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八潮の2大パキスタン料理店、カラチの空とアルカラム【ヤシオスタン】

東京都の大久保や群馬県の大泉など、関東には在日外国人の巨大コミュニティがいくつか存在しています。

そのような中、あまり知られてはいないけれど同様のコミュニティがあるのが埼玉県の八潮市。中古車販売店やガレージの多いこの街に多く住むのは、パキスタンの人々です。

彼らのお腹を満たし、社交の場ともなっている八潮のパキスタン料理レストランに突撃します。

ヤシオスタン

こんにちは、DEKAEです。

北千住から10分弱、つくばエクスプレスの八潮駅を降りると、いかにも東京のベッドタウンといった風情の光景が広がっています。

ここにエスニックタウンがあるとはにわかに想像しがたいですが、実は八潮には巨大な中古車市場があるのだとか。

これに伴って国内よりもむしろ、アジアの新興国を中心に中古の日本車を輸出するビジネスが盛んになっていったようです。

ところで、中古車マーケットの中心にいるのはなぜかパキスタン人。日本国内には、富山県の射水市など中古車×パキスタン人と深いつながりのある都市がいくつか存在します。

イミズスタンのパキスタン料理!電車で行けるお店2選【射水市】

八潮市内にもモスクがある他、ハラルフードを売るお店が住宅街に忽然と現れたり…

ジンガーピザなるものが非常に気になる…

このような事情から、一部では2つの土地の名をとってヤシオスタンと呼ぶ人も。スタン国といわれる国々がありますが、スタンは「~の土地」を意味する言葉なんですね。

そんな八潮には、特に人気のパキスタン料理店が2軒あるということでぜひ伺ってみたいと思っていました。

当初、車じゃないと無理かなぁ…と考えていましたが、意外と駅から徒歩20分ほどで着いてしまうことが判明。

しかも駅を出て市役所めざしてひたすら真っ直ぐ歩くだけなので、地図で見る印象ほど遠くは感じません。

駅前からバスも出ています。ただしあまり本数が多くないので、歩いたほうが速いパターンが多いですが。

東武バス「草加04」「草加06」系統に乗って「八潮メセナ」で降りると目の前に2軒のレストランが。早速潜入してみましょう。

1. カラチの空 KARACHI Restaurant

八潮市役所前の交差点に着くと、明らかに異質なネオンが目に飛び込んできます。これがヤシオスタンを代表する名店・カラチの空

日曜の夕刻にお邪魔してみました。

一応お店の外にもメニューがあって、初めてでも入りやすい感じにはなっているんですが…

いかんせん刺激が強めw

中に入ると、ローカルのおじさんで賑わっています!異国の男たちの笑い声が高らかに響く様に一瞬ビビるも、無事席に案内されました。

なんかバラエティ番組でよく見る感じのやつがでっかく掲示されています。実際テレビの取材も多いらしく、サインや番組企画書なども無数に展示されていました。

その下ではバッキバキの「Party Hindi Song」が流れているのがなんともシュール。この映像に爆上がる私を尻目におじさんたちはNHKに見入る。やはり皆さん商人ですね←

テーブルには日本語で書かれたメニューブックとメニューの写真集(?)が置かれていました。

恐ろしすぎて店内をキョロキョロできませんでしたが、厨房のところにも本日のメニューが書かれているようです。

まずはラッシー(外税324円)をいただきま~す。店内の雰囲気と湯呑に入ったサラダ、そして「おてもと」のギャップがたまりません。

さて、今回のお料理は日曜限定のマトンパラオ(1,000円)です。

インド・パキスタン料理で定番のビリヤニによく似ていますが、微妙に違うみたい。

私の中では白米と色付き米が混ざっているのがビリヤニ、全体を炊いてあるのがパラオというざっくりな認識…そしてパラオのほうがマイルドな味わいという印象です。

やっぱりライタ(ヨーグルトサラダ)が付いてきました。となるとラッシー頼んだのはセンス悪かった感…

さまざまなスパイスが複雑に絡み合っていながらも優しい味わいのパラオ。

もりもり食べられますが、ボリュームは相当なものです。複数人で行っていろいろ食べられたらもっと楽しそう。

そんなこんなで満腹になったのですが、どうしても無視できないデザートメニューがあり、食後に注文してみました。

ファルーダ(600円)です。

うーんこれは…控えめに言ってアウトすぎるビジュアル←

ソフトクリームにチョコフレークがかかっているところまでは可愛らしいんですが…

決定的なのがバジルシードと…何このうにょうにょ?

食べてみるとゼリーっぽい感じですが、なぜこの形状にしようと考えたのでしょう。

しかしこのゼリー、一部凍らせたものが混ざっていて時折パキッとなるのがすごい美味!!

これにローズシロップなるバラの香りのシロップがかかっているという、禁断の超人工的な甘味です。

底に沈みまくった真っ赤なシロップにゼリーが絡むともはやスプラッター映画。しかもめっちゃ甘いし。笑

ちなみにインスタで「falooda」を調べるとめっちゃ映えな写真ばっか出てくるのですよ。なのになぜこうなっちゃったのwww

ま、個人的にはインド屋台を紹介するYouTubeチャンネル「今日ヤバイ奴に会った」に出てきそうでテンション上がりましたが。

お店の外には渋~いおもちゃの自動販売機があったりも

ところで、食事をしている間に若いカップルが来たと思ったら、その席をカーテンで隠されてしまいました。

そうか、イスラム圏では女の人が公の場に姿を現すことはタブーなのですね!どうやら日本人であっても女性のお客様はカーテン脇の席に通されるようです。

そうやって急にイスラムを感じていたところ、いきなりテレビから銃声が!

