Salem(こんにちは)、DEKAEです。
カザフスタンの「南の首都」と呼ばれるアルマトイ。
訪れるまでは情報が少なすぎて未知の世界でしたが、実際に街を歩いてみると、ゴミひとつない通りや洗練された生活様式に驚き。
さらに、少し歩けば瀟酒なコーヒーショップに行き合うカフェ天国でもあったのです。
この記事では、知られざる中央アジアの都市で見つけた素敵なお店を3軒ご紹介しています。
※以下、2025年4月現在の情報です。
レートについて
本編前にカザフスタンの通貨「テンゲ」について少し触れておきますと――
2025年4月の為替レートは、1円がおよそ3.6テンゲでした。
以下は、私がアルマトイの空港で手持ちの外貨を両替した際のレートの記録です。
1USD=510テンゲ
1RUB=5.45テンゲ
ただ、アルマトイ市内のほとんどのお店でクレジットカードが使用できるため、実際は現金を使う機会がありませんでした。
1. фика FIKA
アルマトイのデザイン事務所が店舗デザインを担当したカフェ。
ソ連時代の駅員宿舎(1950年代の建物)に現代的な要素を加えて改装しています。
2024年にオープンするやいなや、トレンドの中心として注目を浴びるようになりました。
インテリアにもソ連時代の趣を感じさせる工夫が随所にみられます。詳細はこちらのWeb記事もご覧ください。
スウェーデンのコーヒーブレイク文化を表す店名が示す通り、甘いものをつまみながらコーヒーを楽しめるスポットです。
入口から重厚感に怯えていたものの、柔和な笑顔のお姉さんがフレンドリーに案内してくれました。
レストラン使いもできますが、私はペストリーを利用したい旨を伝えます。
お店に入ってすぐのカウンターには華やかな焼き菓子が並びます。
購入した商品を店内でいただけるか尋ねると、お好きな席にどうぞとのこと。
レジのお兄やんはバレンシアガのモデルですか?ってくらい、オーバーサイズのスタイリングがお似合い。
失礼ながら、中央アジアでこのようなシティボーイを目にすることになるとは想像もしていませんでした。
アルマトイには街をスケボーで疾走する少年少女も多数おり、ストリートカルチャーが根付いているようです。
なんといっても特徴的なのがこの内装。
このセンスの塊をずっと眺めていたいので、こちら側ではなく奥の席に座ります。笑
お手洗いも必見
奥の席も花や緑にあふれた居心地のよい空間…
何より、こんなにゆったりした座席配置なのに混んでいないのが最高です。月曜の昼間だったからかもしれません。
とはいえテラス席は常に賑わっていました。屋内のほうが空いているのもヨーロッパっぽい。
手前のキノコのようなものが気になり、真っ先に「これは何ですか⁉︎」と尋ねました。
こちらはКраффин(クラフィン)という、クロワッサン生地をマフィンの型に入れて焼き上げるスイーツ。
オーストラリア発祥で、欧米ではけっこう普及しているそうな。
FIKAのクラフィン(2,000テンゲ)はモンブランのような仕上がりが美しく、中はカスタードクリームたっぷりです。
生地がサクサクと軽いのでペロリといただけました😋
いちごのデニッシュは2,600テンゲ。さすがに似たようなの2つは後半つらくなってきますね。しょっぱいパンも置いてくれるとなお良いんじゃが
飲み物はカプチーノ(1,700テンゲ)。後からきたので写真を撮っていませんが、普通のカプチーノです←
お会計はテーブルチェックでした。「Счёт, пожалуйста(ショート、パジャールスタ)」と店員さんに声をかけます。
サービス料10%が乗り、締めて6,930テンゲ。日本円にして2,000円弱…普通に青山あたりで茶しばいたぐらいの値段orz
FIKA
〔住所〕Kabanbay Batyr St 104, Almaty
〔営業時間〕8:00~23:00 定休日なし
2. Афиша Afisha
アルマトイは、オペラやバレエがさかんな文化都市でもあります。
舞台観劇とは切っても切れない関係にあるのがカフェ。アバイ国立劇場の向かいにも有名店があります。
こちらはレストランでもあり、入口の受付でテーブルの空きを尋ねました。
店内かテラス席かを聞かれ、迷わず店内希望の日本人私。
ヨーロッパの街角かと見まがう光景
こちらもテラス席が人気…とはいえ、日差しが強烈な午後はさすがに屋内を希望する人が多い模様。
劇場前という立地もあって、店内には古いオペラやバレエのポスターが。キリル文字もあいまって非常にお洒落です。
店員さんたちがスタイリッシュすぎて注文するのも憚られましたが、皆さん笑顔で対応してくれました。本当に旧ソ連?
