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フィジーの離島で何もせずボーッとしたかったけどハプニングしか起きてない【ヤサワ諸島】

Bula(こんにちは)!DEKAEです。

太平洋の島国フィジーは大小様々の離島からなる国。

アイランド・ホッピングや、プライベートビーチを有する離島リゾートが魅力です。

今回、私は高速フェリーでフィジー西部のヤサワ諸島に向かい、そのうちのひとつナヴィティ島に宿泊。

宿泊にまつわる諸々のトラブル、荷物を持ったまま海に落ちた事件、そんなこともどうでもよくなる美しい島の話です。

Awesome Adventures

今回フィジーに来たのはお隣のツバルという国に飛ぶのが目的で、フィジーそのものにはあまり興味がなく…スミマセン

ツバルへのフライト前にフィジーで三泊する必要があったのですが、本島にはあまりやることがないため一晩は離島で過ごすことにしました。

フィジーの玄関口であるナンディから離島へ向かう場合、デナラウ港からフェリーに乗船するのが一般的なよう。

フェリーの乗船券はAwesome Adventureという業者を通じてネット予約しました。

ここから予約すると15パーセントの手数料を取られますが、本島のホテルからデナラウ港まで往復送迎付きだったので、タクシー代と考えればお得かも。

デナラウ港に直接出向けば定価で乗船券を購入でき、なんならそこで宿の手配もしてもらえます(後述しますが、杜撰な運営なので要注意)。

私は事前にBooking.comで宿を押さえてから行きました。

フェリーの乗り心地

乗船するのはYasawa Flyer。様々な島に立ち寄りながら北部まで運行し、同じ日にデナラウ港に戻ります。

冷房完備の空間とデッキがあり、好きな席に座ってOK。船内で飲み物や軽いスナックも売っています。

デッキではビキニのお姉ちゃんやグッドルッキングガイがガンガンに焼いており、海外ですねという感じ。

そしてこの船…天気がいいと快適なのですが、波が荒れるとジェットコースターと化します。

南太平洋は天気が変わりやすく、さっきまで晴れていたのに突然風が吹いたりスコールが来たりは日常茶飯事。

最強に揺れているときは全波が船に当たるような状態で、船内に雨漏りするわゲ○人が出るわの大惨事に。

デッキの人々が波をもろにかぶり、室内まで悲鳴が聞こえます。そのまま爆笑しながら室内に転がり込んでくるのも愉快でした。

各島の特徴

本島に近い島(South Sea Islandなど)には朝着いて夕方迎えに来るイメージで、日帰りシュノーケルなどができます。

より北上すると、ひとつのホテルが島全体を持っているようなリゾートホテルに。

本島から3時間かけて到着するヤサワ諸島にはバックパッカー向けのドミトリーもあります。

私は一人だったため、リゾートはなんだかなぁという感じ。かと言ってドミは絶対に耐えられない←

調べた結果、ヤサワ諸島南部のナヴィティ島にホームステイ形式の宿を発見!

