待てないようですが、近隣には田母沢記念公園・せんべい屋なんかもありますので合わせてどうぞ~。
日光カステラ本舗もすぐ近くにありますよ。こっちはすごい大混雑でしたw
日光珈琲 御用邸通 → 食べログ
定休日は月曜、第一・第三火曜。月曜日が祝日の場合は翌火曜日が定休となります。
営業時間は10:00~18:00。ラストオーダーは17:00と少し早めなのでご注意ください。
※お店の駐車場が無いので、車の場合は近隣の有料駐車場に停める必要があります。
※完全禁煙。
おわりに
念願かなって日光珈琲に訪問できたのみならず、上質な時間を過ごして大変満足いたしました。
観光地に行くとどうしてもコテコテに観光地ナイズされたお店が多いですが、こういう穴場を見つけるもよいものです。
おしまい