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あんみつ好きの愛を詰め込んだオール手作りあんみつ【向島・深緑堂】

こんにちは、DEKAEです。

日本が誇るテンアゲ甘味、あんみつ。愛するあまり常にあんみつを求めてさまよっている方も多いと思いますが、私もその一人です。

そんなあんみつ狂たちの夢といえば、「自分のあんみつ屋を持ちたい」ということではないでしょうか。

今回は、ついにその夢を叶えてしまったあんみつ狂のお店に潜入してみます。

向島/深緑堂(しんりょくどう)

概要

首都の新たなランドマーク「東京スカイツリー」のお膝元、向島。2014年3月、この地に開店したのがあんみつの深緑堂です。

ご店主はかつて甘味処で働いていたそうですが、本当に美味しいあんみつを求めて独立、あんみつ専門店を開いた…という生粋のあんみつ狂。

堂々の「向島にあんみつあり」。

一日50食の完全手作りあんみつを提供するお店…どんな頑固一徹オヤジが営んでいるのかと怯えつつ暖簾をくぐります。

店内に一歩入ると、大変感じの良いご店主が出迎えてくれるアットホームな空間でした。

カウンター5席ほど+2名がけテーブルが2卓という小ぢんまりとしたお店。

和カフェ風の小物がありつつ、穏やかな洋楽が流れてなんとも居心地の良い雰囲気です。

温かいほうじ茶を頂きながらメニューを拝見。

このお茶美味し~と思っていたら、どうやら京都の老舗「一保堂」さんのお茶のようです。さりげなく高級…

メニューはシンプルに、基本のあんみつとところてん。

「深緑堂」の名前の由来なのかは定かではありませんが、抹茶を使ったメニューも並びます。

今回気になったのが、期間限定のクリスマスあんみつ(950円)でした。

「どういうものなんですか?」と尋ねると、高級な白あんにいちごなどを添え、抹茶蜜でいただくとのこと。

新しそうだけど間違いなさそう。てなわけでそちらを注文することに。奮発してお汁粉とのセット(1,400円)にしてみました。

小さなお店ながら、支払いに各種電子マネーが使えてありがたし。

注文が入ってから白玉をことこと煮込んでいるようです。期待に胸躍らせながら待ちましょう。

クリスマスあんみつ

到着しました。

なんて美しい盛り付け!!あんみつのお椀が座布団に乗っているのも萌える…

白玉といちごに彩られた白あん。葉と真っ赤な果実、そして胡桃が品よく乗せられ、クリスマスムードを盛り上げております。

こちらにツリーの色みを思わせる抹茶蜜を添える、という演出なわけですね。

赤い実はスグリというやつでしょうか。噛むと鮮烈な酸味があって、一気に口がリフレッシュされました。

小さいころ、その辺に生えていたグミの実をよく取っては食べてましたが(←)それを思い出して懐かしい気分に。

抹茶蜜。色がややグロいですが…笑

これに使われているお抹茶も一保堂さんのもののようです。

肝心のあんみつの感想ですが…

まずね、白あんが本当に丁寧に作られています。ぎっしり詰まっているんですが、口に含むとほろりとほどける感じ?

甘みも程よく、蜜や果物とのバランスが絶妙です。

写真では見えませんが、主役の寒天は小ぶりながらしっかりコリコリ食感。天草の風味もちゃんと主張しています。

店内にはその日の小豆と寒天の産地もさりげなく記載されており、手作りのこだわりを感じますね~。

サクサクの赤えんどうも寒天を邪魔しない程度に、けれど十分な量が入っています。

そして、できたてほやほたの白玉はぷにっぷに!私はまとわりつく感じの白玉があまり得意ではないのですが、こちらのはつるんとしてとても好き。

さらに驚くべきは杏の大きさ!大き目の果実の4分の1カットぐらいはあるでしょうか。

乾燥杏らしいのですが、とてもドライとは思えない瑞々しさで生だと思って食べてました。皮の食感もしっかり楽しめます。

カリッと焼いた餅が入った「お汁粉」。西筋の私としてはこれは絶対に「ぜんざい」なんですが、東の表記に合わせます。笑

しっかり甘味があり、ほくほくに炊かれた小豆が美味しー。お椀の大きさも手になじみやすく、絶妙な持ち心地(?)

お口直しの塩昆布もうれしいですね。

注文から運ばれてくるまでに少し時間はかかりますが、それぞれの素材に丁寧な手仕事がほどこされていることが感じ取れました。

アクセス・営業時間とか

お店は東武スカイツリーラインの「とうきょうスカイツリー」駅と「曳舟」駅の間にあります。

2020年にスカイツリーから浅草方面をつなぐ商業施設「東京ミズマチ」がオープンしました。

こちらを散策しつつ、隅田公園の手前から水戸街道を北上すると分かりやすいです。

浅草方面からは、桜橋を渡ってすぐの所。休日にゆったり散歩しながら訪れるのもおすすめです。

あんみつの深緑堂食べログ

営業時間の目安は11:00~18:00(ラストオーダー17:00)。

ただしあんみつの提供は一日あたり50食程度ですので、売り切れ次第店じまいです。土日は15時前には売り切れることが多いよう。

また、営業中でもあんこや寒天の仕込みのタイミングでは提供に時間を要することがあるため、お急ぎの時はご注意ください。

店内利用の予約は不可ですが、お土産のお取り置きは電話でもお願いできますよ。

月曜・木曜定休。祝日の場合は営業し、翌日がお休みになるそうです。

お盆・年末年始なども営業していないことがあるようなので、事前に確認のうえお出かけください。

あんみつの深緑堂 (@shinryokudo) | Twitter

おわりに

スカイツリー見物と合わせて立ち寄りたい、あんみつの名店のご紹介でした。

あんみつ狂のこだわりが詰まったあんみつは、まさに愛情のかたまり。基本に忠実なあんみつですが、季節によって変わり種メニューも用意されています。

お花見や花火大会などの行事と合わせて訪れても気分が上がりそうですね。

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おしまい