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アルゼンチンの日常を体験できる日曜市、フェリア・デ・マタデロス(ブエノスアイレス)

Buen día(こんにちは)、DEKAEです。

南米アルゼンチンの首都、ブエノスアイレス。毎週日曜日になると、各地で様々なフェリア(定期市)が開催されます。

その中でも規模の大きい<フェリア・デ・マタデロス>には多くのポルテーニョ(ブエノスアイレスっ子)が集結。

クラフトマーケットやストリートフード、フォルクローレの音楽を楽しんでいます。

外国人観光客にもあまり知られていない、アルゼンチンらしい週末を覗いてみましょう。

※情報・通貨レート等は2024年5月現在

フェリア・デ・マタデロス Feria de Mataderos

概要

フェリア・デ・マタデロスはブエノスアイレス近郊のマタデロス地区で開催される定期市です。

当日は手工業品のマーケット、アサードやチョリパンなどの名物フードのスタンドが並び、かなりの賑わいに。

また、マタデロス広場には特設ステージが作られ、フォルクローレ(民俗音楽)のパフォーマンスが繰り広げられます。

開催日時は毎週日曜日の11:00~18:00ごろ。悪天候などにより中止となることもあります。

InstagramFacebookの情報がまめに更新されていますので、事前のチェックがおすすめです。

アクセスは、セントロ(中心街)から車で30分程度。Uberで3,000ペソ(約540円)程度でした。

バスも複数路線走っていますが、アルゼンチンのバスは乗りこなすのが困難です。初めての旅行だとあまりおすすめできません…。

と言いつつ、Google Mapsに頼ればまぁ何とかなります。

私はマタデロスからの帰りに126系統のバスに乗り、サン・テルモ地区まで行ってみました。

バスだと1時間くらいかかると言われていましたが、案外40分程度で到着。

330ペソ(約60円)程度と破格なので、時間に余裕があれば使ってみてもいいかもしれません。

※バスは現金での乗車は不可で、SUBEという交通カードの準備が必要です。

屋台

マタデロ(闘牛士)の銅像の裏に屋台が軒を連ねています。

テーブル等が置かれたスペースがないので、皆さんその辺に座って適当に食べていました。

その中でもひときわモックモクのエリアがあり、気になって近づいてみると…

アサード(アルゼンチン式BBQ)がガンガン焼かれています!これは強く惹かれるっ。

実際、この屋台には長蛇の列ができていました。

『トゥクマンのオーブン』という名の屋台。

フェリア・デ・マタデロスは民俗色が強いイベントということもあり、各地の郷土料理を出す店がいくつもありました。

マーケット

広場から延びるストリートにはクラフトマーケットがびっしり並びます。

手工業品からオーガニック食品まで、個性あふれるお店の数々は眺めているだけでも楽しいですよ。

エスニック柄の敷物やポンチョなどを扱うお店。

大判のストールを方にかければ、あなたも立派なガウチョ(アルゼンチンのカウボーイ)です。

民俗楽器店。店員さんの姿が見えないショップもちょくちょくあります(笑)

フィレテアードという、ブエノスアイレス特有の装飾技法による案内板の数々。

ユネスコの世界無形文化遺産にも登録されています。

こちらで売られているのは、お土産というよりは飲食店などで使うような実用的なものが多かったです。

アルゼンチンはとにかく牛が多い国。食肉だけでなく、上質な皮革製品もよく知られています。

こちらのお店はカバンやベルトなどの革製品を取り扱っている様子。ビジネス使いできるものからワイルドなテイストのものまで揃います。

ご夫婦がとても良い雰囲気を醸し出していました。

国民的キャラクターMafaldaのフラワーポット。

刃物類が普通に売られているのは少々恐ろしかったです。

残念なのは、決済方法が現金かMecado Pagoというアルゼンチン国内の決済サービスのみである点。

Mercado Pagoは登録したクレジットカードなどでオンライン決済ができるアプリで、アルゼンチンでは大半の方が利用しているようです。

が、日本の端末にはインストールできませんでした。

このあたり、あまり治安が良いエリアではないので大量の現金を持ち歩くのも憚られるんですよね…

ステージ

広場前ステージには毎週複数のミュージシャンやダンサーが招かれます。

ここでフォルクローレ(民俗音楽)のパフォーマンスを観覧するのが今回の訪問の目的でした。

バンドネオンやボンボを擁する、非常にアルゼンチンらしいグループの演奏に行き合えました。

サンバやチャカレラなど、アルゼンチン北部特有のリズムに乗って自由に踊る人々。

ガウチョ風の衣装を身にまとい本格的に楽しむ方も多かったです。

ブエノスアイレスはタンゴの街。これだけフォルクローレを楽しむ方がいるのはなんとも不思議な光景でした。

マタデロス公園のフェリア

マタデロス広場の隣にはマタデロス公園という大きな公園があり、こちらでもフェリアをやっています。

私、騙されて(?)最初こちらがフェリア・デ・マタデロスだと思ってたんですよね。まぁ同じ地区なので一括りなのかもしれませんが…

というわけで、この公園で食事を済ませてしまいました。

先住民風なご夫婦が営むチョリパンのスタンド。

このフェリア内でも流行っているようだったので思わず吸い寄せられました。

チョリパンはアルゼンチン式のストリートフードで、乾燥したパンに巨大なチョリソーを挟んだホットドッグです。

これにチミチュリという酸っぱ辛いソースをかけていただくのが定番なのですが…

こちらはチミチュリ以外にもトッピングが豊富!野菜もたっぷり摂れるすばらしいサービスです。

1,000ペソ(約180円)でこの大盤振る舞いには感激でした。

し・あ・わ・せ~!

チョリソーもジューシーで非常に美味しく、この店を選んで結果的に大成功でした。

ただ、パンもチョリソーもなかなかの大きさなので夜になってもお腹空きませんでしたが(笑)

こちらのフェリアは地面に商品を広げるスタイル。置いてあるものも日用品が大半でフリマのようですね。

全体的にこぎれいなフェリア・デ・マタデロス本体と比べると素朴な感じがいたします。

個人的にはう~んという感じのものが多かったのですが、現地の方はけっこう手に取って悩んでいたりしました。

というか盗品市にしか見えんのだが(失礼)

ブエノス在住者に聞いてみると、マタデロスは貧困地域のひとつのようです。

フェリアの日は人出が多いので危険な目に遭う可能性は低いと思いますが、スリなどの軽犯罪には十分注意したいところ。

アルゼンチンといえば!のマテを飲むための茶器も売られています。

マラドーナ、メッシといった母国を代表する人々をかたどった壺が秀逸でした。

生首にしか見えないので棚から見えたらギョッとしそうです。

おわりに

思っていた以上に賑わっていたフェリア・デ・マタデロス!

外国人観光客にはあまり知られていないらしく、ブエノスアイレスっ子が少し足を延ばして来るスポットという印象でした。

現地の生活に触れる経験ができますので、安全には十分気を付けながら楽しんでみてください。

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おしまい