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クリムト展とウィーン・モダン展でポストカードの仕入れ

こんにちは、DEKAEです。

2019年春から夏にかけて開催のクリムト展ウィーン・モダン展に行ってまいりました。

どちらも日本・オーストリア友好150周年を記念しての催しと思われます。

で、やっぱり美術館といえばポストカード。

クリムト展@東京都美術館

会期:2019年4月24日から7月10日まで

感想

まずは上野・東京都美術館のクリムト展です。「ウィーンと日本1900」がサブテーマ。

19世紀末のウィーン万国博覧会で、クリムトが日本館から受けた影響を考察するコーナーもあります。

畏れながら『クリムト展』と銘打つにはちょっと物足りなかったというのが正直な感想です…

特に、主催にベルヴェデーレ宮殿が名を連ねているにもかかわらず有名な『接吻』(同宮所蔵)が無い点。

あぁ貸してもらえなかったのね、的な…。

でもまぁ同じく有名な《ユディトⅠ》が来てますし さすがに両方お出かけは難しいか~。

それ目当てにベルヴェデーレを訪れた人が怒っちゃいますからね。

私も以前アムステルダムのゴッホ美術館に行ったのに《ひまわり》が一枚残らず出払っているという事態に直面して、あれは衝撃でした…

ポストカード

私にはPostcrossing(ポストクロッシング、通称ポスクロ)という少々マイナーな趣味がございまして…

絵葉書を売っている場所には吸い寄せられるように立ち入ってしまいます。

本展でゲットしたポストカードは二人の妹を浮世絵風に書いたものと《ユディトⅠ》。

そしてベートーヴェンの第九とシラーの詩にインスパイアされた《ベートーヴェン・フリーズ》から。

「ウィーン分離派」展示会のために制作された壁画です。

これが本物だったらものすげーことになったのでしょうけど、さすがに運べないので複製。

それでもかなりの迫力でしたけどね。

チケットの絵柄は《ユディトⅠ》と並ぶ目玉だった《ヌーダ・ベリタス》(裸の真実)です。

常設ショップのハガキも充実しています。

左上のは若冲さんの《玄圃瑤華》より。驚くほどパッキリ白黒ですね。

ウィーン・モダン展@国立新美術館

会期:2019年4月24日から8月5日まで

感想

続いて六本木の国立新美術館へ。「クリムト、シーレ 世紀末への道」がサブテーマ。

やたら空いてて見やすかったです。漠然としたタイトルではなかなか集客しづらいんですかねぇ。

しかし!国立と都立とを比べるべきでないことは重々承知のうえですが、こちらの方が断然見ごたえありました。

絵画だけでなく、ファッション・家具のデザイン、建築物の設計についての資料も充実してます。

で、クリムト展をやっている裏でクリムト推しの展示会ですよ。

どうしても どちらも中途半端になるというか、ちぐはぐ感が否めません。

また縦割りJAPANの大人の事情なのかなぁ。

ただですね、この世紀末ウィーンというテーマ、個人的にはテンションだだ上がりでした。

まず私、19世紀末から第一次世界大戦にかけての芸術作品に漂う退廃的な雰囲気が大好きでして。

そしてウィーン!二度訪れてますが、1800年代後半に描かれた絵を見て「あ、あそこだ」とすぐに分かる。

当時と現在の風景が全く変わってないんですよ。これに感動しっぱなしでした。

そんなウィーンの礎を築いたのが本展のもう一人の主役、ハプスブルク帝国の皇帝ヨーゼフ2世です。

この人が城壁の撤去や領地の一般開放を進め、今に続く都市機能を18世紀のうちに作り上げたことがよく分かる展示内容でした。

あまり評判のよくない皇帝という印象でしたが、時代を先取りしすぎていたのも原因の一つだったようです。

クリムトの弟子であったエゴン・シーレ、そして同時代の画家ココシュカも紹介されています。

彼らの絵はウィーンのレオポルド美術館で見て、すごく良かったんですよね。

奇しくもこの時もクリムト・シーレ特集。

今回のウィーン・モダン展のココシュカの絵は病んでて最高でした。

そしてシーレが描いた、死の床についた師の横顔も胸に迫るものがありました…

ちなみに本展の主催にはウィーン・ミュージアムが入っています。

こちらは2019年2月から2023年ごろまで改修工事で閉館しているそう。道理で気前よく作品を貸し出せるわけですね。

同ミュージアムは一度も行ったことがないのでリニューアルしたら行ってみたいと思います。

ポストカード

クリムト展と本展のグッズ、全体的に似てた気がするんですけど…笑

右上の猫を抱くクリムトの写真は(恐らく同一のものが)どちらにもありましたし。

下の2枚はウィーン恋しさのあまり購入。しかしポスクロで使うタイミングが難しいな。

んで私が美術展で気に入った作品ってだいたいグッズになってないんですよねw

今回はクリムトがブルク劇場の内部を描いた絵、あと「ウィーン分離派」メンバーが一堂に会して撮影した写真が欲しかったんですけど、無かった。

国立新美術館のミュージアムショップには現代アート風のものも多いですね。

下の3枚は、いつか8bit好きと配管好きのポスクロメンバーに出会うことを祈って。

そして美術館の写真。右上のは購入したやつですが、左上のは『国際博物館の日』キャンペーンで頂きました。

おわりに

似たような展示会を同時期にやることに疑問は残るものの(笑)どちらも好みなので楽しかったです。

まぁでも私もそうだったように、クリムト好き&ウィーン好きはハシゴすることを当て込んでいるのでしょうね。

とりあえず本当にもうウィーンに住みたすぎて つらい。

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おしまい