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盆栽ヲタクのスペイン人を春花園BONSAI美術館に連れて行く

こんにちは、DEKAEです。

スペインから来た友人を連れて、盆栽界の鬼才・小林國雄さんの「春花園BONSAI美術館」に行ってまいりました。

ぶっちゃけあんま興味なかった盆栽に全く詳しくなかった私も虜になってしまった、まさに魔境!その全貌をご紹介します。

プロローグ:スペイン人盆栽ヲタの来京

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本題に入る前に、なぜスペイン人とここを訪れることになったのかというお話ですが…

そのスペイン人・D氏に出会ったのは、conversation exchangeという言語パートナー探しのためのインターネットフォーラムでした。

まぁ平たく言うと語学特化型の出会い系サイトということになりますね。

D氏とは1年半ほどSkypeを通じて日本語・スペイン語で会話の練習をしており、ネット上の関係とはいえ親しくしていたのです。

そんな彼が東京に遊びにくるということで、ついに実際に対面することになりました。

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さてこのD氏、ご家族全員がガーデニングを趣味としていて、おじいさんが遺した土地を一家総出で大改造。池までDIYで設えたという恐ろしい人です。

スペインガーデニング界のインターネットフォーラムでもそれなりに知られている、らしい。

今も限られた空間の中で各々のゾーンを拡大しようと、家族間でスプラトゥーンさながらの領土争いが繰り広げられているようですけれど…

D氏のゾーンは日本庭園風。桜や楓の木、ご丁寧に燈篭まで買ってきたという念の入れようです。そんなものスペインに売ってんのね

そんなD氏、以前に来京した折には一人で大宮の盆栽村なるところに行ったとのこと。

んで今回初めて東京で会うにあたり、都内に盆栽スポットってあるのかな?と探してたどり着いたのが春花園BONSAI美術館だったというわけです。

春花園BONSAI美術館

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前段が長くなりましたが、ここから本題。当日は朝から東京駅で待ち合わせ、小岩駅からさらにバスを乗り継いで行ってまいりましたよ。

住宅街に忽然と現れる日本家屋。これこそが春花園BONSAI美術館です。

盆栽界の鬼才と呼ばれる小林國雄さんが、日本の文化たる盆栽を国内外に広く紹介する目的で構えられました。

入口で入場料を払うと、チャキチャキしたお姉さんが軽快に案内してくれました。この方も小林さんに師事するお弟子さんのひとりだそう。

やはり興味津々のD氏が次々に質問するので、私が翻訳っぽいことをしました。かなり想像を交えながら話したので正しく伝わってないと思いますが←

だって「transplantar=植え替え」についての質問とか何がなんやらなんだもん…

春花園の雰囲気

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春花園の訪問者は8割が外国人だそうで、実際我々が行った時もほぼ外国のお客様でした。

団体さんで来ることも多いらしく「今度南アフリカから200人くらい来るらしいですよ」なんてお話も!想像したらそーとーシュールなんですけどその光景!

お弟子さんたちは盆栽の世話をするかたわら訪問者を案内しているそうです。年齢・国籍・性別問わず一緒に作業しており、なんかすごいダイバーシティ。

他にもいろいろなお弟子さんが話しかけてくれました。テレビの番宣とか。笑

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次回の「芸能人格付けチェック」に出す予定の1億円の盆栽も紹介してもらいました。ネタバレw

「盆栽」というワードから想像される閉鎖的な感じは全くなく、とてもオープン。

師匠の小林國雄さん自身も、鬼才の異名をとる方ながらエキセントリックさは感じさせません。

失礼ながらすぐ近くにいらっしゃったのに、お姉さんに「あのチェックのシャツのおじさんが師匠ですよ」と言われてようやく気づいたほど…

常連さん風のお客様とのんびり喋っておられたし、穏やかな人柄が伝わってきました。しかしWi-Fiのパスワードにはさすがに笑ったわ

数寄屋造り

一通り園内を回った後、小林さんが私財を投じた数寄屋造りの建物も見学させていただきました。

まずは立派な床の間。

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木そのままの柱!(語彙力)

