ブナズィーワ(こんにちは)、DEKAEです。
旅先では必ず電車に乗りたい私、ルーマニアでも もちろん乗ってきました。
北部シゲトゥ・マルマツィエイから中部ブラショフまで、12時間に及ぶ夜行列車の旅です。
以下、思いのほか快適だったルーマニア鉄道の寝台車の模様をお届けします。
ルーマニア鉄道
概要
ルーマニア鉄道はルーマニア国営の鉄道会社で、通称はCFRです。
その歴史はなかなか古く、創業1880年。当時はまだ「ルーマニア王国」でしたが、鉄道運営の実権はオーストリア帝国が持っていたようです。
その後激動の時代を迎え、つい最近まで社会主義国家だったルーマニア。西側の先進諸国と比べてサービスとか無さそう…と思ってしまいますが、実態はどうなのか。
早速ルーマニア鉄道旅の様子を見ていきましょう。
切符の手配とクラス
まずは旅程の計画から始まるわけですが、私 時刻表を読むのはあまり得意ではありません。
ところがルーマニア鉄道の公式サイトが意外と使いやすいのですよ。
▲これでNavitimeのように出発地と目的地を入力すれば時刻が一発表示されます。
さらに そのまま購入・予約まで一気にできてしまう優れもの。
「Buy」と書かれたボタンをクリックし、座席クラスや片道・往復などを選択していけば支払い画面に到達します。
一等・二等が通常の座席です。節約家はこの席で頑張るようですが、今回は12時間の夜行のため寝台車で。
寝台車は便によって、ベッドが1台~3台の個室、4台と6台のコンパートメントなどがあります。
今回私はベッド2台の個室をチョイス。180Lei(約4,500円)でした。
車両はヨーロッパの他国からのお古が大半。異なる国の車両が連結しています。
駅の窓口で切符を買う
これだけネットでの買い方を書いておいてアレですが、私はネットではなく当日 駅の窓口で購入しました。
なんせ私ルーマニアという国を完全に見くびっており、いろいろな旅程が計画通りにはいかないだろうと踏んでいたのですよ。
それで、事前に寝台を予約するのはリスキーだと思ったわけです。結果的にほとんど全て予定通りだったのですが。
駅の窓口ではわりと英語が通じましたが、希望の便をメモかスクリーンショットして見せれば言葉が通じなくてもOK。
ルーマニア鉄道の寝台車
いざ乗車
お目当ての列車は時刻通りにプラットホームに到着。いよいよ乗り込みます。
窓に停車駅一覧がかかっていたのでパシャリ。
Regioが各駅停車、InterRegio(IR)が急行のイメージ
ルーマニア最北部のシゲトゥ・マルマツィエイと首都ブカレストを結ぶ路線であることが分かります。
私は途中のブラショフ(Braşov)で降車。午後6時前に発車して午前6時前に到着しました。
終点のブカレストまで行くと、15時間超の大移動になります。
carroza lettiはイタリア語で「寝台車」の意味だそう
寝台車両の様子
乗り込むと、車掌さんが切符を見て個室まで案内してくれました(英語で)。
想像よりもダンゼン綺麗だったルーマニア鉄道の寝台個室!!ちょっと埃っぽいけど。笑
ベッドが上下にふたつ。閑散期だったのか あまり乗ってくる人がおらず、一人きりで快適~。
ちなみに二等車両では たいてい酒盛りが開催されているとの噂です。ルーマニアの本当の姿を知りたければ二等がいいのかもしれませんね…
食堂車の無い便だったので夕飯用のパンを持ち込み。上段のミネラルウォーターはサービス!
車掌さんは控えめながら とっても優しくて、ひととおり設備の説明を終えたあとココアを入れてくださったのです!
発車してからも扉を開きっぱなしにしていると「ちょっと来て」と手招きされ、窓の外を指さしながら「この川の向こうはウクライナなんですよ」と説明してくれました。
「日本は島国なので、国境がはっきり分かるのは面白いです」と告げると「日本は美しい国だそうですね」と。
「ええ、でもルーマニアも本当に美しいですね」とお伝えしました。アジア人が珍しいから話してみたかったんでしょうかね。ほっこりします。
ブラショフに到着する30分ほど前にはノックして起こしてくれました。さすがに寝台車はサービスもしっかりしています。
余談
1:ルーマニア鉄道の制服
ルーマニア鉄道の制服が好きすぎる…特に帽子っ!
というか このおっちゃんの、オーバーサイズのシャツをゆるっとインする着こなしがかわいすぎるw
2:シゲトゥ・マルマツィエイ駅にて
私が行った2017年時点では、出発地のシゲトゥ・マルマツィエイ駅に荷物預かりはありませんでした。そこそこ大きな街なんですけどね…
まぁ、日中に荷物を抱えたまま街中をウロウロしても治安面の心配は特になかったです。
サプンツァで世界一陽気な墓参り【ルーマニア・マラムレシュ地方】
▲ここに行ってきました
少し早めに駅に戻って、誰もいない待合室で荷物を整理する私。
すると一人のおじさんがふらふらと入ってきて、座るやいなや眠り込んでしまいました。
気にせず荷物の整理を続けるうちに本を床に落としてしまい、バッサァという音が部屋中に響き渡ります。
おそるおそるおじさんの方を見ると、片目を開けてこちらを睨んでいる…!
「失礼しました…」と言うと、特に怒られるでもなくカタコトの英語で話しかけてきました。
世間話をしているうちに これから同じ夜行列車に乗ることが判明。「どこの座席だ」と聞かれたので切符を見せます。
そして私が個室を取っていると知るや、「全然だめだ、ここはルーマニアだぞ!」と説教をおっ始めました(おじさんは二等車両)。
「いーのいーの」と言いながら切符を取り返す私。すると今度は謎の液体が入ったペットボトルを渡され、「これは自家製のパリンカだ。飲んでみろ」と言われます。
パリンカはツイカとも呼ばれるルーマニアの伝統的なお酒で、プラムなどの果物から作る蒸留酒。各家庭でも普通に作られているということは知っていました。
…が、いくらなんでも怪しすぎるっ
遠慮しても飲め飲めうるさいので、仕方なく口をつけるふりをしてお返ししました(そもそも私 下戸だし)。けれど「もっとグイッと飲め」と責められる。
ここでようやく、このおじさんが酔っぱらっていることに気付いたのです。何でルーマニアまで来てアルハラ受けてんの私
面倒になったので「ちょっと散歩してきますね!」と立ち上がり「あ、どこ行くんだ!」と言うおじさんを置いて さくっと退散しました。
結局 発車間際まで近くのカフェで時間をつぶして、この人には二度と会わずに済んで良かった…けどちょっと寂しい(笑)
まぁマラムレシュ地方の人々というのは基本的にこんな感じで悪気はないというか、純粋な人たちなのです。
おわりに
電車に乗るというだけで思いもよらない交流が発生する、ルーマニアの素敵な田舎のお話でした。
旅情しかないルーマニア鉄道の旅、あなたもぜひ。
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おしまい