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北アルゼンチンの絶景と恐怖の鉄橋。<雲の列車>乗車記録【サルタ】

Buen día(こんにちは)、DEKAEです。

あるとき、ものすごい高さの鉄橋をゆっくりと走る電車の存在を知りました。

その名も<雲の列車>。鉄橋の高さのみならず、世界有数の標高を走る鉄道でもあります。

いつか乗ってみたいと思い続けて○○年。2024年、ついに夢をかなえるべくアルゼンチンの北へ飛びました。

※以下、すべて2024年5月現在の情報。

雲の列車 Tren a las Nubes

概要

日本の紀行番組にたびたび登場するため、見覚えのある方もいらっしゃるかもしれません。

雲の列車>は1948年から運行している観光列車です。

最高地点の標高は4,220メートル、さらにそこでは高さ63メートルの鉄橋を渡ります。

その名の通り、まるで雲に向かって走っているかのような体験ができるわけですね。

出発地は北西部の都市サルタ。民俗音楽や郷土料理にあふれており、アルゼンチン各地からの観光客を魅了する街です。

<雲の列車>も乗客の大半はアルゼンチン人ですが、国外からはるばる訪れる方も多数。

私も2泊3日の弾丸日程でサルタに滞在し、<雲の列車>に乗ってきました。

ベストシーズン

毎日運航しているわけではなく、また自家用車を持っていない場合は一日がかりの行程になるため、スケジューリングには要注意です。

基本的には週3日、火・木・土に運航していますが、シーズンによって変動があります。

冬期(7~9月)は気温が著しく下がるためローシーズン。本数が減り、まったく運行しない時期もあるためできれば避けたいところです。

私が乗車したのは5月の頭で現地は秋。サルタは赤道に近づくため暑いのですが、標高が上がると上着必須でした…

<雲の列車>に限れば夏(12~3月)がベストシーズンということになっていますが、平地は普通に暑いのが考えもの(笑)

なお、当日の天候(特に風の状況)によってはキャンセルとなることもあるためご了承ください。

切符の手配

ツアーを手配している会社も多数あるようですが、公式サイトからの予約・購入が一番早くて確実かと思います。

Tren a las Nubes | SITIO OFICIAL

予約開放日は1ヶ月前です。

予約時にバスのあり無しを選択しますが、通常はバス込みのチケットを購入することになると思います。

<雲の列車>が発車するのはサルタ駅ではなく、さらに北のSan Antonio de los Cobresという駅。

バスを利用しない場合はそこまで自家用車で移動しなければなりません。

集合・出発

サルタ駅で受付

当日の午前5時から、サルタ駅で受付開始です。

バスに割り当てられた「色」と座席番号を伝えられるので、そのバスに乗って待機しましょう。

南米なので適当なのかなと思っていたら(失礼)皆さん時間前にはしっかり来ているではありませんか!

午前6時の出発時間になると、7台のバスがきっかり出発しました。すごい

先述のとおり、ここから3時間ほどかけてSan Antonio de los Cobres駅へ向かいます。

<雲の列車>といいつつ大半の旅程がバスなんかい!という感じですが…

かつてはサルタ駅から最終目的地まで列車で向かっていましたが、片道7時間(!)の長旅でした。

早朝に集合し、戻りが深夜0時ごろになるという過酷なツアーだったようで、バス移動のほうが助かる人は多いのかもしれません。

休憩スポット

サルタの街を出てしばらく走ると、最初の休憩スポットであるカンポ・キハーノに到着です。

比較的きれいなお手洗いを利用できるほか、マテやスナック類を購入できます。

ツアーで提供される朝食のクオリティがあまり期待できないため、ここで腹ごしらえをしておくのも一つの手。

9時ごろ、次の立ち寄り地であるエル・アルファルシートへ。

サルタからここまでで約2時間、列車の出発駅まで半分ほどの道のりです。

こちらで温かい飲みものとパンが提供されます。

パンは見事に口の水分が持っていかれる系のため、飲み物で流し込む感じになります。笑

まぁ、この辺りにはサボテンが立ち並ぶ風景が広がっています。雨がほとんど降らないようなので贅沢は言えません。

<雲の列車>に乗車

車内の様子

さらにバスに揺られ、ようやくSan Antonio de los Cobres駅に到着しました!

