大家好、我是DEKAE。
2014年の夏休み、中国の世界自然遺産『九寨溝』『黄龍風景区』に避暑に出かけました。
一日目に黄龍を見てからの、二日目の九寨溝です。
黄龍編はこちらから。
九寨溝(きゅうさいこう)
概要
九寨溝はユネスコ世界自然遺産にも登録された、カルスト地形の淡水湖水地帯。
中国国民からも非常に人気な観光地です。
と言っても1970年に森林伐採労働者がたまたま見つけたということで、比較的最近明らかになったスポットのようですが。
そんな世の動きとは全く関係なく、九寨溝には黄龍同様チベット民族などの少数民族が古くから住んでいました。
九寨溝という地名も「九の(チベットの)村がある谷」という意味だそうですよ。
観光地化されたことで、この美しい場所で静かに暮らしていた人々が迷惑をこうむっていると思うと、何とも言えない気分になることは否めません…
黄龍同様ジャイアントパンダの生息地でもあるそうです♡
恐怖の入口
初日に黄龍トレッキングを楽しんだ一行。ゆっくり休んだ翌日は、ホテルからツアーの皆さんと歩いて九寨溝入口に向かいます。
川沿いに歩いていくのですが…
色がエグい。なぜ混ざらないのかが不思議…
そして九寨溝の入口にたどり着いた我々は、戦慄の光景を目の当たりにすることとなるのです――
じゃん。
啊?(えっ?)
これ午前8時ぐらいだったんですけどねぇ…ちょっとその辺の某ネズミ系テーマパークを凌駕しかねない密度です。
そして見渡す限り中国人w 人口ww
団体客用の魔法の入口もなく、ツアーのみんなで大人しく並びました。とは言え30分くらいだったかな?
ちなみにこれは入場の列。チケット売り場は別にあります。
今回はガイドさんがまとめてチケットを買ってくれていたのでラクちんでしたが、個人手配だとチケット列に並ぶ時間も加わるのでしょう。
入場するとガイドさんから注意があります。
九寨溝内はバスに乗って移動しなければならないので、私に着いてきてくださいとのこと。てなわけで九寨溝内は団体行動でした。
(写真上部にぶらさがっているパンダはガイドさんが目印に持っていたものです)
エコバス地獄
広大な敷地面積を誇る九寨溝内は「エコバス」なる中型バスに乗って移動するのが一般的です。
これがもう、めちゃくちゃ。
次々にバスがくるのはいいのですが、夥しい数の系統があるのです。目的地に行くためにどれを見送り、どれに乗るか…というのがさっぱり不明。
さらに恐ろしいのが観光客の民度(笑)
バスの扉が開くやいなや我先にと突っ込んでいく群衆…!乗り込むのも降りるのも命がけですマジで。
最初のバスに乗る前にガイドさんから忠告がありました。
「皆さん、私が乗ると言ったバスに必ず乗ってください!はぐれたら再会できません!」
「日本人は遠慮しますが、ここは中国です!無理にでも乗ってください!」
そして実践の場では、毎度ガイドさんが「がんばって!」と言いながら御一行をバスに押し込み、最後に乗ってくれたので はぐれずにすみました。
私はそれがおかしすぎて満員電車のような車中で毎度爆笑しておりました←
しかしまぁこのガイドさん超優秀で、端的に指示を出してくれるので非常に頼りになりました。
日本に来たことがないにもかかわらず日本語はペラペラ。しかも「日本人向けのガイドの方が儲かると思った」と語ってくれるちゃっかりさん。
とは言え日本人的な空気の読み方も心得ている方でした。
ただ、シーズン中ほぼ毎日九寨溝に来るので もはや何の感動もないそうですw
樹正瀑布
まずは滝にてマイナスイオン吸収がてら写真撮影。
双眼鏡をぶらさげてますが一切使わず。
犀牛海
こちらは九寨溝最大の湖。
昔サイに乗った老人がここで水を飲んで病が治った…とされています。
その伝説とやらがチベット族に古から伝わるものなのか、観光地化にあわせて ひねり出されたものなのかは判然としませんが←
神秘的な雰囲気であることは間違いありません。
五彩池
九寨溝の中でも人気スポットの一つ五彩池。
なんか…とても美しいことはよく分かるのですが、いかんせん人がwww
曇りでもなお この水の色!色の美しさは九寨溝随一だとか。
バス停から水際まで200段ほどの階段を下りて行きます。一方通行で、帰りは登り道ではありませんでした。
熊猫海
熊猫はパンダちゃんのこと。
野生のパンダちゃんが水を飲みにきていたことからこの名がついたそうです♡
パンダの代わりにサカナがいました。
チベット族にとって魚は神聖な生き物のため食べないそうです。
五花海
続いては五花海。
恐らく九寨溝で一番人気のスポットではないでしょうか。
最も透明度の高い水をたたえる湖で、混雑具合・滞在時間ともにここが一番でした。
紅葉シーズンは信じられないような美しさになるようですよ(その分 人も増える)。
素人のDEKAEがコンデジのボタンを押しただけでこの写りなので、カメラが得意な方なら素晴らしい写真が撮れるんじゃないでしょうか。
ぅをう
鏡海
なるほど、鏡ですね。
これでも十分ですが、青空が見えるともっと綺麗かもしれません。
珍珠灘瀑布
最後にもう一滝!左に小~~っちゃく人が写っているのが見えますか?いかにデカい滝かお分かりいただけるかと。
ここだけで40分ほどの歩きコースで、この滝を半周するようにず~っと階段を下りていきます。
滝のふもとで孫悟空と記念撮影…はいいけどカネ取りやがったwww
お気をつけください。
あとこの孫悟空、触覚みたいなのが生えててちょっと…苦手…
おわりに
唯一無二の風景で目を楽しませ、心を癒してくれる九寨溝。
2017年8月8日、ここでマグニチュード7.0の大地震が発生しました(九寨溝地震)。
現在は入場規制をしつつ一部公開しているようですが、まだ状況は芳しくない模様。2020年の全体開放に向け復旧作業が続いているようです。
あの絶景は多くの方に見ていただきたいですし、何より夏は避暑地としても素晴らしい。
再び美しい姿を見せてくれることを祈っています。
関連記事
おしまい