大家好(こんにちは)!我是DEKAE。
中国で祝われる旧正月「春節」のシーズンに北京を訪れました。
二度目の北京だったため、通常の観光ルートから外れたディープスポット、そしてローカルな美食の数々を堪能。
宮廷文化だけではない北京の魅力をお届けします。
気になる隣人・中国さん
初めて中華人民共和国の首都・北京を訪れたのは、大学の卒業旅行でした。
大変申し訳ないことに、出発するまでかの国にあんまり良い印象がなくてですね、少々乗り気ではなかったりしたのですが…
行ってみると大変温かいもてなしを受けまして、当方の勝手なイメージは鮮やかに打ち砕かれたのです。
それ以降、ずっと気になる存在であった中国。一旦ハマるととことんハマる性格の私、しばらくは中国の映画やバラエティ番組も見まくっておりました。
そして2016年の春節、二度目の北京行きを決意したのです。
目的は周星馳監督の『美人魚』を鑑賞することで、まぁこれは無事達成できたのですが せっかくなので観光もしたいですよねっ。
しかし卒業旅行で、万里の長城・頤和園・故宮等の有名どころは全て回っています。
次は何をしようかと色々調べた結果、以下の4つのサブ目的を設定しました。
①春節祭を見学
②ロシア人街散策
③鳥飼おじさんを捜索せよ
④ソウルフード「老北京菜」食べ歩き
二度目の北京へ
1.春節祭を見学
春節というのは一部のアジア圏における旧正月のこと。
中国なんかでは今でも太陰暦がメインのカレンダーですので、年末年始も旧正月の時期に祝うのが一般的です。
日本でもたまにニュースになりますよね、中国やバングラディシュのおっそろしい帰省ラッシュの様子。
車内に入りきれず、外につかまった人がいるまま走っている電車とか…
そんな春節、中国ではどのように祝うのでしょう。
天壇公園という比較的大きな公園でイベントが開催されていたので行ってきましたが、何というか
日本の夏祭りと大差ない感じです…
時期が2月なので、ただもう突き刺すように寒いというだけ。
良かったこととしては、その前年大流行した『小苹果』(シャオピングォ、かわいいリンゴちゃん)という曲が流れていた点でしょうか。
ちなみに春節期間中は毎晩そこいら中で爆竹が放たれまくるので、ホテルにいようが嫌でも春節気分を味わえます。
2.ロシア人街散策
「同志」である中国とロシアは深い関係にあり、北京市内にロシア人が集うと言われるエリアがあります。
そのロシア人街に建つ、ロシア人向けのデパートと呼ばれる建物に行ってみたものの…
明らかに営業してなさそうな雰囲気・謎のキリル文字に圧倒され、中に入ることなく退散しました。
3.鳥飼おじさんを捜索せよ
故宮の周辺に、幻の鳥「画媚鳥」の飼い主が集まると聞いていました。その飼い主の大半が中年男性だということも。
この鳥 美しい見た目と鳴き声が特徴で、鳴き声コンテストが催される程らしいのですが…
何でも他の画媚鳥の鳴き声を聞かせることでより美しい鳴き方を学ぶ一方、変な鳥の鳴き声(ごめんね)を聞かせてしまうと変な声になるそう。
そこで神経質な画媚鳥の飼い主たちが一部のエリアに集まり、互いの鳴き声を聞かせ合うようになったというのです。
幻の鳥と、その世話をするおじさんをぜひ見てみたい!…と思って件のエリアに行ってみましたが、人っ子一人おりません…。
まぁ寒すぎますし、首都の旧正月ですから人がいないのは当然といえば当然なんですけど…
ただですね!ひとつだけ、鳥かごが木にぶら下がっていたのです!
近所に飼い主が見当たらず、うかつに近づいて怒られたりしてはイヤなので遠くから眺めていただけですが、あれが幻の画媚鳥だったと信じたい。
▲これです…こういう色じゃないはずなんですけど…
4.ソウルフード「老北京菜」食べ歩き
老北京菜というのは、つまるところ北京っ子のソウルフードのこと。
日本でも北京料理って案外見かけないのですが、これが現地で食べてみるとなかなかに優しい味わいのものが多く、大変私の口に合うのです。
代表的なものはジャージャー麺。これは日本でも比較的メジャーですよね。玉子麺に味噌だれや野菜を混ぜていただくものです。
他には、炒肝という食べ物。砂肝の炒め物ではなくて、内臓をあんで煮たものとでも言うんでしょうか。
姚记炒肝店というローカルな食堂で朝食にいただきました。
(黄色い汁は無味のお粥です。)
そしてDEKAEが最も感動したのが、こちらの麻豆腐!!
これ、大方の日本人の口には合わないらしいのです。
レストランの服務員(店員)のお姉さんに「麻婆豆腐じゃないよ!いいの?」みたいなことを強く念押しされました。字面的に間違える人多そうですもんね。
これがね~何というんでしょうか、ちょっとニンニクとかゴマの風味がするネチョっとしたおからといいますか…
とにかくすっっっごい美味しかったので、東京に戻ってからも食べたいと思って探し回っていますが、今のところ再会は叶っておりません。西川口あたりにコレを出してくれる店ないかな…
この麻豆腐をいただいたのは、四季民福という少々高級なレストランです。
予約推奨されるぐらい人気のお店で、ふらっと一人で入れたのは大変ラッキーでした。
で、私のテーブルについてくれた服務員(店員)のお姉さん、この方のサービスが完璧なんですよ!!
あちこちのテーブルを担当しているのでとにかく大忙しなんですが、どんなに離れた所にいても目が合えば待たせずにきてくれるし、皿を下げながら料理の感想を聞いてくれる。
もちろん不手際も無かったです。何より笑顔が最高!
中国語しか話さない方だったので、あまり多くを語ることはできなかったものの、お客さんに満足してもらおうとする姿勢がにじみ出ていました。
私もサービス業につく機会があれば、彼女の働きぶりを目指したいとすら思いました。そんな機会あるかしら
おわりに
二度目の北京も、地下鉄の切符売り場でまごまごしているところを地元のおじさんに助けていただいたり、たくさん美味しいものを食べさせてもらったり、良い思い出ばかりが増えました。
彼らの話し方はどうしても怒っているように聞こえがちですが、実は温かい言葉をかけてくれていた、ということも多々ありますので…
一度イメージを取っ払って訪れてみてはいかがでしょう?
こちらは四川省のソウルフードです(激辛注意)。
おしまい