你好、DEKAEです。
ディープ中華街として、エスニック好きにはおなじみの池袋西口。
日本人向けではない中華料理店が並ぶエリアであるだけでなく、中華圏への旅行気分まで味わえる超市(スーパーマーケット)もあります。
そんな中華スーパー「友誼商店」の目玉は屋台風フードコート。
専門店に入るのは躊躇してしまうようなディープ中華料理を手軽につまんじゃいましょう。
友誼商店
概要
もともと池袋の中華街といえば北口のイメージが強かったのですが、豊島区の整備事業の一環で「池袋駅北口」というものは消滅してしまいました。
その代わりにできたのが「西口(北出口)」というトンチンカンな出口です。
左が池袋駅の西口(北出口)。とにかくいかがわしさしかなかった池袋北口ですが…イメージアップを狙ったのか、小綺麗になった印象です。
そして、写真右端のビルが今回訪れる友誼商店。
もとは中国の国営企業で、1964年に一号店が北京にオープンしました。
当時の中国では、国民と外国人が使う通貨は分けられていました。
友誼商店は外国人を対象とした大型商店として営業を始めたそうで、兌換券(外国人向け通貨)しか扱っておらず、中国人は入店することすら許されなかったのだとか。
すっかり発展した今ではそんなことはなく、それどころか海外進出まで果たしてしまったのですね。
日本だけでも東京・神奈川・福岡など多店舗展開中。今回訪れるのは、数ある友誼商店のうちの池袋店というわけです。
食品
建物の規模のわりに狭小な入口。入口の幅よりデカいモニターには、何やら揚げ物が調理されている様子が映し出されています。
入りにくいといえば入りにくいのですが、エスニック料理に慣れるともはや何とも思わなくなる外観です←
そして、怪しいエレベーターを4階で降りるとアッと驚き。
そこはもう、いきなりアクセル全開の中華スーパーなのです!
店員さんはもちろん全員中華圏の方。そして客層は、意外にも日本人7割ほど。
ちょっとした観光気分で訪れている方が多いようで、また店員さんたちもそのような連中に慣れているので(笑)まったくアウェイ感がありませんでした。
こちらでは中華料理には欠かせない各種調味料はもちろんのこと、
大容量の冷凍餃子なども山盛り!
焼き餃子の専門店は日本にもたくさんありますが、本場の水餃子を家庭で手軽に楽しめるのはなかなかうれしいです。
こちらは一度食べたら病みつきの刀削麺です。
パッケージの男の子の食べ方のクセが強すぎて美味しそうに見えないですが、スープとよく絡むモチモチ麺は至高。
しかし一回中国人に習わないと家で上手に作れる気がしない…笑
イモの春雨です。ジャガイモはともかくサツマイモの春雨は味の想像がつかない!やはりほんのり甘いんでしょうか。
北京でこの黄米(キビ)のおかゆを食べたことがあります。
老北京雑記~春節の北京でB級スポットとソウルフードに出会う【中国】
美味しいかって聞かれるとまぁアレなんですが、いわゆる五穀米のうちの一種ですよね。
おなじみの火鍋チェーン、小肥羊の火鍋のもと!
こちらは最近よく見るようになった火鍋チェーン、海底撈(かいていろう)の一人鍋セット!
少々お値が張りますが、気楽でいいかもしれません。お店もハチャメチャに楽しそうなので一度行ってみたいんですよねぇ
ご丁寧に火鍋用鍋まで売っているのだ!
えっ安くない!?と思って持ってみたら、おそらくアルミ製。なんだかブヨブヨしていました。
軽いし持ち帰りやすいのはいいものの、少々強度面に不安があります…直火にかけて大丈夫なんじゃろうか
生鮮食品コーナーがあれば
立派な活魚たちもおりますよ。さすがに鯉を丸ごと買って帰るのはハードル高いなぁ
中国では鯉を丸揚げにしたり、それに甘酢餡をかけていただいたりするみたいですね。
個人的に最も目を引かれたのがこちらの学生注目シリーズ(違います)。
中でもこれはネーミングが秀逸。学生ロロ脆…ろろもろ?
