アメリカ合衆国を訪れたことがある方、もしくは米国在住者のブログや動画を見たことがある方なら、一度は必ず目にしたことがあるだろうあのマーク…
そう、パンダエクスプレスです。
すっごい行ってみたい、すっごい行ってみたい…と思っていたら、なんと2016年に日本進出を果たしていたというではありませんか!
完全に出遅れた感は否めないものの、私もついにパンダデビューを果たしました!
パンダエクスプレス PANDA EXPRESS
概要
こんにちは、DEKAEです。
パンダエクスプレス(通称パンデックス)は1983年、米カリフォルニアに創業した中華料理店。
従来アメリカにおける中華料理とは、フライドチキンに醤油をかけただけなど単純極まりないものだったそうです。
そんな中で登場したのが、サンフランシスコに住む中国人が開業したパンデックス。
それまで鉄鍋を振るう中華料理店など目にしたことのなかったアメリカ人たちの度肝を抜きました。
見た目にも鮮やかな「アメリカ風中華料理」と手軽なファストフードスタイルが大ウケし、アメリカに一大中華ブームを巻き起こしたとも言われています。
アメリカに長期滞在している日本人のYouTube動画やブログなどを拝見していると、「困ったときのパンデックス」的な立ち位置で頻繁に登場するんですよね。
アメリカ人・日本人ともに虜にする中華料理店とはいかなるものなのか、かねがね気になっておったというわけです。
今では全世界に1900店舗以上を構える同店。今回は、2016年に日本第一号店としてオープンしたラゾーナ川崎内のお店に行ってみました。
町中華の文化がたわわに実る日本において、あえてアメリカン中華を選択する理由はないのでは?と思われるかもしれませんが…
まぁいわゆる「中華」とは異なるものと認識して頂いたほうがいいかもしれません。
提供するのはあくまでもアメリカ風の中華料理であり、メニューを眺めていても「んっ?」となることは否めず。笑
しかし、このデリスタイルは非常にアメリカンで良いっ!
ゲテモノにしか思えなかった何ちゃって中華料理が、突然お洒落な惣菜に見えてくる不思議。
注文
さて、気になる注文の方法ですが…
本国ではショーケースに並ぶ料理を指させばいいようですが、川崎店では手前のカウンターにてメニューを見ながら注文するスタイル。
「ご注文方法」の英語が"HOW TO PANDA"とはこれいかに
こちらがメニュー。注文方法は単純明快です。
まずはセットの内容をボウル・プレート・ビッグプレートから選択。
続いて炭水化物(または野菜)を選びますが、これがベースと呼ばれます。選択肢は4つあり、2種類選んでハーフ&ハーフにすることもできちゃいます。
そして最後にメインのおかずをチョイス。意外と種類があるので悩ましいところです…
左が「プレート」の食品サンプル。ベースのほか、メインのおかずが2種類つく
とりあえず、最もお手軽なボウル(外税850円)を注文してみました。ベースとメイン1品のセットです。
注文が済むと奥のレジに進んで会計し料理を受け取りますが、その過程で料理を眺められます。
う〜ん おいしそう
ビュッフェだったら発狂してます←
随時新メニューや期間限定メニューも投入されます。辛い料理もいくつかあるので、お好きな方はトライしてみてくださいね。
むむっキッズだけこんな可愛いパッケージでずるい!
