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狂騒の街ニューオーリンズのカウントダウン(と治安)【アメリカ合衆国南部】

こんにちは、DEKAEです。

2018年末は『憧れのアメリカ南部音楽旅』と称し、南部三都市を弾丸で回りました。そしてその終着点、ルイジアナ州ニューオーリンズで2019年を迎えましたよ。

 

ルイジアナ州ニューオーリンズ

さて、New Orleans(ニューオーリンズ)という地名自体には聞き覚えのある方も多いと思いますが、どの辺かといいますと…

ここです。

New Orleans, Louisianaを略して「NOLA」の愛称で親しまれています。アメリカ合衆国の最南部に位置し「ディープサウス」なんて呼ばれることも。

Orleansから「オルレアン」が推察されるように もとはフランスの植民地。さらにアフリカから奴隷として連れてこられた人たちもおり、フランスとアフリカ、はたまたスペインやイタリアなどの文化までごちゃ混ぜになった独特の街ができあがりました。

そんなキテレツなミックスカルチャーが特徴のニューオーリンズ、アメリカ人にとっても魅力的な観光地でもあるようです。まぁアメリカ人に人気の理由はもう一つあるのですが、それは後述するとして…

日本人がイメージするアメリカの年越しといえば やはりニューヨークのタイムズスクエアですよね。一方、ニュー違いのニューオーリンズではどのように新年を迎えるのか ご紹介したいと思います。

 

Allstate Sugar Bowl New Year’s Eve Parade

Sugar Bowl(シュガーボウル)、アメフトに詳しい方はご存知でしょうか。このニューオーリンズで毎年1月1日に開催される大学対抗フットボールの試合のことです。

私スポーツに疎すぎて…このシュガーボウルの説明を何度読んでも理解できないのですが、全米大学リーグの準決勝とか決勝にあたる重要な試合が行われるようですね。ちょっとどなたか補足お願いします…

ま、とにかくその試合の前日にあたる12月31日にパレードが開催されます。このパレードは「マルディ・グラ」スタイルと呼ばれますが、これはニューオーリンズで2月に行われる謝肉祭(カーニバル)のこと。

ニューオーリンズの伝統的なブラスバンドスタイルである「セカンド・ライン」に乗せてのド派手なパレードということで、これに間に合うように旅程を組んでいたのですが。

何と私が到着した日は雨の影響で終了が繰り上げられており、間に合いませんでした…

2018年のパレードはこんな感じだったようです…ウッウッ。

▼参考URL

allstatesugarbowl.org

 

Allstate Fan Fest

大都市のカウントダウンでは街の中心部に特設ステージが出ていることが多いですが、ニューオーリンズも例外ではありません。こちらもシュガーボウル絡みの一環として出ているようですね。

ニューオーリンズの象徴ともいうべきJackson Square(ジャクソン・スクエア)の向かい側、Jax Brewery(ジャクソン・ブルワリー)という建物のすぐ横にステージが設営されます。

ここでは有名ミュージシャンのライブ演奏を無料で楽しめるのですが、2018年の目玉はFlorida Geogia Line(フロリダジョージアライン・以下FGL)というカントリーミュージックの男性デュオ。

実は私このステージの情報を何も仕入れていなかったのですが、FGLは元々けっこう好きだったのです。なので彼らの姿を見た時の衝撃といったら――「え!FGLじゃん!!」と叫びました一人で。

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だいぶ遠くのモニター越しですけど…。

特に好きな曲『H.O.L.Y.』をみんなで大合唱するなど、満足満足。

 

フレンチ・クオーター

ニューオーリンズの最大の観光地はFrench Quarter(フレンチ・クオーター)。文字通りフランス統治時代の名残を残しニューオーリンズでも最も歴史のある地区です。

が、その美しさとは裏腹にかなりの乱痴気騒ぎが繰り広げられています。

アメリカ合衆国では一般的に屋外の飲酒が法律で禁じられていますが、ニューオーリンズは例外的にそれが認められた街

歩きタバコの人がいれば別の葉っぱでキマってるような人もいて(さすがにそれは違法だと思いますけど…)もう何でもありの様相を呈しています。

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前述の「ニューオーリンズはアメリカ人に人気」のポイントはここにあるわけですね。

そしてもう一つの特徴として挙げられるのがビーズ投げ。ビーズ(真珠大の球が連なったネックレス)を2階のバルコニーから放り投げ、下にいる人がキャッチする…という遊びを常にやっています。

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どこもかしこも、ビーズを投げる人と受け取りたい人でいっぱい。

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大晦日のためか、着飾った方がたくさん見えます。

私も一つもらってやろうとバルコニーの下で手を振ってアピールしたのですが、明らかに目が合ったのにそらされたり、目は合ったけど肩をすくめられて投げてくれなかったり…ということが続き、精神的に敗死しました。

しかしそれだけで終わらないのが私の嫌味なところ。ならばもらえる人ともらえない人の差は何なのかを観察してみることにしたのです。

結論、胸をチラ見せすれば投げてくれるようです。道理でセクシーな衣装のねーちゃんにはボンボン飛んでくるわけかと納得!