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この置物チックな石は「水石(すいせき)」といって室内観賞用の石だそう。全く知らなかったのですが非常に日本的な趣味らしいですね。

D氏は「あ、これ水石ですか!」とテンション高めにお姉さんと話していました。置いて行かれ気味の私

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掛け軸・水石・盆栽はセットでひとつの風景に見えるようコーディネートされています。季節感を演出するため2週間ごとに全て取り替えているんだそうですよ。

えー!そんなこと聞いたら頻繁に通いたくなっちゃう

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このほか「屋久杉の間」と呼ばれる部屋も見せてもらいました。現在は天然記念物となり家屋などに使用できない屋久杉、これに覆われた天井は圧巻です。

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個人的にはオリーブの盆栽に感銘を受けました。洋風な木も自由に使ってよいということが分かりましたし、実をつけた盆栽からはより強く「生」を感じたといいますか。

本格的な茶室も設けられておりお茶の体験講座が受けられるそうです。

にじり口を見たD氏が「これは子ども用ですか?」と尋ねていて、フフフそう思うのも無理はなかろうと後方でニヤニヤする私でした←

園内散策

園内はどこに行ってもいいし写真も全部撮ってOKとのことで、お言葉に甘えてあちこち散策しました。

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白いのは「死んだ」部分らしいですが、こう生と死が絡み合う様は壮絶ですね〜。見た瞬間に「うわ格好いい」とか言っちゃった

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これが園の中央にあった最大の盆栽。傾き方がダイナミックです。

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中国の植物?D氏いわく盆栽デビューにはこの木がいいらしい。枯れないからだそうですw

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「テレビ東京」の札がかかっています。これが「ソクラテスのため息」で使われたのかな?

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盆栽鳥居(?)この手前に太鼓橋がかかっていて、滑らずにわたりきれば夢が叶うそうですw

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ビニールハウス。D氏が「病気の木がここに来るのかも」と言ってました。

で、

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「これは木のお墓ですね…」とか言うのでもうそういう風にしか見えないw

っていうか実際そうなんでしょうか

春花園のおもてなし

ご案内の後はお茶と盆栽関連の本を出してくれました。盆栽を眺めながらテラスでいただくお茶はいとをかし…

売店にはクールなTシャツなどのグッズもあります。

さらに、お土産としてミニ植物をいただいたんです!超太っ腹っ!

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お茶とミニ植物(逆光)

外国人は植物を持ち帰れないので石のプレゼント!多摩川で拾ってきたそうですが(笑)これまた見事にきれいな形・模様のものばかりで私もちょっと欲しくなっちゃった←

水石でテンションが上がるD氏を見ていたお姉さんが「水石好きなんだもんね!」と言って石をくれたので、大層喜んでおりました。

ありがとうございました。

アクセス

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春花園まではJR総武線の小岩駅または都営新宿線の瑞江駅からバスに乗るのが便利です。

京成バス76番に乗り「京葉口」下車すぐ、乗車時間はそれぞれの駅から15分ほどです。

京葉口で「春花園前」とアナウンスされるものの、目の前にあるわけではないので少々迷うかも。

ファミリーマートの横の細い道を進んでいきます。すると何やらおびただしい数の国旗が…

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ここが入口。入場料は大人1名800円です。

営業時間は10:00~17:00で月曜日が休館日(ただし祝日は開館)。行事などで臨時休館の場合があります。

盆栽、お茶、着付けなど各種体験も取り扱っていますので、外国人をお連れすると(もちろん日本人も!)喜ばれるでしょう。

春花園webサイト

おわりに

D氏いわく「わび・さび」にあたる言葉はスペイン語にはなく、大変美しい言葉に聞こえるそうです。

私も改めて日本的なわび・さびを学ぶ貴重な経験になりました。

余談ですが今パリの盆栽専門店がかなり人気らしく、今度パリを訪れたら立ち寄ってみたいと思います。

www.paris-bonsai.com

 

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おしまい