というわけで、Wai Makare Homestayという宿をBooking.comにて予約しました。

ネットでフェリーの乗船券を購入する際、下船場所としてホテル名を選択します。

しかしWai Makareの名前はなく、どこで降りればいいか聞かないと…と思っていたところ、すぐにオーナーからメッセージが。

オ「船は何時ぐらいに着く?」

私「◯時ごろ△△で下船する予定ですが大丈夫ですか?」

オ「了解、船のスタッフが到着前に連絡くれるから」というやりとりがありました。

ここまでコンファームできていれば安心!と思っておりました、この時は。

ナヴィティ島へ上陸

船はナヴィティ島に到着。すると「Wai Makareにお越しの方は下船です」とアナウンスがありました。

フェリーの近くまでやって来るボートに乗って島に向かいます。

しっかり連携されていることに感心していたんですが…「Wai Makareのボートが来てないからとりあえずこれに乗って!」とのこと。

そのボートには、Korovou Eco Tour Resortというホテルの名が書かれていました。

「一旦うちに来て。後でWai Makareのスタッフが迎えに来る」というので、とりあえず乗船します。

同じボートにはデッキの最前部でイチャイチャしながら焼いていたドイツ人カップル、チェコ人の青年が乗り込みました。

Korovou Eco Tour Resort

Wai Makareに向かうのは私とチェコ人の青年。ドイツ人カップルは迎えに来てくれたKorovouにお泊まりでした。

「とりあえずうちでお昼にしよう」と、Korovouのお父さんからお申し出が。

旅行客4人と宿のファミリーでひとつのテーブルを囲み、私のもっとも苦手な饗宴スタイルでのランチです。気まずい

魚とキャッサバのランチには夥しい数のハエが群がり、片手にフォークを持ちながら反対の手で延々と払い続けました。それに10秒で慣れた自分が怖い

この時は状況理解していませんでしたが、振り返るとタダ食いのようで大変申し訳ないことをしました…庭のパパイヤまで食べさせてもらったし。

食後もKorovouで休ませてもらっていたのですが、どうやらWai Makareのスタッフは今日の予約を把握していなかったことが判明。

「別の集落のほうに行ってるみたい。電話にも出ないし、到着が何時になるか分からない」

出た、これが噂のフィジータイム。

「あれだったらうちに泊まってく?」という話になりましたが、チェコ人は「さっきフェリーの中で予約して、デポジットも払っちゃった」とのこと。

ていうか、チェコ人がフェリーで予約を入れたから下船アナウンスがありましたけれども…私一人だったらスルーされてたのかなぁ?恐怖。

なお後で分かったことですが、このデポジットというのは宿代ではなく、あくまで船会社への手数料だったようです。宿に連絡とれてないのに予約を受けるのはヤバいよね

「私はお願いしようかな」と言ったものの、Korovou から提示された宿泊代(150ドル)がWai Makare(100ドル)より高かったのでやめました。

蓋を開けてみたらWai Makareのほうがうんと高くついて大失敗orz

Wai Makare Homestay

結局4時間待って、Wai Makare Homestayのボートがやって来ました!同じ島内でも日常的に海上を移動しているんですね。

チェコ人と2人、ボートに乗ってKorovouファミリーに別れを告げます。

そして事件は起こった。

このボートは完全に砂浜に乗り上げるわけではなく、浅瀬にたゆたっている状態で降りないといけないんですね。

もとより私そういうアクションが極めて不得手なのです。

さらに長ズボンにスニーカー姿の私。ズボンの裾をたくし上げて波が引く瞬間を待ち、荷物を抱えて慌てて降りたわけですが…

「ズボッ」と砂浜にはまって見事にバランスを崩し、哀れにも荷物ごとバッシャーンと海に突っ込みました。

船のメンバーは悲鳴。「荷物は大丈夫!?カメラは!?携帯は!?」とものすごく心配してくれます。

「えーっと、多分オーライです」と答えたものの、カメラも携帯も見事にオダブツ。財布や洋服も濡らしてしまいました。

奇跡的にiPadは無事でした。iPadも死んでいたら多分、泣いてた。

う〜ん、Korovouでは濡れずに上陸できたんですけどねぇ。

だいたい長ズボンにスニーカーで来たときから運命は決まっていたのです。フェリーにやたら裸足の人が多かった理由が分かりました…

この時点でKorovouに留まるべきだったとしか思えなかったのですが、雰囲気と砂浜はWai Makareが圧倒的!

4時間待ってでもここまで来た甲斐があったというもの。海に落ちなければ

ただ、Booking.comに記載の情報と実態が乖離していた点は不満でした。

個室を予約して100ドルと記載があったのに、実際は「ドミトリーは100ドル、個室は150ドル」だった点。

「食事込み」としか書かれていなかったのに、実際は「朝食込み、昼食と夕食は各50ドル」だった点。

この点Korovouは全室離れで、食事込みで150ドルのオファーだった

さらに、これはどの島でも共通かもしれませんが、フェリーまでの連絡船代として25ドル取られるんですよね。

事前に何も調べてない私も悪いですが、もっと大々的に書いてくれないと現金が足りないという事態になりかねないと思う…

※当然クレジットカードは使用不可

このように外貨で稼ぐ離島特有のモヤモヤがあるものの、ここまで来たら受け入れざるを得ないw

Wai Makareのファミリーは最高にクールでしたし、犬も人懐っこくて癒されました。

まさにホームステイの感覚はリゾートホテルでもドミトリーでもなかなか味わえないことでしょう。

ナヴィティ島の夜

Wai Makareは(おそらくKorovouも)トイレとシャワーは共同で、シャワーは水しか出ません。

また太陽光発電しかないので、電気が使えるのは18時から22時の間まで。当然エアコンなんてものはなく、扇風機も22時にバツッと切れます。

個室でも部屋の灯りは終日つかず、結構つらいものがありました。懐中電灯必須!

そしてフィジーの離島全体に言えることかもしれませんが、ビーチ・即・部屋です。

私サンダルとか水着とか持ってないので(←)普通の長ズボン+素足でうろうろするしかありませんでした。何しに来たの?

シャワーで足を洗ったところでそこいら中が砂まみれで、そのままベッドに入るというのもなかなかの体験。

そんな不便さと引き換えに、海と星空の美しさは何にも代え難いものがあります。

翌朝にはKorovouのファミリーがドイツカップルを引き連れてやって来ました。両家は歩いて行き来できるようです。

ドイツカップルともすっかり打ち解け、お互い「ハ〜〜〜イ!」みたいな感じに。離島パワー

ていうか歩いて来れるならボートじゃなくて徒歩で来たかった。一生言い続ける

おわりに

思いがけないトラブルにより、チェックインは遅れるわ洗濯物に追われるわ、という羽目になりましたが…

その後はただただハンモックに揺られ、海の青さや夕焼け、満天の星空をひたすら眺める極上の時間を過ごしました。

ちなみにフィジーの離島に一泊して本島に戻る人なんてのはまずいないらしく、「ここは日本じゃないんだからそんなに忙しくするんじゃない」と怒られましたw

離島にお出かけの際はしっかり事前準備をして、ゆったりと過ごすのがいいですね!当たり前では?

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おしまい