冷たい飲み物を欲していたものの、ソーダ類かフレッシュジュースしかないとのことで…アップルバジルレモネード(2,000テンゲ)。
デザートにはパンナコッタ(2,900テンゲ)。メニューにはパンナコッタとしか書いてなかったのですが、出てきたらフルーツたっぷり!
倒れるような暑さの中、どちらもさっぱりといただけてありがたいです。
こちらもテーブルチェック。サービス料12%が乗って5,488テンゲでした。
Afisha
〔住所〕Kabanbay Batyr St 83, Almaty 050000 カザフスタン
〔営業時間〕8:00~23:00(土日祝は9:00~23:00) 定休日なし
ディナータイムは2階席の雰囲気が特に良いようです。
3. Munch
今回のアルマトイ探訪でもっとも驚いたのは、ボヘミアンな層が一定数存在していたことです。
そういう人たちが集まるのがここ。
ムスリムと東方正教会が大半を占めるカザフスタンにおいて、仏教にインスパイアされた世界観は異質そのものです。
スピ系のBGMが大音量で流れ、店員さんも半分瞑想中みたいな捉えどころのない雰囲気(笑)
こんな場所がある街…インフラ関係の整備はまだまだこれからという感じでしたが、文化的には成熟しているようです。
アルマトイの象徴的な建築物でもある「ホテル・カザフスタン」のすぐ近く。
街の中心からやや離れていますが、緑にあふれた公園のすぐ近くでお散歩ついでに良いロケーションです。
ペットフレンドリーの表示もあり、先客のファミリーは小型犬を連れてきていました。
雑貨店のような趣で、少人数向けのソファから大テーブルまで、様々な客を受け入れる懐の深さがあります。
時折鳥の鳴き声がするのはBGMかな?と思っていたら、鳥籠の中に本物の白い鳥が!
おひとり様専用席がひとつだけあり、そちらに陣取りました。海外で一人掛けの席は珍しいです。
いただいたのはアメリカーノとレモンケーキ(値段は失念)。
中央アジアってあまりアイスコーヒーやアイスティーを飲む文化がないらしく、ここでようやく出会えてありがたかったです。
ケーキは、お菓子作りがとても上手で「お金取れるレベル!」とみんなから褒められる人が作ったケーキって感じでした。
…うまく伝わりますでしょうか?大量製造ではない美味しさがあることを強調したいのですwww
こちらは先払いで飲み物も自分で取りに行くスタイル。
個人経営だしクレジットカード使えないだろうな〜と思っていたら、普通にタッチ決済できました。恐るべしアルマトイ
Munch
〔住所〕6XW5+6XH, Almaty
〔営業時間〕8:00~20:00 定休日なし
おわりに
中央アジア・カザフスタン第二の都市アルマトイ。
そこで出会うカフェはあまりにも都会的で、思わず気後れするほどでした。
この記事に登場する3軒以外にも、非日常を味わえるカフェやレストランがたくさんあります。
治安も基本的に問題ない街ですので、ぜひちょっといい服を着てカフェめぐりを楽しんでみてください。
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おしまい