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ウィーンの一年はこうもりで〆る【オーストリア・ウィーンで年越し】

こんにちは、DEKAEです。

クラシックの聖地ウィーンには二度訪れましたが、二度目の訪問にはある明確な目的がございました。

それは、年末の風物詩『こうもり』を生で観てくるというものです。


こうもりって何

クラシックに全く興味のない方のため簡単に説明しますと…

喜歌劇『こうもり』は、ウィーン出身の作曲家ヨハン・シュトラウス二世が1874年に作曲した喜歌劇、すなわちオペレッタです。

ドラマ要素の強い歌劇をオペラと呼ぶのに対し、よりライトなノリで楽しめるものがオペレッタとご理解ください。

『こうもり』もとにかく笑える話として書かれており、シリアス展開は皆無。

舞台設定が大晦日であるために、年末に家族で観るのが定番となったようです。

あちらの方にとっての紅白歌合戦のようなものでしょうかね。

あらすじを書くと長くなるのでWikipediaをご参照ください。。。

1874年の初演はアン・デア・ウィーン劇場だったようですが、ここは今ミュージカル専用の劇場になっています。

現在ウィーンでこうもりを観劇する場合、国立歌劇場かフォルクスオーパーが一般的でしょう。

国立歌劇場は一流のオペラ座の一つですので、おバカコメディこうもりの上演にあたっても世界中からスター歌手が集められます。

平土間席には各界の”それなりの方”が集うためヨーロッパの社交の場そのままの光景が繰り広げられていますね。

この雰囲気だけでも味わう価値ありそう。

対してフォルクスオーパーは訳すと「国民劇場」。

一般市民が普段着でオペラを観劇できるようにと作られた場所です。

何となく高級なイメージがあるフォルクスワーゲンってのは、本来の意味では庶民の車なんですよね…

DEKAEは国立歌劇場にて二度オペラを観ていたので、今回はフォルクスオーパーのこうもりを体験することにしました。

まぁフォルクスオーパーのこうもりって毎年来日してるんですけどね…現地で観ることに意義がありますよねっ

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フォルクスオーパーはウィーン下町のアットホームな歌劇場

旧市街の中心に位置する国立歌劇場に対して、フォルクスオーパーはやや外れにあります。

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あんまり夜に周辺をウロウロしたくはない感じ…。

ただ、地下鉄6号線に「Volksoper」という駅があり、そこからすぐなので便利です。

普段着とは言っても さすがに大晦日の夜、皆さん少々お洒落してお出でです。

男性陣はダークスーツもしくはジャケパン。国旗の影響か、赤いネクタイを締める人が多いです。

DEKAEもジャケパン+赤いネクタイで参戦しましたw

女性は、高齢になるほどかっちりした装いです。若い人はよそ行きのワンピース程度かなぁ。

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もちろん普段着の人も少しはいます。が、周りの目を気にする日本人がジーパンとかで乗り込むと少々肩身の狭い思いをするかとw

ま、案内の人もクロークの人もフランクな感じなので全く肩肘張らずに過ごせますよ。

最も印象的だったのはビュッフェ(軽食コーナー)です。

国立歌劇場にはシャンデリア輝く大広間が各フロアにあり、Intermission(休憩時間)には着飾った紳士淑女が集います。そこで見目麗しいオープンサンドやシャンパンを片手に談笑するわけですね。

一方フォルクスオーパーはカウンターが一か所のみ。しかも中にいるのはオジサン一人。

休憩時間になるとここにドッと人が集まってくるわけですが、皆さん列なんぞ作りません。右から左から好き勝手に注文するわけです。

で、驚いたのはこのオジサンの働きぶりですよ。

DEKAEも現地の人たちに紛れ、ビビりながらレモネードを注文してみましたが…

キュキュッとフタを取った瓶をグラスとともに渡され、お釣りもきっちり返していただきました。

その間わずか3秒(くらい)。目にも止まらぬ速さです…まさに職人芸。

列に突っ込むのに少々勇気がいるのと、注文時に声を張る必要がありますが(笑)ぜひお試しいただきたいところです。

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内容は全く分かりませんが

ウィーンの庶民のためにウィーンのオペラをやるわけで、当然ドイツ語で歌ってます。

一応ステージの上の方に小~っちゃく英語訳が出ますが、実際あまり役に立ちません。

というのもこの『こうもり』、アドリブパートが非常に多いのです。

特に「酔っ払い看守」役は歌というよりほぼ喋りなんですが これで皆さんバカウケ。

内容はさっぱりわけワカメですが、貴婦人がヒーハー言いながら涙を流して笑っているあたり、おおよそお上品な内容ではないと思われます…

まぁ爆笑している人を見ると何となくこちらまで笑ってしまうというのはよくあることで、けっこう楽しめてしまうんですけど(笑)

国立歌劇場の方はどうなんでしょう。ご覧になった方、いらっしゃいますか?


おわりに

ストーリーは事前に調べていけますし、ポルカやワルツの楽しい調べに彩られた全三幕、舞踏会シーンではがっつりダンスのパフォーマンスも入ります。

150年以上も愛され続けてきたエンターテインメント。

なおウィーンでは大晦日だけではなく年末年始にわたって数回上演されています。

前述の通り日本でも観劇の機会がありますので、まずは日本語で体験してみるのもいいかもしれませんね。

 


おしまい