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蒲田の怪しいネパール料理店マダルで現地仕様のダルバートを

ナマステ、DEKAEです。大田区蒲田にやって来ました。

近年は日本のネパール人コミュニティがどんどん広がっており、あちこちに本格的なネパール料理店がオープンしています。

実は東京のお店でも価格相場がおっそろしく低く、驚異的なコストパフォーマンスを誇るネパール料理。

ワンコインでお腹いっぱい食べられ、かつ栄養バランスも良いという最高の料理なのです。

とりわけ新宿区の新大久保が激戦区となっていますが、今回は蒲田のネパール料理店で現地仕様の定食をいただきます。

蒲田/マダル MADAL

概要

今回訪れるのはJR蒲田駅西口にあるマダルさん。

以前に別のインド・ネパール系レストランがあったようですが、跡を継いだマダルではよりネパールに特化した料理を提供しています。

ただでさえ独特の雰囲気が漂う蒲田という街。地図を見ながらお店の場所にやってくると、いかがわしさ満点の雑居ビルに到着しました。

住所が「ニューカマタビル603」という時点ですでに若干の怪しさが垣間見えますが…

え、入り口これ?なんか不安ですが大丈夫そ?

あ…合っているみたいですね。

お店のロゴは特徴的な太鼓のイラスト。マダルとはこの太鼓の名前のようです。

とにかくエレベーターで6階に上がりましょう。

え、お店の入り口が石垣www

夢の国のアトラクションばりのエントランスですね。

店内の様子

中に入ってみると、柔和で小柄な兄ちゃんが案内してくれて一安心。

客席ではローカルの兄ちゃんたちがネパールのコメディ選手権のようなテレビを見て爆笑していました。

しかし、とにかく天井のシャンデリアと奥のステージに目が釘付けよ。

夜な夜なのどじまん大会が繰り広げられるのかという感じですが、さすがにカラオケは付いてない模様です。

妙に座り心地の良いソファといい、キャバレーだかラウンジだかの居抜きなんでしょうね。このビルの他の入居テナントもそんな感じです。

ダルバート

ネパール料理の基本、ダルバート(カレー定食)をいただきたいと思います。メニューはこんな感じ。

初心者向けのナンカレーもありますね。ただ、申し訳ないけどネパールのカレーにナンはあまり合わない気が…

デフォルトがチキンとマトンのカレーのようです。さすが、ヒンドゥーもムスリムもOKですね。

そんなナンカレーの下に突然ディド(そばがき)定食が載っているカオス感、ほんと好き。

私はスペシャル…もといスペサルマダルセット(税込900円)をお願いしました。

これが非常にオーソドックスなダルバート。

チキンカレーとマトンカレー、そしてダル(豆)カレーがついています。

これにアチャルと呼ばれる漬物(左)、小松菜のソテー、じゃがいものタルカリ(カレー風味のおかず)が並びます。

それぞれをご飯と共に食べて、だんだんカレーとおかずを混ぜていき、最終的に全部を混ぜると魔法のようなハーモニーに。

一口にカレーといっても、それぞれの料理にまったく異なる味付けが施されているからこそ為せる業。至福の瞬間です。

生野菜はそのままポリポリ食べます。

ちなみにダルバートのご飯とダルカレーはおかわりできることが多いのですが、マダルでのおかわりの可否は未確認です。

全体的に塩気しっかりめの味付けなので、ご飯はもっと欲しくなるかも。

セットにはサラダとお好きなソフトドリンクがつきます。

マンゴーラッシーも選べてうれしいけれど、これはジュースの比率がだいぶ高めな気がする。笑

まぁ単品で頼んでも250円なので文句は言えない…

これだけ見たら完全に日本の飲み屋で草

その他のメニュー

昼も夜もメニューは変わらずのようです。夜でもワンコインカレーが頂けるという、給料日前のお財布にも優しいお店ですね。

干し米(チウラ)を使ったダルバートメニューが豊富。私はチウラがあまり得意じゃないのでめったに注文しませんが…

ネパール風焼きそばのチャウミンもこちらのページにありました。

具沢山カレーヌードルのトゥクパ(600円)。とろみのあるスープが身体を芯まで温めてくれるので、冷房で冷えたときなどに沁みわたります。

チベット発祥の料理のようです。

ネパール人のソウルフードであるモモももちろんありますよ("も"4連続)。

最もベーシックな蒸しモモ(500円)。

メニューをよく見ると「サデコ」が「サダコ」になっていたり、オムレツが発音よく「アムレット」と表記されているのも微笑ましいですね。

お酒が進む炒め物メニューの数々。

ブトゥワ(内臓の炒めもの)700円。

こういうのをつまみながらちびちび飲んでも、お一人2,000円程度で収まってしまうのがネパール居酒屋の奥深さなのじゃ

ちょっと目を引くのが、東京でも限られた店でしか食べられないヒャクラ(羊の首肉)。ただしこちらは基本「売り切れ」なのであったらラッキーぐらいな感じです。笑

残念ながら、一部エスニック狂の間でカルト的人気を誇るギディ(羊の脳みそ)フライはなさそうです。

マダル → 食べログ

営業時間は11:00〜23:00(ラストオーダー22:30)、定休日なしでがんばっています。

基本お兄さん一人、または奥さん(?)との二人体制のため、料理の提供に少々時間がかかると思っておいたほうがいいでしょう。

おわりに

ネパールの美しき定食ダルバート。

お店によっても季節によっても内容や味わいが異なり、食べるたべに新鮮な驚きを得られます。

蒲田近辺で一風変わったエスニック料理を味わいたいと思ったら、ぜひ試してみてください。

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おしまい