何か漬物的な副菜に見えるので、食卓にもう一品欲しいときのお助け的存在ですよね。
お菓子も個性派ぞろい。
中華圏って料理はほとんど外れがないのでどんなゲテモノでも安心して食べられるのですが…こういうスナック菓子は本当に苦手ですw
なんていうか、ただ甘いだけとかしょっぱいだけでなく、独特のエグみのようなものがあるんですよね。
ま、面白半分でつい買っちゃうんですけどw
飲み物
とりあえずお茶に関してはおびただしい種類が置いてありますので、もう選びたい放題です。
美しく花開くジャスミンティー!なかなかのお値段ですが、専門店で飲むことを考えればだいぶお買い得でしょう。
お土産用の豪華な缶も手に入ります。中国茶フリークの方へのプレゼントにすればウケるかもしれません。
大好きな永和豆漿~!台湾に行ったら(なんなら中国でも)ほとんど毎朝飲んでしまいます。
でっかいサイズがあるのは魅力的である
ココナッツジュースです。中華圏のココナッツジュースのパッケージって、なぜかこの色使いなんですよね。
スリリングというか…サイレンが鳴り響きそうなカラーリング。何かを警告しているようにしか見えません。
ちゃんと酒類も勢ぞろいしております。
紹興酒の類も充実。安すぎて不安だわ
しかしまぁ東京の地にあって全体的にお値打ち価格で並んでおり、とても良心的です。
中華圏の方たちもこの値段で故郷の味にアクセスできるのは心強いでしょうね~。
やはり西洋ではアジアマートがあるとは言え、みりんなどはけっこうなお値段すると聞きますし。
友誼食府
フードコート
さて、この友誼商店の中の一角はフードコートになっています。その名も友誼食府。
おおっこれは…まさにフードコート。
しかもかなりの席が埋まっており、人気であることがうかがえます。
辛いの大好きな人のための四川料理店や
辛いのが苦手な方にもおすすめの上海料理、
みんな大好きな台湾屋台飯ももちろんあります。ここで臭豆腐を買って周りの人に嫌がらせしようと思っていたのを忘れていた
フードコートも客層は日本人と在住者が半々程度でした。各種言語が入り混じり、心地よい活気があります。
「この席空いてますか?」と突然中国語で尋ねられた日本人がアワアワする光景もお約束(笑)
注文方法
こちら、食べ物にありつくまでの流れが少々複雑なので簡単にご紹介。
席を確保したらお好きなお店で好きなものを頼めばいいのですが、最初のお店で注文するときにICカードを受け取ります。
そうすると、注文したものを書いた付箋を貼ったICカードを渡されます。これをフードコート隣のレジに持っていき、必要な金額をレジでチャージするという仕組み。
チャージした一卡通を持って改めてお店に行くと、「ピピッ」とやって料理を作り始めてくれます。
なんかRPGっぽさがあって妙にわくわくする
このシールには店名が書いてあります。
本当はカード1枚で事足りるのですが、システムが分かってなくて複数店舗で受け取っちゃった…
どの店舗でもカードを渡せば、注文したものを付箋に書いて貼ってくれます。
でですね、こちらで使われているカードまさかの一卡通(イーカートン)です。
台湾好きにはすっかりおなじみ、台湾式交通ICカード。日本で出会うことになろうとは夢にも思っていませんでした。
実食
料理が出来上がったら呼び出されるか持ってきてくれるので、それまで席で待っていればOK。
このやり方でうまく回るのか不安でしたが、お店の人がちゃんと顔を覚えていてくれたので大丈夫でした。
上海料理の店で推されていた山菜魚(780円)です。せっかくここまで来たのでよく分からないモノを食べてみようと思い、選びました←
どう読めば伝わるか分からず、「シャンツァイユェゥください」と無駄に中国語で注文。
すると「山菜鱼?」と返され、「きゃっ通じた!」と一人で盛り上がりました。後から他の日本の方が「サンサイギョ」って注文したら普通に伝わってましたけど…
酸辣味といいますか、酸っぱ辛いスープにふわふわの白身魚とじゃがいも・ごぼうが入っています。
山菜とは高菜のことのようで、酸味の主成分は高菜によるものなのかも。不思議と華やかな感じがします。
牛肉のパイ的なやつ(500円)。お店のお姉さんに「これオススメ」と言われ、問答無用で頼んだやつです。
パリッとした粉もんの生地の中に牛のひき肉が詰まっていて、間違いなしです。
辛くないししょっぱすぎないので万人受けする味でしょう。
成都钟水餃(600円)。よだれ鶏のたれがかかった水餃子です。
一度皮に穴を空けて中のスープを吸い出しておかないと盛大に飛び出ます。
友誼食府 → 食べログ
フードコートであるため、定休日はなく10:00~22:00の通し営業なので使い勝手は抜群。
おわりに
2021年6月には2階に新たなフードコート食府書苑もオープン!
お店に入ってゆったり過ごすのもいいですが、ワイガヤしながらいろいろなジャンルの料理を楽しめるフードコートはやっぱり楽しいですよね。
一人で行っても友人と行っても、旅行気分で盛り上がれる池袋西口。チャイナカオスが恋しくなったらぜひおいでください。
関連記事
おしまい