你好(リーホウ)、DEKAEです。
台湾一周の旅行中、屏東県の枋寮というところに1泊だけ滞在することにしました。
名物しらす料理を求めて、ノスタルジー溢れる漁港の町をそぞろ歩きしてみましょう。
屏東県枋寮郷
枋寮郷は、台湾最南部の県である屏東県の西側にある町です。
台湾海峡に面しているため漁業の町でもあり、漁港特有ののんびりとした空気が流れています。
また屏東県は蓮霧(レンブ)というトロピカルフルーツの名産地。
枋寮でも栽培がさかんらしく、駅付近にはレンブのオブジェが大量に転がっています。
右のニンニクっぽい赤いものがレンブ。マンゴー(左)もよく獲れるみたい
で、この枋寮という場所に滞在することにして、少し散策してみたんですけどね…
よく言えばノスタルジック、有り体に言えば寂れているわけですよ。
何ていうか…ものすごく故郷の下関を思い出す光景。彦島という漁業の町があるんですが、そっくりなんです。
わ~レトロな釣具店!枋寮ではあちこちで釣りを楽しんでいる方を見かけました。
売ってるんだか定かではない飲み物の旗も、良い味出してます。
活餌コーナーには大量の小魚が泳いでいました…良かった虫じゃなくて
猫もリラックスムード。のんびりした空気にマッチしています。
穏やかな港に漁船がたゆたっています。あ~下関っぽい…すごいデジャヴ感。
台湾海峡に面した波止場は遊歩道になっていて、小さな広場もあります。
この広場にオウム飼い(?)が大勢集まっていて、鷹匠のごとく飛ばしまくってました。
オウムの鳴き声、帰ってこないオウムを呼び戻す叫び声&ホイッスルの音で、この一帯だけものすごい賑やか。
…で、何ですかこの巻き貝?
巻き貝の下は高速道路の料金所っぽくなっていて、中に人がいました。何のお仕事でしょうか。見張り番?
オウムたちとその飼い主、夫婦というより不倫カップルに見える中年の男女、巻き貝をバックに自撮りするわたくし、全てを気にすることなく裸足で遊ぶ子供たち…
などなど、なかなかシュールな波止場の光景でした。
台湾海峡に沈みゆく夕陽。
この先は南シナ海。ここから船で漕ぎ出せば、最初にたどり着くのは香港、中国、フィリピンあたりでしょう。
夕焼け小焼けで明日も晴れそうです。
枋寮のランドマークっぽい橋。なぜか手前側の一部だけがライトアップされるという絶妙なクオリティ
しらすのお好み焼きとスープ
散策していたらお腹が空いてきました。この町で美味しい夕飯にありつけるでしょうか?
漁港のある枋寮、とりわけ有名なのがしらすです。
というわけで、台湾ではちょっと珍しいしらす料理をローカルな食堂で頂いてみたいと思います。夜でも普通に営業していてありがたや。
どうやら「魩仔魚」というのがしらすのことのようです。
メニュー表に記入して注文するスタイルだったようですが、料理を指さして「これ下さい」と言うと、席に運んできてくださいました。
メニュー表。
まずは看板メニューの「魩仔魚煎」、しらすのお好み焼き?オムレツ?です!
…まぁ、味は想像通りで普通に美味しい←
しらすがギュギュっと固まっているのが不思議です。片栗粉か何かでまとめているんでしょうか?焼き目もほんのりカリッとしていて良い感じ。
大鍋でゴンゴン炊かれていたスープも魅力的だったので、注文してみました~。
とろみのある中華スープです。かまぼこやきくらげ、柔らかく煮込まれた野菜など具だくさん。何より、すくってもすくってもしらすが出てくるという幸せ…♡
日本人が好きなお味だと思います。
ただしこのお店、食堂というかほぼ屋台なので、野良犬が遊びにきたりしますw
特に危害を加えられることはありませんが、苦手な方は屋内のお店に入ったほうがいいでしょう。
枋寮の町はやたら野良犬が多いのです。
揚げ物もうまそー。
釜揚げしらすがどっさり売られていました。この状態でも固まってますねぇ…不思議じゃ
イイダコや小エビもあります。
他の店では魚も売られていました。夜で人通りも少なくなっていましたが、まだ買いに来る人がいるのかな?
ここで買った干物をお土産にしても面白そう。
なんか、ほんと下関の唐戸市場みたいで…どローカルな所にいたにもかかわらず、勝手知ったる場所のような不思議な安心感がありました。
お邪魔したのは、地図上の「玉合魩仔魚煎」というところでした。
おわりに
風情のある港町枋寮。慌ただしい日常を忘れてのんびりしつつ、しらす料理に舌鼓を打ってみてはいかがでしょうか。
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おしまい