こんにちは、DEKAEです。
インドネシアのお土産と言われ、謎の粉末を頂きました。
パッケージに書かれていたのは「Rendang」という文字。どうやらインドネシアではポピュラーな郷土料理を作るためのシーズニングのようです。
なんとなく怪しいと思いつつ、恐る恐る自宅で使ってみました。
インドネシアのルンダン Rendang
Rendang(ルンダン、またはレンダン)とは、塊肉をココナッツミルクとたくさんの種類の香辛料で煮込んだ料理です。
インドネシアの中でもスマトラ島、さらにその西部の西スマトラ州の郷土料理だそう。発祥の地は意外とピンポイントなのですね。
今ではインドネシア全土で愛されるだけでなく、CNNが「世界一番おいしい肉料理」などと紹介したこともあって、世界の美食家から注目を集める存在。
特に牛肉を使ったルンダンは、祝いの席やラマダン明けに提供されるごちそうなのだそうです。
日本にいながらスパイスを集めるのは大変。そんなゴージャスな料理を簡単に作れるシーズニングは魅力的なお土産になりそうですね。
今回、お土産として2種類のルンダンキットを頂きましたので、それぞれ試してみたいと思います。
ルンダンの作り方(写真付き)
Sasa社
まずはインドネシアにおける調味料メーカーのパイオニア的存在であるSasa社のものに挑戦です。
ちなみに、これを使って調理をした時点では「インドネシア土産」以外に一切の情報をインプットしていませんでした。
パッケージに書いてある文字も何が何やら状態。後で調べたら「Sasa」は会社名、「Bumbu」は「調味料」、「Rendang」が料理の名前でした。
何の料理かも分かっていない、という時点で不安な予感しかありませんが…
裏面です。作り方はインドネシア語と英語で書かれていて親切。
材料には「牛肉200グラム」と書かれていますが、羊肉に変えちゃった!たまたまスーパーにサフォークラムの厚切りが売られていたのです。
どのような料理かも分かっていないのに「ラム肉も合うだろう」という解を導けるのは天性の勘というべきか←
サイコロステーキ状に切ってみました~♪
レシピによると、水600ミリリットルにカットした肉・コショウ・シーズニングを加えると書かれています。
肉は煮込む前に油で炒めてもいいそうです。
シーズニングのパックは2食分かと思いきや、スパイスミックスとココナッツミルクパウダーが分かれて入っているもよう。
一度に両方を投入します。
ケミカルぅ~。
ところで、火にかけてから投入するのか、投入してから火にかけるのかが書かれていません。とりあえず後者にしておきましょうかね~
てなわけで、全て投入してから着火します。
時おり混ぜながら煮込みます。どのタイミングで完成なのかまったく想像つかないんですが!
一応「肉が柔らかくなるまで煮込む」と書かれていましたが、あまり加熱しすぎて固くなるのも嫌。適当なところで火からおろしちゃいました。
盛り付けてみました~
…ちょっと違くない?
明らかに写真と比べて色が薄いというか、なんか出汁をとった後の出がらしみたいorz
実際味も薄い気がします。
とはいえ、ちゃんと香辛料とココナッツの風味がして美味しく食べられはしたので完食しちゃいましたが。
…で後から調べたら、ルンダンって「長時間煮込む」食べ物なんですね。ドロッとしたソースになるまで水分をガンガンに飛ばさないといけなかったようです。
どうしてそういうことを作る前に調べないかね?
Ajinomoto社
上の失敗を糧に(?)Rendangについて調べ上げたDEKAE。お次は、東南アジアでも絶大な支持を得るAjinomoto社のシーズニングを使います。
SajikuというのはAjinomotoのグループ会社みたいですね。
安心の味の素ブランド!と思ったら、まさかのインドネシア語しか書いてない。ローカライズされすぎでは…いや、大変すばらしいことなんですけれども。
これではちょっとどうしようもないので、翻訳アプリを使ってレシピを撮影してみました。
うーん分かるような分からないような。ア○プルやアマゾ○を騙る詐欺サイトから届くメールみたいな文章…
えっ、しかもシーズニングのほかにココナッツミルクを買ってこないといけないってことなんでしょうか?