ここでしばらく休憩時間。皆さんお手洗い、お土産屋めぐり、写真撮影など思い思いに過ごしていました。

この列車に乗るのかと思うとテンション爆上がり。

どこまでも広がる大空のような、そしてアルゼンチン国旗のようなスカイブルーの車体ですね。

観光列車だけあってきれいに保たれています。

さっそく乗り込んでみましょう。

シートはすべて4人掛けのため、よっぽど空いていなければ相席になります。

同じボックスの人との交流や写真の撮りあいも旅の醍醐味のひとつ。

私自身お一人参加でどうしようかと思っていましたが、乗客の皆さんも浮かれているので楽しく交流できました。笑

各車両の連結部には医療スタッフが同乗。乗車早々に酸素ボンベのお世話になっている方もちらほら見受けられました。

救急車も並走しているため安心です。

食堂車両まであるなんて…

お土産販売車両もあったものの、あまりめぼしい物はなく…マテグッズが大半でした。

私と同じボックスの老夫婦はず~っとマテを飲んで過ごしていたので、アルゼンチン人には需要があるのかもしれません。

車窓風景

途中唯一の停車駅は鉱山。

各車両にガイドさんが同乗し、列車の歴史や車窓風景のあれこれを解説してくれます。私の乗った車両はスペイン語オンリーでした。

鉱山駅を出て間もなくすると、旅のハイライトであるラ・ポルボリージャ鉄橋が見えてきます。

鉄橋とは反対側の席をあてがわれていた私、移動して窓をのぞき込んでおります。

奥のカップルが親切で、よく見えるよう場所を譲ってくれました!

いよいよ鉄橋にさしかかる段になり、にわかに車内が色めき立ちます。

お分かりいただけるだろうか…

高さ63メートルの鉄橋をゆ〜〜〜っくりと進んでいきます。

窓を開けると、ビュンビュンと痛いほどの風。私高所恐怖症なのになんでこの電車に乗ったんだろうと思う瞬間です。

列車がのろのろと進むのは強風対策なわけですが、結果的に一番の写真撮影タイムになっているのが面白い。

ここで身を乗り出して向いの人に撮ってもらうのがお決まりですが、カメラも自分自身もうっかり落としたらもうおしまい。

車内放送で「すべては自己責任です」と散々念を押されます。笑

映える写真が撮れるのはカーブの内側の席だけですが、列車は鉄橋を一度渡ってから後退します。その際に列を総入替してくれるためご心配なく。

一時下車

到着後は一時下車し、少し自由時間があります。

ここでアルゼンチン国旗を掲揚するのがお決まりのようで、大音量で賛歌が流れる中 国旗が掲げられます(国歌とはまた別らしい)。

しかしまぁ雲ひとつない青空。<雲の列車>感がそんなにありません。笑

こちらの方々は国旗持参でしたが、強風でぶっ飛びそうになっていました。気を付けてね

彼らを横目に、まさに絶景としみじみする私…

手つかずの大自然そのものより、大自然の中にある人工的なものに強く惹かれるのです。

こんな高いところで、ものすごい山々を鉄道で結ぶために架けられた鉄橋。その迫力に神秘すら感じました。

帰りもまったく同じルートを戻ります。

ここへきて急激な眠気に襲われほぼ爆睡。高山病なのか睡眠不足なのか、はたまた日射病なのか…

帰りのバスの中でもひたすら眠かったものの、悪路の衝撃によりなかなか寝付けず。ぐったりでしたw

なかなかぶっ飛ばす運転手でしたが、運転が上手なのかぐねぐねの山道でも気持ち悪くはならなかったのがせめてもの救いです。

昼食

帰りにもいくつかのスポットに立ち寄りますが、14時半ごろに昼食休憩がありました。

一応レストランが2軒あり、ローカルフードが食べられるようになっています。

ここでずっと食べてみたかったリャマ肉を食べられました!カスエラという煮込み料理です。

思ったより臭みがなく肉も柔らか。ただし骨ばかりであまり食べられる部位はありませんでした…頭部だったのかな?

レストランの高度も3,000メートルほどあります。高山病に満腹は大敵ですので、調子に乗って食べすぎないように気を付けましょー。

サルタ駅に戻ったのは予定通り20時ころでした。ツアースタッフの皆さんのすばらしいオペレーションに感謝です。

参考:宿

今回のお宿は、サルタ駅の真向かいにあるホテル・インカイ。待ち合わせ&解散場所から徒歩0分で非常に助かりました~。

サルタではまぁまぁ高級な部類ですが、フロントはとても親切だしハウスキーピングも優れていておすすめです。

おわりに

夢だった<雲の列車>。あの鉄橋の興奮を直に味わえて感無量です。

生活路線も大好きですが、壮絶な環境を走る列車というのはやはり格別。

広大な土地を有するアルゼンチンには、ほかにも有名な超長距離路線があります。

いつかそれらにも乗ってみたい…などと夢がまた

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おしまい