¡Hola! DEKAEです。
川崎と横浜に挟まれた横浜市鶴見区。大きな街の谷間的な立地のせいもあり、少々地味な印象をぬぐえないのが正直なところではないでしょうか。
「え!鶴見って横浜なんですか!?」という会話をもう何度聞いたことか…
しかし、実は知る人ぞ知る移民タウンでもある鶴見。特に沖縄や南米から引っ越してきた人が多く、「リトル沖縄」「リトル南米」という異名をとるほどなのです。
今回は、そんなリトル南米を代表するペルー料理店に潜入しました。
鶴見/コキス KOKY'S
概要
今回お邪魔したKOKY'Sは、ペルーのソウルフードたるロティサリーチキンを看板メニューとするペルー料理店です。
駅から鶴見川を渡ったところ、本町通りの商店街に2014年にオープンしました。
鶴見の南米系飲食店って渋~い趣のところが多く、慣れていないと入りづらいオーラがビンビン。
一方でこちらはきちんと改装され、ファストフード風な明るい雰囲気なので抵抗なく入れますよ。
店内のテレビではレゲトンのミュージックビデオが流れています。なんかもう、まんまリマの繁華街の一角とかにありそうな雰囲気…
ドリンク
まずは飲み物のメニューを物色。良心的な価格で、1杯あたり300~500円程度です。
ペルーのビールは3種類あり、ピスコを使ったカクテルも充実!
下戸の私にとって、ペルーといえばチチャモラーダ(外税300円)。甘いけれど栄養のある紫トウモロコシジュースです。
ピッチャーで注文するとさらに割安になるので、グループにはおすすめ。
前菜
KOKY'Sの中心となるのはロティサリーチキンやそれを使ったバーガーで、ファストフード色が強め。しかし、レストラン感覚で楽しめるメニューも豊富なのです!
前菜でまず目に飛び込んできたのがおなじみのセビーチェですが、メインのことも考えるとちょっと一人では食べられそうにない…
そんな私にお誂え向きのメニューがありました。
パパ・ア・ラ・ワンカイナ(550円)!
ふかしたジャガイモにアヒ・アマリージョと呼ばれる黄トウガラシのソースをかけたものです。
トウガラシといっても辛味はほとんど感じず、マヨネーズ感覚でいただけますよ。
この黄色と紫の鮮烈な組み合わせを見るとペルー料理だ~という気がいたします。
スープがめっちゃ美味しそう!!訪れた日はやっていなくて残念でした。
メイン
ここに来たからには、やはりポジョ・ア・ラ・ブラーサ(ロティサリーチキン)はマストですよね〜。
単品だけでなく、ポテト・サラダとのコンボもあります。サイズは3種類から選べ、一人でチキンコンボのみを注文するなら1/2がちょうど良さそう。
より軽めに食べるならチキンを挟んだハンバーガーも良さげです。
けれど他のペルー料理も充実しているので、いろいろ食べてみたい。1/4のチキン単品と何かを組み合わせるか、などと考えていると…
えっ!
チャウファ(ペルー風チャーハン)とチキンなどという恐ろしい組み合わせがある…。
炭水化物大好き人間のDEKAEに破壊的な魅力をもって迫ってきます。
さらに、えっ!
ご丁寧に、グリルとおかずを好みで組み合わせるコーナーまであるではないですか!!