一応英語にも翻訳してみました。
こっちのほうがまだ明快かも。
いずれにせよ、やはり別途ココナッツミルクが1.5リットルほど必要なようですね。
気になるのが、最初に入れる「薄いココナッツミルク1リットル」と「厚いココナッツミルク500ml」の違い。
「厚い」ほうは水分のより少ない「ココナッツクリーム」であると仮定し、新大久保のアジア食品ショップで仕入れてきましたよ。めっちゃ面倒←
あまりにも品揃え豊富すぎて選べず、店員さんに聞きまくった結果この2つを購入。
ココナッツクリーム(写真右)1リットルもいらない…でもこのサイズしか無いって言われたんですよ。
本当かなぁ…まぁ安心のインドネシアブランド(?)でしたけど。
※余ったココナッツクリームはホットケーキミックスに混ぜて美味しくいただきました
合わせて1,000円ちょいでした。牛肉500グラムにこれってけっこうな高級料理やない?インドネシアではもっと安いのかな…
用意した牛肉は微妙に470グラムですが、4割引の日だったので700円ぐらいだったんです〜ちょっとラッキー。
ゴロッと感を楽しみたいので、気持ち大きめにカットします。
ココナッツミルク1リットル…壮観www
沸騰したら牛肉を投入し、しばし煮ます。
ルンダンのもとを入れたらよく混ぜ、さらに煮ます。
1時間ぐらい煮込み続けてこの量。いつまで経っても減りませんが、ある程度のところでココナッツクリーム500mlを入れねばなりません。
開封してみると、確かにクリームのほうがどろりとしていました。カスピ海ヨーグルトのような感じ。
しかし脂肪分と水分が分離しており大変なことに…開封時はお気をつけください。
こちらも鍋に加えます。
ねぇ合ってます?これ。
私の大事なSTAUBちゃん(20cm径)からマジであふれそうなんですけど…
ボッコボコ言ってます。「ココナッツ地獄」とかういう名前で別府の地獄めぐりにあってもおかしくない。
パッケージには「ソースが減って油が浮いてきたら完成」的なことが書かれています。
が、多分一生煮込み続けないとそんな状態にはならないので、ここで打ち止めとしました。
明らかにパッケージの写真と比べて色薄いんやけどwww
部屋中がココナッツ臭になりましたが、特に南国にいる気分になれるわけでもなく…むしろちょっと気持ち悪い…
しかし牛肉を煮込んだソースをなめてみると案外美味しかったので、ついでに玉ねぎも煮込んでみました。
いざ食卓に登場です。
やはりパッケージ写真の食べ物とは似ても似つかないのじゃが…。
まぁココナッツ煮込みとして食べれば普通に美味しいです。あと、2時間も煮込み続けて牛肉がホロホロになったのだけ本物っぽいw
…あれ、一周回ってこれが正解だったりする?(混乱)
ココナッツミルクを買わずにできるアレンジレシピも載ってました~
インド料理屋などでもよく見かけるサモサ(春巻き的なやつ)ですね。
案の定、こちらもところどころ理解できない…「2本の叙情的な棒」とは?
まぁサモサの中身なんだろうなと思えば何となく想像はつくのですが、生地を用意するのも面倒なので却下しました←
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おわりに
「世界一おいしい」と称されるだけあって、複雑な味わいが魅力のルンダン。今回は失敗した感が否めませんが。
日本の方が作っているレシピを見ると、せいぜいココナッツミルク1缶(500ml)とかなんですよね…やはり1リットルは何かの間違いなんじゃないかなぁ
いずれにせよ、インドネシア土産にするなら より手順が単純なSasa社のものがおすすめです。笑
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おしまい