さっきまでNHKだった画面がいつの間にかアルジャジーラ的な番組に変わっていました。ほんとこわいwww

セクシーな男女が悩ましげに踊り狂うヒンディーポップ、そして厳格なムスリムカルチャー…どちらが本当のパキスタンなのか、謎は深まるばかりです。

カラチの空 KARACHI Restaurant → 食べログ

11:30~23:30(23時L.O.)の通し営業で、基本的に無休です。ムスリムらしくアルコールの提供はありませんが、タバコはOKみたい。

その他物販も充実してました。

車でお越しの場合、市役所寄りに専用駐車場もありますよ。

なんか電話すればオーナーが駅まで迎えに来てくれるとか書いてあるけど…マジかよ。

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2. アルカラム Al Karam

カラチの空と双璧をなすレストランがアルカラム

この2店は横断歩道を渡ってすぐのところに構えており、バチバチやっております←

事情があり、とある木曜日の17時過ぎに八潮にいたDEKAE。せっかくなのでヤシオスタンしちゃおうと18時ころまで時間をつぶし、お店へ向かいました。

電飾ゴテゴテのカラチと比較してシンプルな外観。

仏さまっぽい顔の物腰柔らかなウェイターさんがアルカイックスマイルで迎え入れてくれました!

ものすごくこまめにお冷やも足しに来てくれて良い人。

店内の様子です。広々空間に4人掛けテーブルが10数脚あり、ゆったり過ごせる感じ。

ホワイトボードに日替わりメニューが書かれているので、そこから食事を選びましょう。

んーっと、ちょっと初めて訪れた人にはハードルが高いですね…

しかし私、事前にネット情報から食べたいものをいくつかピックアップしておりました。そのうちの一つ、「オジリマサラ」を発見!

本当に注文できるのか疑問で「今日はありますか?」と尋ねたら、「これが今日のメニューですから」と笑って言われました。

えぇそうなんですけど、この手の店ってメニューにあるけど「今日は無いです」と言われることが多いものでね。疑ってごめんなさいねw

仁王立ちでメニューの写真を撮っていたら、写真付きの立派なメニューブックを持ってきてくれました。一応そういうのもあったのね…

実はお店の外にも料理の写真が貼ってありますので、最悪それを写メって見せれば大丈夫です。

サラダがセットでついてきます。クリーミーな黒ごまドレッシングがかかっていました。

メインディッシュのオジリマサラ(税込1,000円)です!おしりじゃありません

ホルモンのスパイス煮込みとでもいえばいいのか…この組み合わせってなかなか珍しいですよね~。

これまでインド・ネパール・スリランカなど南アジアのあらゆるカレーを食べてきましたが、そのどれとも異なる味付け。まことに奥深い…

辛さレベルは少し優しめの中辛ぐらいでしょうか。じんわり辛さがきますが、甘みを感じるのでマイルドな口あたりになっています。

ホルモンは柔らかく煮込まれ、クセは消しつつ風味は残すという絶妙な塩梅。

とても美味しいのですが、こんだけ内臓が大量だとラストのほうで若干ウッとなるのは否めない…できれば数人で行ってシェアしたいですね。

お供にはナンかパロタを選べたのでパロタにしました。

でかいのが2枚。あつっ!さくさく!!

小麦で作るナンに対してパロタの生地は全粒粉。しっかり穀物の風味がします。

お代わりは?って言われたけど最初のセットでかなり満腹に…。代わりに、食後のチャイ(多分200円)をお願いしました。

んんっ濃厚で美味である。

お会計はマンゴージュース(400円)と合わせて1,600円でした。

着いたのが早かったこともありしばらくはおひとり様でしたが、19時あたりから続々来客が(緊急事態中で20時閉店でしたが)。ちなみに日本人は私だけですw

最初にアジアルックの若者グループが来店。同胞かと思いきや日本語で注文していました…どこの人だったのでしょう。

続いて顎ひげがダンディーなおじさまが。軽口を叩くウェイターさんのお腹を突こうとしたり、ラブラブなご様子←

この方はお弁当待ちでしたが、ずっと厨房を覗き込んでいたのがツボでした。

それからウェイターさんの家族らしき母子が隠れ入口(?)から来店。やはり奥のカーテンが閉じられ、シークレットゾーンに。

ラストは同胞らしき若者2人組。お弁当を待つ間にチャイを楽んでおり、チャイ文化圏の懐の深さを感じました。

アルカラム Al Karam → 食べログ

11:00~23:00の通し営業で、基本的に無休です。

駐車場はなさそうですが、近隣のコインパーキングに停めると割引券を出してくれるそうです。

店内に禁煙マークの張り紙がしてありましたが、食べログにはテーブル席は喫煙可能(要相談)と書いてますね。

月~木曜は「食べログを見た」と言えば200円引きになったことに帰ってから気づきました。しーん…

おわりに

ちょっとパキスタン感を味わおう~と思って出かけたヤシオスタンでしたが、想像以上に異国情緒にあふれて少々怯みました。

カラチの空には常連さんと思しき日本人の方がお弁当を買いに来てましたが、その方すら「シンジケートから来た」的な貫禄が←

しかし、なかなか日本ではお目にかかれないパキスタン料理の数々に魅せられること間違いなし!

お近くの方はもちろん、他県からも訪れる価値は大アリです。

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おしまい