年齢書いてないので30越えのおじさんが頼んでもいいのかな?←
ラゾーナ川崎のフードコートは、注文後ブザーをもらって席で待つ→鳴ったら取りに行く、というスタイルのお店が多いです。
しかしパンデックスはその場で受け取れるので、せっかちな私はとってもハッピー。休日の昼間なんかは長蛇の列ができそうだけれど…
オレンジチキン
さて、今回メインに指名したのがパンデックスの代名詞たる商品、その名もオレンジチキンです。
ジ・アメリカンな盛り付けで食欲はまったく増進しません(笑)
(本当あの人たちってよくあんなグッチャ〜としたものを食べられるなと感心する)
いわゆる酢豚の鶏肉バージョンと考えるとイメージがわきやすいかと思います。カリッと揚げた胸肉に甘酸っぱくてトロリとしたソースをたっぷり絡めた一品。
これ、ネーミングの良さも魅力アップに一役買っていると思うんですよね。
単純に「鶏の甘酢和え」とか言われるより「オレンジチキン」と呼んだほうが格段にファンタジー感が増すというか…
ただケチャップとマヨネーズを混ぜただけの大したことないソースを「オーロラソース」とか名付けるのと似てますね←
フライドライス×チャオメン
ベースは、やはり定番のフライドライス(炒飯)×チャオメン(焼きそば)をハーフ&ハーフにしてもらいました。
あ、炭水化物はチキンの下に敷き詰められる感じなのね
チャオメンはややスモーキーに炒めてあって想像以上に美味しい!特にキャベツの風味が絶品でした。
個人的には、ボウル一品ではややボリュームに欠ける印象。〆て935円です。
1,000円近く払ってお腹いっぱいにならないことを考えると、コスパの面では町中華の圧勝ですねぇ…
まぁ立地的に仕方ないかな。本国でも大型ショッピングセンターや空港など、賃料の高そうなところを中心に出店しているようですし。
量と気楽さが魅力の町中華に対して、パンデックスはある種のアトラクションとして楽しむのが正解といえそう。
しかし、そう結論づけるにはまだ早い。実はこの店、二度目の来店からが本領発揮だったのです…
アンケートに回答すると…?
パンデックスではレシートにWebアンケートへのQRコードが付いており、これに回答するとシリアル番号が表示されます。
番号をレシートに記入して次回パンデックスに持っていくと、なんと!
オレンジチキンのアラカルトボックスMサイズ(720円相当)がプレゼントされちゃうのです!
別途食事を注文することが条件にはなりますが、これによりコスパが飛躍的に向上。
さらにプレゼントのチキンだけをテイクアウトすることも可能なんです。つまり店内では普通に食事を楽しみ、明日のおかず用にオレンジチキンを持って帰るなんて離れ業もできちゃう!!
調べてみると、本国でもアンケートとプレゼントがあるみたいですね〜。そういえばフォーマットの日本語が若干固かったので、全世界共通の様式なのかも。
この手法はバーガーキングなどでも見られますが、それにしても還元がデカい。
元値がプレゼント込みの価格になっているのか、それとも一回のアンケートで700円の価値をもたらす情報分析のノウハウを持っているのか…(原価がすごい安いんかもしれんけど)
いずれにせよ、アメリカ発の巨大チェーンってマーケティング力が並外れているなと感心します。オレンジチキンのネーミングといい。
モンゴリアンポーク
ところで、二度目の来店では二番人気のメインメニューを試してみました。
モンゴリアンポークです。モンゴルっぽさはよく分かりませんが、青椒肉絲的な味付けの豚もも肉かな?
これもスモーキー、かつ胡椒がガツンときいてうまい。小さな子には少し辛いかもしれません。てか味濃い。笑
きのこが椎茸やしめじではなくマッシュルームってところがアメリカンですよね〜!焼き色がしっかりついて香ばしいです。
パンダエクスプレス → 食べログ
こちらはラゾーナ川崎店の情報。営業時間・店休日も同施設に準じます。
都内ですと2020年オープンのRAYARD MIYASHITA PARK(旧宮下公園)にも入ったようですね!これは盲点でした。
おわりに
ありそうでなかったアメリカン中華のファストフードチェーン。
本格中華や町中華も魅力的ながら、なんとも遊び心あるパンダエクスプレスも「安定のご飯」リストの仲間入りを果たしました。
オレンジチキンがいつでも食べられることに喜びしかない…
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おしまい