うーん楽しすぎて困っちゃう…悩んだ末に決断したのがこちらです。
ポジョ・ア・ラ・ブラーサとタクタクのコンビネーション(1,200円)。
アンティクーチョ(牛ハツの串焼き)もめっちゃ好きなんですが、今回は初めてなのでおとなしくチキンに。
チャウファかタクタクかで迷いましたが、久しぶりに見たタクタクの文字に心躍りすぎちゃった。
カナリオ豆(カナリア豆)という、南米特有のインゲンの一種とご飯をフライパンで炒める料理です。豊かな風味と独特のカリフワ感が素敵な一品。
お好みでソースをかけてね、とのことですが…
う、なんか間違った感。
チキンは1/4ですが、ちゃんと胸・もも・手羽先と異なる部位が付いていました!香辛料でマリネされていますが、クセはほとんどありません。
ジューシーで身離れもよく、余すところなく堪能いたしました。
付け合わせの野菜はセビーチェ味で、得した気分!!タクタクもガッツリでボリューム感がすごいですし、優しい味で美味しー
デザート
かなり満腹だったのですが、鶴見なんてそうそう何度も来られないし ついデザートまで注文しちゃいました。
ケケ・デ・サナオリア(400円)。にんじんのケーキです。
見てはっきり分かるほどたっぷりにんじんが使われていてリッチな風味!にんじんが苦手な方は絶対だめだと思いますけど(笑)
ドゥルセデレチェがかかっている!
たまにレーズンが出てくるのも楽しいし、家庭的ながらいろいろな仕掛けがあって飽きずに完食できました。
は~満腹すぎて寝られない…これだけ注文しても2,500円ちょいという驚きの安さ(?)ですよ。
メニューには他にも珍しいデザートが載っているんですが、普段は定番以外は置いてないみたい。
美味しそうすぎて写真撮りまくりました←
上がにんじんケーキ。下の紫トウモロコシとキヌアのやつが激しく気になっています。
アルファホレス!アルゼンチンのイメージが強いですが、南米の他地区でも食べられているようですね。
ミルフィーユはスペイン語ではミルオハスになるのか。フランス語そのままに「千枚の葉」という意味です。
レモンパイもアルゼンチンのイメージでした。食べてみたいよぉ〜
ピカロネスはペルー風ドーナツ。見た目に反して、サツマイモ・カボチャをたっぷり生地に練り込むためヘルシーだそうですよ~。
予約によりホールケーキも作ってくれるそうです。ローストチキンとケーキだなんて…クリスマスの手配が一挙に片付いちゃいますね。
アクセス
JRの場合は鶴見駅の東口を出て、京急鶴見駅を目指してください。
さらに鶴見川のほうに進み、潮見橋を渡りきるとすぐに本町通りのアーケード入口に出ます。
このアーケードの中ほど左手にお店があります。
逆サイドからの眺め。
かつては本町通りに南米レストランが何軒かあったようですが、現在残っているのはKOKY'Sのみ。
しかし、潮風大通りを渡った「仲通り商店街」にはまだ南米・沖縄のお店が複数あります。
ホットペッパーには全メニューが掲載されています(写真なし)。
営業時間は火〜金が16:00〜21:00、土日が12:00〜21:00。
※月曜定休
もともと23時までですが、最近はコ○ナの影響で短縮営業しているようです。
余談
店内で食べる人はボチボチでしたが、テイクアウト客やウーバー配達員が続々やって来ました。
平日の夜ということもあり本町通りの商店街はかな~り閑散としていましたが、ここだけすごい繁盛っぷり。意外と(?)日本人のお客さんのほうが多かったです。
外ではエンパナーダ(ミートパイ)も売られていて、学校帰りの買い食い需要にも応えています…
お店の奥さんが大変温かい方で、いろいろお話させていただきました。日本語ぺらぺらなので私のスペイン語は出る幕もなく。
東京から来たと伝えたところ、KOKY'Sのオーナーが南青山にもレストランを開いたとの情報を頂きました!
2020年7月オープンのDESTINO 51です。
気楽な食堂スタイルのKOKY'Sとは打って変わって、こちらは高級路線のモダンキュイジーヌ。
進歩的で美しい料理の数々が楽しめるようなので、こちらもぜひ行かねば!という感じです。
※2022年5月30日追記
行きました。
日本最高級のペルー料理レストランDestino 51のゴージャスランチ【南青山】
おわりに
鶴見駅から徒歩10分強と、ふらりと立ち寄るにはハードルの高い場所にあるKOKY'S。
しかし、一人で気軽に入れてこのお値段で満喫できるペルー料理店はなかなか無い!!
近隣にお住いの方が羨ましい限りです。私も川崎・横浜方面に用事がある際には寄り道しよっと…
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おしまい