こんにちは、DEKAEです。
この記事では、アメリカ合衆国深南部、ルイジアナ州ニューオーリンズの治安情報をまとめています。
一般にイメージされるほど危険な場所ではないもののエリアによってがらりと雰囲気が変わるのは事実。
昼間の散策も楽しいですが、この街の真髄はやはり夜!避けるべきスポットを知り、安全に観光を楽しんじゃいましょう。
- ニューオーリンズの治安情報
- フレンチ・クオーター French Quarter
- トレメ Treme
- フレンチメン・ストリート Frenchmen Street
- バイウォーター Bywater
- ガーデン・ディストリクト Garden District
- その他の近寄っちゃダメなエリア
- おわりに
ニューオーリンズの治安情報
出発前、ニューオーリンズに行ってきま~すと知人に話すと一様に「大丈夫なの!?」という反応がかえってきました。
何となく「アメリカでも特に犯罪率の高い街」といったイメージがあるようです。
実際2005年のハリケーン『カトリーナ』以降 深刻な不況に見舞われ、治安も一層悪化したと聞きます。
現在はだいぶ回復しており そこまでの凶悪都市ではありません。高い犯罪率のほとんどがギャングや麻薬がらみのものだそう。
そうは言ってもやはり大手を振って歩ける雰囲気ではなく、危うげな人もたくさん。
以下、2018年12月に訪れた時のネット情報+私の体感をエリア別に記していきます。
フレンチ・クオーター French Quarter
クオーターの中
NOLA観光の拠点となるFrench Quarter(フレンチ・クオーター)。この中は警察官も多く安全。
ただし かなり賑やかで雑多な雰囲気です。スリ・詐欺・小競り合いなどの軽犯罪には十分ご注意を。変な人に話しかけられても徹底的に無視してください。
また、ニューオーリンズはアメリカでも珍しく屋外での飲酒が認められた都市。かなりの数の酔っぱらいが歩いているのでトラブル注意です。
クオーターの周り
○クオーターからニューオーリンズ中央駅に至る「ビジネス・ディストリクト」も概ね安全。ただし私が歩いたのは昼間だけです。
○クオーターを囲む大通りのうち、ノースランパート・ストリートには近寄らない方がいいそうです。
…と言いつつ私ノースランパート沿いのジャズクラブに行ったのですが、店を出たとき目の前で人が逮捕されていました。
まぁ警察がちゃんと機能しているという証かもしれませんが…トホホ。
▲クオーター内のポリスは白馬に乗っています。
トレメ Treme
トレメ地区
Treme(トレメ)はNOLAで最も古い地区の一つ。
アフリカ系アメリカ人によるブラスバンド文化…つまりニューオーリンズジャズ誕生の地で、現在も有名なジャズクラブが点在しています。
ジャズ好きにとっては聖地とも言えるトレメですが、一時期の治安はNOLAでも最悪の水準だったようです。
最近はマシになってきたようですが、この辺りに出かける際は必ずUber/Lyftやタクシーをご利用ください。
簡単便利!アメリカのライドシェアの使い方 - Uber・Lyft・BIRD -
ルイ・アームストロング公園
フレンチ・クオーターからノースランパート・ストリートを渡ったところにあるのがルイ・アームストロング公園。
この公園内にはジャズ発祥の地として名高いCongo Square(コンゴ・スクエア)があり、観光地の一つです。
が!この公園は昼間でも一人では行かない方がいいという話でした。今回私は一人旅だったため諦めたので、実際にどんな雰囲気なのかはちょっと分かりません。
ところで私トレメ地区に宿がありまして、そこから後述のフレンチマン・ストリートまでUberで行ったのです。
ドライバーに「フレンチマン・ストリートって危ないんですよね?」と聞いたら「全然。君をピックアップしたとこの方がよっぽど危ないよ」とのこと。はは…
刑務所ホテル!? ニューオーリンズで泊まった素敵すぎるB&B - Inn at the Old Jail
