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渋谷センター街に突如インドネシア。【チンタジャワカフェ】

こんにちは、DEKAEです。

若者文化の発信地、渋谷。世界でも有数の奇抜さと忙しなさを誇るこの街に、ものすごく現地仕様のインドネシア料理店を発見しました。

チンタジャワカフェ CINTA JAWA CAFE

今回の舞台となるのはチンタジャワカフェ。インドネシア人のオーナーが2012年にオープンしたインドネシア料理店です。

1号店は湘南にあったようですが、現在は関東に複数店舗を展開。2022年にも埼玉の大宮に新しい店舗がオープンしており好調のようです。

シェフも店員さんも皆さんインドネシアの方で、お店の調度品もインドネシアから直輸入というこだわりぶり。

日本人向けにアレンジされていない本物のインドネシアを感じられるということで、在日インドネシア人からの支持を得ています。

今回渋谷センター街にある店舗に伺いましたが、お客さんの99パーセントが現地の方。インドネシアの若者が客層の大半ですね。

しかしまぁ、周りを見てみると他民族国家であることを思い知る顔ぶれです。インド系の顔立ちの人もいれば頭にスカーフを巻いている女性、見た目は日本人と変わらない人などなど…

そういう人々が入り混じったグループも多々見かけたので、必ずしも同じ民族(?)で固まって行動するというわけではなさそうです。

客足が途切れず大盛況の店内ですが、店員さんがきびきびと案内してくれてスムーズに席につけました。

飲み物

さて、まずは飲み物から注文です。試してみるのはサワーソップジュース(税込500円)。

「サワーソップってどういうものですか」と聞いたら「白くて甘酸っぱい果物」とのこと。

ちょっとリンゴジュース風な美味しい飲み物でした。果肉も入っていたよ!

後から調べたらトカゲみたいなビジュアルの怪しいフルーツで、最初に見つけた人はよくこれを食べようと思ったね?←

アルコールメニューも豊富にあるのですが、店内で飲んでいる人が全然いないのはやはりイスラム教徒が多いからなのか?

代わりにほとんど全てのお客さんが頼んでいたのが、Tehと書かれたペットボトル(360円)でした。

Sosro社という非常に有名な飲料メーカーのもので、甘味料入りのジャスミンティーのようです。

こういった(恐らく激甘の)お茶は日本人にはウケないと判断されたのか、メニューの端のほうに英語でのみ表記されていましたw

とにかく、この店ではノンアルの人がマジョリティ。下戸の私にも大変過ごしやすい空間です。

食べ物

食事には「ターメリック風味のお粥」なるものを注文したかったのですが、品切れとのことで…

クリスピーチキンプレート(1,200円)にしました。その名に違わずパリッパリに揚がっています。

天かす風に添えられたフライドココナッツも面白いです。

この手のチキンは手づかみが一番食べやすいのですが…イスラム教って左手使っていいんやったっけ?いつも悩む

海老のサンバルも付いてます。辛〜くて発酵食品特有の臭みや酸味があり、何につけても美味しい万能調味料です。

フライドチキンは世界中の誰もが愛するものですけれども、国によって味付けやソースが様々。

こちらのメニューにもいろいろなフレーバーのチキンがラインナップされています。

ナシチャンプルーパダン(1,350円)。

ワンプレート定食のナシチャンプルーですが、こちらはスマトラ島スタイルなのだそうです。

鶏肉や筍をカレー風味に煮込んだものや、ちょっとした野菜炒めのようなものが乗っていました。

奥にはやっぱりサンバルが。少量で激辛なので、少~しずつおかずと混ぜながらいただきましょう。

そして、複数人で行くならば前菜も頼んでみたいところ。

ゆで野菜ガドガドサラダ(950円)です。

ガドガドというのはインドネシア風ピーナッツソースのことだそうで、そのまんまゆで野菜にたっぷりとかけていただくサラダ。

大豆を発酵させたものを揚げた、テンペという食材が入っていました。「納豆のようなもの」との説明ですが、厚揚げ感覚で様々な料理に使われています。

ゆで卵もあって栄養バランスにも優れていそうな一皿。

羊肉のサテ(650円)にもピーナッツのこってりソースがかかっています。

一口食べた印象は「あっま!」。みたらし団子のたれ並みの甘さです。

最初ご飯のおかずにするには厳しいかも…と思ったものの、これが不思議とクセになってくるんですねぇ。ラムの風味にもマッチしています。

なんか自分の好きな味に似ている、としばらく考えた末、ちょっと田楽っぽいことに気付きました。

あとは肉味噌とか?欧米人に不評な一方、アジア人は大好きな甘じょっぱい味ですね。

他にも気になるお料理がいくつもあるんですよね〜。このあたりになるとなかなかエキセントリック。

ナマズって…写真を見る限りすこぶるペチャンコですが、どのような調理が施されているのでしょうか。

そして現地ではナマズのことをLELEと呼ぶのですね。なんとも絶妙なネーミング

ティラピアなるものもあります。

けっこういいお値段しますが、それでも現地の人が食べたいと思うほど美味しいものなのかな…

なんとなくエスニック料理店特有の、常に準備されているわけではない感が漂うメニューです。

デザート

ここまででけっこう満腹だったのですが、どうしても試さずに帰れなかったのがこちらです。

恐怖のアボカド・コーヒー・ミルクシェイク(800円)www

インドネシア料理店にはフレッシュアボカドジュースというものが普通にあり、これがなかなかに美味しいのですが…

こちらの飲み物は、その名の通りコーヒーとミルク、そしてアボカドジュースをシェイクしてみたファンキーな一品。

メニューには日本語でわざわざ「とても美味しいです」と書いてあったので、恐いもの見たさでつい頼んでしまいました。

実際に飲んでみると、思ったよりアボカドは感じず。知らずに飲んだら何か分からないと思います。

個人的には、牛乳をオーツミルクに変えて作ってもらったカフェラテの味に似ているような気がしました。黒胡麻豆腐っぽさもあるかも。

とにかく好きな味でした←

アクセス・営業時間

渋谷店は、井の頭通りとパルコをつなぐ坂道(ペンギン通り)の途中にあります。

SHOGUN BURGERが入る建物の4階です。この道しょっちゅう通るのにまったく気付かんかった

本格的なエスニック料理店はとかく入りづらい場所にあるものですが、この場所ならエスニック慣れしていない方もカジュアルに入れるのではないでしょうか。

CINTA JAWA CAFE 渋谷店食べログ

11:00~23:00の通し営業です(ラストオーダー22:30)。

コーヒーデザートも変わったものに出会えるため、まずはカフェ利用からインドネシア料理に触れてみるのも良さそう。

おわりに

いくらアクセスしやすい場所にあるとはいえ、やはり現地仕様のエスニック料理店に足を踏み入れるのは勇気がいりますよね。

ですが、インドネシアは大丈夫(私調べ)。

料理のなじみやすさもさることながら、インドネシア人は非常にフレンドリーで優しい方が多いのです。

見た目こそイケイケな若者たちが集まっていますが、観察していると周囲への配慮を忘れない人々だということに気付くはず。

分からないことがあれば必ず親身に答えてくれますから、どうぞ安心してお出かけください。

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おしまい