未確認飛行物体、UFO。現在も目撃情報が後を絶たず、その謎は多くの人を魅了しています。
さらに、2021年には米国防総省がUFOの調査を担う特別部隊を創設。2022年には米国議会でUFOに関する公聴会も実施されました。
ますます注目されるUFOに出会えるかもしれない場所が日本国内にあるーーそんな噂を聞きつけ、東京からはるばる福島までやってまいりました。
UFOの里
概要
こんにちは、DEKAEです。
今回の舞台は福島県福島市。その山間部に、日本屈指の「UFO目撃情報」が集まる場所があるというのです。
その名は飯野地区。地域のシンボルでもある千貫森(せんがんもり)付近で、発光する飛行物体が数多く目撃されてきました。
そんなこともあってか、いつしか飯野地区はUFOの里と呼ばれるようになりました。
UFOの目撃情報が寄せられた地は国内にも数あれど、それを全面的に推しているのはおそらく全国でもここのみではないでしょうか?
詳細は公式サイト(UFOの里)にて。大変懐かしいUIのサイトです。
もっとも興味を引くのがUFOふれあい館。
未確認飛行物体や地球外生命体に関する報告や研究資料を収集している場所ということで、一度は行ってみたいと思っていました。
そして、ついに所用で福島市に行く用事ができたのです!これ幸いとUFOふれあい館に訪れてみると、想像を遥かに超える世界が広がっていました――
UFOふれあい館
今回、私は福島市街から車で訪れました。
「UFOの里」入口では、早速未確認生命物体らしき存在がお出迎えしてくれます。
こちらがUFOふれあい館。さすがUFOだけあって少々凝った形です。
しかし何ていうか、ものすごい公共施設感ですね。ちゃんと飯野地区の町おこし事業として設立されたということがよく分かります。
受付で入場料の400円を支払って進みますと…
ひぃぃ入口からしてクセが強い
入ってすぐ、こちらの宇宙人がお出迎えしてくれました。
こわれやすいことを律儀に謝られていますが、隣に座って一緒に写真撮影が可能です。
背景が大きな地球の画像になっているため、まるで宇宙空間で撮影したかのような映え写真が撮れました。往時のプリ○ト倶楽部を思い出す
展示の最初がUFOエリア。
こちらの模型はボタンを押すとUFOが回転し、中の宇宙人のメッセージが聞けます。
ちょっと何言ってるのか聞き取れませんでしたが…
日本国内におけるUFO・宇宙人の目撃情報がまとめらた地図が興味深かったです。
私の故郷、山口県での情報が寄せられていないのが少々寂しいですが…
山奥に現れがちなのかと思いきや、意外と海沿いに出没するんでしょうか?
続いて、いわゆる「宇宙人」の研究資料コーナーへと移ります。このコーナーが存外ボリューミーで、よくこれだけ収集したなと感心。
こちらは誰の目撃情報か定かではありませんが、南米のベネズエラに現れたという宇宙人です。
これとかもはや宇宙飛行士じゃない?
普通にヤバくない?
侵入されてその後どうしたんですかね…お引き取り頂いたのかな?
こちらは…こんな人目につくようなとこに出しといて良いのかな?
とにかく展示のひとつひとつに対し、疑問が湧き出て止まりません。
いよいよシュール感が増してまいりました。これは一体何なのかと思っておりましたら…
なんと2021年6月、このUFOふれあい館の中に「国際未確認飛行物体研究所(通称・UFO研究所)」が開設されたというのです。
さらに、かの有名な「月刊ムー」の編集長、三上丈晴氏が館長を務めているそう。
だんだん現実と幻想の境目があいまいになってきました。
ここから先はフォトブースのようです。さまざまな宇宙人たちと記念写真を撮りましょう。
ここも背景を工夫してくれているため、やりようによっては映え写真が撮れそうです。
3Dメガネをかけて映像を鑑賞するシアターもあります。
このシアター、「まぁせっかくだから見ておこうかな」程度の気持ちで見たのですが…
なぜこの地にUFOが引き寄せられるのかを、縄文時代の遺跡などとも絡めたいくつかの仮説で考察したかなり本格的な内容!