さらによく見てみると、親切に「胸をはだけさせて!」とジェスチャーで指示してあげている人もいましたので(何を言ってるんだか…)この習慣を知っているかどうかだけの違いみたいですね。

また得意の人種差別かと思いましたがひとまず安心←

そこまで欲しくもないので一肌脱ぐには至りませんでしたけど(笑)たまに他の人がキャッチし損ねたやつが身体に当たるとけっこう痛いんですよねコレ…

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▲事故物件はフレンチクオーター中に無残な姿で転がっています。この写真を一生懸命撮っていたら何者かが上からラメを振りかけてきて、全身きらきらで帰路につく羽目になりました…

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▲元旦には何が起こったのか大量の紙ナプキンがばらまかれていました

 

The fleur-de-lisと花火

タイムズスクエアのボールドロップに象徴されるように、他の都市でもやはりカウントダウンといえばドロップ。

ニューオーリンズではfleur-de-lis(フルール・ド・リス)というアヤメを模した紋章が降りてきます。ここにもフランスの影響が残っていますね。

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非常に小さいですが2019の上にあるのがフルール・ド・リス。前述のJax Breweryの屋上に設置されています。

カウントダウンが始まると、突如 四方から火花を吹きながら降りてきます。これがなかなかにショボくて周囲の人も笑っていたのですが(←)下に到達するやいなやミシシッピ川の対岸から盛大に花火が!

この花火はかなり見ごたえがありました。

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意外にも「10, 9, 8...」というコールは無かったですが、フルール・ド・リスが火を噴き散らかし始めたあたりからもう絶叫のオンパレード。喉大丈夫ですか?と心配になるレベルです。

同じアメリカ人でもこのやかましさに辟易している人は多いようで、より落ち着いてカウントダウンを楽しめる場所として紹介されているのがミシシッピ川沿いのCrescent Park(クレセント・パーク)。

普段夜間は閉鎖されていますが、大晦日の日はカウントダウン終了まで開けているようです。

しかし予想はできていたものの帰りの車が全くつかまらず往生しました…1時過ぎにやっとLyftが一件ヒット!マジで帰れないかと思いました。

まぁ、帰れなくてもフレンチ・クオーター付近には朝まで営業しているお店がたくさんあるんですけどね♪

 

ニューオーリンズの治安情報

ニューオーリンズに旅行する旨を家族や知人に話すと、一様に「大丈夫なの!?」という反応がかえってきました。笑

ニューオーリンズがどんな所か知らなくても、何となく「アメリカでも特に犯罪率の高い街」といったイメージがあるようです。

実際 湿地帯に面し海抜0メートル未満の場所もあるという異様な地形の大都市であるここは、2005年のハリケーン『カトリーナ』以降 深刻な不況に見舞われ治安も一層悪化したと聞きます。

現在はだいぶ回復しており、旅行者と見るや襲い掛かられるような凶悪都市ではありません。高い犯罪率のほとんどがギャングや麻薬がらみのものだそう。

そうは言ってもやはり大手を振って歩ける雰囲気ではなく、危うげな人もたくさんいます。以下 最新のクライムマップやネット情報+私の体感を書いておきます(2018年12月時点)。

・ニューオーリンズ中央駅からフレンチ・クオーターに至る「ビジネス・ディストリクト」はおおむね安全(ただし昼間しか歩いていない)。

フレンチ・クオーター内は警察官も多くほぼ安全(ただしスリ・詐欺・小競り合いなどの軽犯罪には十分ご注意を。変な人に話しかけられても徹底的に無視)。

・フレンチ・クオーターを囲む大通りのうち、エスプラネード・アベニューは昼間なら歩いて大丈夫。夜は全然だめ(笑)

・フレンチ・クオーターを囲む大通りのうち、ノースランパート・ストリートには近寄らないこと。特に通りをまたいだルイ・アームストロング公園は有名な観光地ですが昼でも一人では行かない方がいいようです。

・南側のセント・チャールズアベニューは世界最古の現役路面電車が走るほか豪華な邸宅群が並ぶ観光ルートになっていますが、この大通りからは絶対離れてはだめとのこと。

墓地巡りも人気のアクティビティですが、ニューオーリンズの墓地は死角が多く、ここで事件が多く発生しているそうです。墓地巡りにはツアー参加を推奨されていました。

Treme(トレメ地区)・Bywater(バイウォーター地区)については別記事で触れます。

・一般的な観光ではまず立ち入らないエリアですが、現在ニューオーリンズで最悪な地区はホフマントライアングル、セントラルシティあたりだそうです。またミシシッピ川対岸でも12月中に発砲事件がありました。

 

おわりに

以上、あまりなじみのないルイジアナ州ニューオーリンズから年越しの模様をお届けしました。

ニューオーリンズは言わずと知れたジャズの街。数多くあるジャズクラブでもNew Year's Eve Liveを実施しています。巷のバカ騒ぎなど眼中にない大人なアナタはこちらも検討してみられてはいかがでしょう?

 

 

おしまい