你好、DEKAEです。
新大久保随一のディープスポットであるイスラム横丁に、「飲む小籠包」のお店が現れました。
揚州灌湯包/新大久保
概要
はて、飲む小籠包とは何ぞや?という感じですが…
実は本場の方に言わせれば、小籠包もさらに細分化されるようなのです。
そのサブジャンルのひとつが灌湯包(ガンタンパオ、または灌湯包子)。
「水をそそぐ」を意味する「灌」の字が使われていることから分かるように、あふれるほどのスープが包まれているのが特徴です。
日本で人気の小籠包といえば、レンゲに乗っかるサイズのまんじゅうを一口に食べるタイプですよね。
対して灌湯包は肉まんほどの大きさ。この中に具とたっぷりのスープが入っており、具よりもむしろスープを主役としていただくものです。
日本でも高級中華料理店などで食べられるようですが、灌湯包を看板に掲げるお店は初めてかな?
それが、新大久保の揚州灌湯包(ようしゅうガンタンパオ)。
新大久保駅から東京グローブ座に向かう途中、いわゆるイスラム横丁にあります。
お店に入ってビックリ。「いらっしゃいませ~」と言いながら、店員さんが麺を空中で伸ばしているではありませんか!
灌湯包の専門店かと思いきや、がっつり麺メニューもあるんですね。
しかし、こんな小さなお店でちゃんと製麺しているとは意外や意外…この手延べ麺こそ、まさにラーメンが「拉麺」と呼ばれる所以ですからね。
もしや隠れた本格派なのでは?と期待してしまいます。
券売機で食券を購入しましょー。全品写真付で安心。
南京名物・四川名物・台湾名物などラインナップは多岐にわたります。笑
灌湯包
まずは看板メニューの灌湯包をいただいてみないとね!
蟹や海老と迷った挙句、ホタテ灌湯包(税込680円)をチョイス。注文が入ってから作り始めるようで、提供には20分程度かかりました。
「お待たせしました~」と運ばれてきた灌湯包を見ると…
えっ、ストロー?
この店員さんあまり日本語が話せないようでしたが、ストローを挿して中のスープを吸うようなジェスチャーをしています。
バラエティ番組かと思うくらい鮮やかなフリですよね、これ。やっぱり吸ったら「熱ッ!!」っていう盛大なリアクションが必要なのかな…
とかなんとか心配しながらチャレンジするものの、全然吸えないwww
なんか間違っている気がすると思って中ほどに挿しなおしたところ…
ぎゃあっっ灌!!(写真では分かりづらいですが)
熱さではなく突如あふれ出る汁に驚くという意味で、ある意味及第点のリアクションをとってしまいました…図らずも。
まぁそんなことはどうでも良くて、やはりてっぺんではなく中ほどに挿すのが正解ですね。
案の定ストローで吸うとめっちゃ熱いんですが(笑)これはクセになる旨さ。
中にはたっぷり挽肉とホタテ〜!
しかしこのサイズ感、箸ではかなり食べにくい…やはり熱々のスープをすするところがハイライトですな。
カニ入りスープとか絶対おいしいよね…ホタテに比べると少しお値段が張りますが。
蘭州ラーメン
ここ1~2年の間に、雨後の筍のごとく現れた蘭州ラーメン。そのクオリティは正直ピンキリですが、揚州灌湯包でも取り扱っています。
麺が9種類もあって選べぬ…。その場で打って切っているからこそ、これほどのバラエティをそろえられるわけですね。
何も言わなければ、最もスタンダードな2番「細」で提供される模様。
こちらも注文してから麺を打ち始めるため、提供までに10分超かかりました。
蘭州牛肉麺(980円)。
麺が不揃いなことで、既製品の麺ではないことが分かるのがいいですね。
太いところはモチモチ、細いところはしゅるしゅる食べられる食感の違いも楽しめます。
んで、この麺めちゃくちゃ長いので一度では食べきれず、途中で噛み切らざるを得ません。パスタではご法度だと言われてますが、中華麺はOKなのかな…
まぁ…正直、蘭州ラーメンに関しては評判のいい店で食べるのが間違いないと思います←
とはいえスープにはこだわりがあるようで、牛肉と大根も軟らかくてバランスの良い一品。お値段がもう一声安いといいのにな、という感じです。
もう一つ目を引いたのが汁なし牛肉麺(980円)。麺の指定するのを忘れてまた「細」になっちゃった…
これは…どこの地方の料理かよく分かりませんが、イメージは油そばのようなものですね。
ちょっとピリ辛で箸が進む進む…牛肉はボリュームたっぷりですし、パクチー(多分)がまた食欲をそそるのです。
お湯に入っていないためか、麺のコシがさらに強い気がする…笑
他のタイプの麺で食べても美味しそう♡
セットでついてきたスープはラーメンにも使われているものかと思われます。
これもパクチー(多分)たっぷりでエスニック好きにはたまらんですな。
※なんかなじみのあるパクチーより苦みと食感が強くてちょっとヨモギっぽいんですよね…多分パクチーなんですけど。
揚州灌湯包 → 食べログ
営業時間はランチタイムが11:00~15:00、ディナータイムが17:00~23:00。
定休日情報は今のところありません。
おわりに
お店で食べていると、中国語話者が次々とやってきては灌湯包をテイクアウトして行きました。
ちょっとしたお夜食とか小腹が空いたときに、「飲む小籠包」灌湯包という新たな選択肢の登場ですね。
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おしまい