巨大茶碗蒸しで有名な、長崎の吉宗(よっそう)。
「最期に食べたいものは茶碗蒸し」な私にとって一度は試してみたい品なのですが、いかんせん関東に住んでいると長崎は遠い…
しかし、そんな心配は無用。東京は新橋で、吉宗の味を受け継ぐ茶碗蒸しを堪能できるのです!
新橋/銀座吉宗
概要
こんにちは、DEKAEです。
今回お邪魔したのは各線新橋駅から徒歩3分、銀座ナイン内にある銀座吉宗(よっそう)です。
こちらのご紹介の前に本家の吉宗に触れておくと…
長崎市にある郷土料理店で、江戸時代から続く由緒あるお食事処です。
とりわけ有名なのが、どんぶりいっぱいの大きな茶碗蒸しと、それと対をなすように提供される具沢山の蒸し寿司。
これらの大量生産を可能にし、当時のファストフード感覚で忙しい労働者たちに重宝されたのが、今に伝わっているということです。
時は移り、昭和45年。吉宗の味を首都にも広めるべく、銀座の地に支店を構えました。
やがて昭和48年には本家から独立し、以降「銀座吉宗」として長崎の郷土料理を提供し続けています。
しばらくお店を閉めた期間もあったようですが、2021年11月に現在の銀座ナインで営業を再開。
店舗面積は以前より狭くなったとのことですが、再開を心待ちにしていたファンが日々訪れているようです。
長い伝統をもつ料理店でありながら、あくまで庶民派の「お食事処」であり続ける吉宗。
銀座の地でも、比較的お手頃価格でお腹いっぱいになれる穴場スポットなのです。
ランチ
さて、説明はこの程度にして…
銀座吉宗ではランチでも名物の茶碗蒸しを楽しめるということで、ある週末に伺いました。
なんといっても茶碗蒸しが食べたぁい!ということで、お得なサービスセット(税込1,600円)を注文。
茶碗蒸しと小サイズの皿うどんがセットになったものです。
実は、本家の吉宗では皿うどんは出てこないのです。こちらは銀座吉宗だけのお楽しみ。
追加料金により並サイズの皿うどんに変更可能…ですが、小サイズでも十分満足な量でした。
そして茶碗蒸しの登場っ!
明らかに一般的な茶碗蒸しとは一線を画す大きさ。天丼などがそのまま入ってそうな器です。
ふたを取ると…
ぷるっぷる!
少し揺らしただけでとぅるるん、とぅるるんと踊りますが、れんげを入れるまでは決して崩れるということがありません。
れんげで少しすくって口に運ぶと…あっという間に喉の奥へと運ばれてゆきます。これはまるで飲み物…
だしの味が非常に優しいため、量があっても飽きがきません。
茶碗蒸しの具材は、一般的な茶碗蒸しに入っていそうなものを網羅した全9種類。
それぞれが大ぶりなので、食感や味の違いを存分に楽しめます。個人的にはお麩にテンションが上がりました。
皿うどんのぱりぱり・しゃきしゃき食感と、茶碗蒸しのスムース感が絶妙なコンビネーションです。
この茶碗蒸し、質量が大きいためか?ずっと熱々をキープしています。
真冬の寒~い日にうかがったいましたが、お店を出るころには身体がポカポカに。
なお、皿うどんは細麺と太麺を選べます。こちらは同行者が選んだ太麺。あんが絡んでしっかりとした食べ応えです。
この写真じゃ全然麺の様子が分かりませんが!ちゃんぽん麺を焼いて、少し焦げ目をつけてあります。
新店舗に移ってからの銀座吉宗ではちゃんぽんを提供していないということもあり、太麺は当面数量限定とのこと。
太麺が選べる店ではそれしか頼まない、というほど熱狂的なファンもいますよね。
卓上には辛子、酢、おなじみの金蝶ソースが常備されているため、お好みで味変もできますよ。
私は猫舌ということもあって(←)最初にお酢をたっぷりめにかけて、しばらくいただいてからソースもちょっとかける、みたいな食べ方が好みです(辛子はすべてのタイミングでマスト)。
もう一人の同行者が注文した、お刺身と豚の角煮がセットになった豪華定食です。1,800円ぐらいだったかな…
少食の方だと一人で食べきれない可能性が高いので、食いしん坊と一緒のときに注文するのがおすすめです。
銀座吉宗 → 食べログ
ランチタイムが11:00~14:30、ディナータイムが17:00~21:30。土・祝は21:00閉店です(いずれも30分前ラストオーダー)。
日曜定休、年末年始もお休みです。
おわりに
昼・夜問わず、長崎の郷土料理のあれこれを単品メニューから注文可能です。〆に茶碗蒸しっていうのもオツなのでしょうねぇ…←下戸なのでよく分かってない
ちゃんぽん専門店などはあちこちで見かけますが、長崎料理というくくりではなかなか貴重な存在。
いずれは本場長崎の吉宗で、巨大茶碗蒸しを含む卓袱料理をいただくのが夢です…
関連記事
おしまい