フレンチメン・ストリート Frenchmen Street
フレンチ・クオーターの北側にある小さな通りFrenchmen Street(フレンチメン・ストリート)は近年人気急上昇中のエリア。
完全に観光地化されたクオーターに比べて「本物の音楽」をやっているジャズクラブがひしめきあっています。
そういうわけで本当の音楽好きが集まるので、雰囲気がとても良い。
一人で行くのは避けるべしという情報がけっこうありますが、個人的には大丈夫だと思います。特に音楽に興味がある方には必ず訪れてほしい場所。
さすがに女性一人でも大丈夫!とは言い切れないので、不安であれば短距離でもタクシー利用を。
どうせならオシャレして行った方が楽しめます!女性陣は綺麗な格好の人が多かったです。
昼夜問わず一歩脇道に入るとかなり異様な雰囲気なので、明るく賑わっている通り以外には近寄らないようにしてください。
このエリアに人が集まるのは夜です。昼間の方が殺伐としており、目の焦点の定まらない人が立っていたり怪しい人に話しかけられたりして不気味でした…。
▲フレンチメンSt.があるのはマリニーというエリア。ここは様々なWebサイトで危険地帯に認定されており、フレンチメンSt.からは絶対に外れるなと書かれています。
ジャズを生んだ街 ニューオーリンズのエリア別音楽案内(と治安)
バイウォーター Bywater
Bywater(バイウォーター)はハリケーン『カトリーナ』後、芸術家などが移り住み始めて急速に盛り上がってきたヒッピータウン。
フレンチ・クオーターからミシシッピ川沿いを東側に進んでいったところにあります。
ここもあまり治安が良くないとの話だったのでビビりながら散策しましたが、どの家もめちゃくちゃ個性的で見ているだけで楽しい。
ブードゥー教の呪術師の家(?)っぽいのもあり、いかにもニューオーリンズ的です。
有名なジャズクラブやレコードショップ、かわいいダイナーなども点在していますよ。
北側のセント・クロード大通りを越えなければ比較的安全なようです。かと言って夜に歩き回るもんじゃないと思いますが…
またフレンチ・クオーターからバイウォーターに至る道のりは昼でもあまり気持ちのいい雰囲気ではありませんでしたので、歩く際は用心してくださいね。
ガーデン・ディストリクト Garden District
ニューオーリンズの南側、ガーデン・ディストリクトと呼ばれる地域は高級住宅街で、比較的治安が安定しています。
その辺りを貫くセント・チャールズアベニューは世界最古の現役路面電車が走るほか、豪華な邸宅群が並ぶ定番の観光ルートです。ただし人気のない路地に入らないこと。
かつてニコラス・ケイジの邸宅があり(売却済み)、サンドラ・ブロックの家は今でも普通に見られるらしいです。防犯上どうなのって感じですけど…
墓地巡りも人気のアクティビティですが、ニューオーリンズの墓地は死角が多く事件が多発しているそうです。墓地巡りにはツアー参加を推奨。
ニューオーリンズ旅行に必携!ストリートカーとアプリ RTA GoMobile
その他の近寄っちゃダメなエリア
一般的な観光ではまず立ち入らないエリアですが、2018年現在NOLAで最悪な地区はホフマントライアングル、セントラルシティあたりだそうです。
またミシシッピ川対岸では12月中に発砲事件があった他、過去に邦人が殺害されたケースもあります。
おわりに
実際に訪れてみると想像以上の活気に溢れており、歩くだけでウキウキする雰囲気。
とは言えやはり外国。日本とは根本的に違いますので、最低限の注意だけは常に怠らないようにしてください。
被害に遭う観光客の大半は楽しくなって気が緩んでしまった人のようです。複数人で行く場合でも はしゃぎすぎませんよう。
この他、出発前に最新のクライム・マップをチェックしてみることをおすすめ。「New Orleans crime map」などで検索すると出てきますよ。
それでは楽しいニューオーリンズ滞在を!
関連記事
おしまい