トンデモ話が好きな方はもちろん(←)、オカルト好きや民俗学好きにもきっと刺さるはずです。
みんなで楽しく記念撮影して解散しましょう。
UFOふれあい館…もはや開き直りレベルのB級感ですが、次から次に来場者があり館内は常に賑わっていました。
週末だったとはいえ、かなり人気のスポットのようです。
なんてったって福島市の代表的な観光地のような扱いになってますしね。
銭湯
この建物、なんと2階には…
お風呂があるのです。
すごいよね…入館料に入浴料も含まれていますので、近隣の方は銭湯感覚で訪れているみたい。
お風呂の利用は16時半頃までに済ませるようにと注意書きがありました。「頃まで」ってのがなんとも懐大きい…
タオルは受付にて100円で購入可能です。
「宇宙」と名付けられた大広間。哲学すら感じます。
風呂上りにはこちらで休憩できますね。
さんざんUFOや宇宙人絡みの資料を見たあとで、ホラ吹きなんて言葉は幾分センシティブな感じがしますけれども…
あえてこの地でホラ吹き大会なるものが開催されているのがシュールです。
千貫森
UFOふれあい館内の3Dシアターに感化され、すっかり千貫森に興味津々の私。
来るまでまったく登る気のなかったこの山に、ふれあい館見学後に登ってしまいました←
UFOの里内に何ヶ所か散策コースが設けられています。
UFOのようなキノコが生えてました。
道中には宇宙人の石像が建っており、登山者たちを見守ります。
恐いです。
この辺りになるとウ○ト○マンにインスパイアされた感が強いです。
道案内も演出が細かい。怖い
UFOよりヤベーやつがいるようなのでお気を付けください。
ヒトの一生でUFOにさらわれる可能性とマムシに襲われる可能性を考えたとき、後者のほうがやや確率高そうですよね。
千貫森がUFOを呼びやすい理由のひとつとして、この辺りの磁場が影響していると考えられているようです。
実際、この地区では方位磁針があらぬ動きをしたり、電子機器が不調になったりします。
どうやらピンカラ石なるものが放出しているようですね。
私のデジカメも、電源を入れてもすぐに切れるといった現象が見られました…恐るべし←関係あるの?
千貫森の頂上にたどり着くと、オリジナルゆるキャラ(?)がお出迎えしてくれました!
この展望台が果たすパラボラアンテナの役割も、UFOを呼び寄せやすくなっている理由のひとつだとか…
背中で語るタイプのゆるキャラ
UFO物産館・パノラマ食堂
ふれあい館の向かいにはUFO物産館なるものがあり、オリジナルグッズのほか、宇宙食など興味深いお土産が販売されています。
そして、この物産館に隣接するパノラマ食堂が美味しいと評判なのです。
ダブル地鶏飛魚ラーメン(税込750円)をいただいてみました。
飯野地区のお隣・川俣町はシャモの産地として有名で、こちらでも鶏ガラを使用したスープが特徴のようです。
が、飛魚にしてしまったので魚だしの風味が勝ってしまい若干の失敗感…
ただ(すごく失礼ながら)この手の食堂で出てくるラーメンとしてはかなり本格的な味わいで、これ目当てにやって来る方が多いのも納得です。
アクセス
UFOの里は山間にあるため、やはり車やバイクで来る方がほとんどでした。
福島市街からは、国道114号線沿いにひたすら走ると左手に現れるため分かりやすいです。
福島駅東口から2時間に1本程度バスも出ています。ただし、バス停からふれあい館までものすんごい坂道を登ることになります。
おわりに
私は地球外生命体を信じていますが、今回UFOふれあい館を訪ねたことでその思いを一層強くしました。
生きている間に宇宙旅行することは叶わないかもしれませんが、ここに来れば宇宙人に会えるかもしれない――
そんなロマンを胸にUFOの里へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
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おしまい