ニッチでごめんね

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遠野物語の世界は実在していました【岩手県遠野市】

こんにちは、DEKAEです。

子どもの頃ゲゲゲの鬼太郎が大好きだったDEKAE少年は大人になっても妖怪が好きなまま。

大学時代には境港商工会議所などが主催の境港妖怪検定も受験しています(この検定まだ続いてるんですね、何かほっこり)。

そんな私 高校時代に柳田國男先生の遠野物語を読みまして、文学部に進学して民俗学を専攻するかけっこう悩んだりもしました。

結局その道に進むことはなかったものの、社会人になってからその舞台・岩手県遠野市を訪れる機会に恵まれたのです。

 

運命に引き寄せられて遠野行き

きっかけは、大学時代の先輩が仕事の関係で遠野市に引っ越したと聞いたことでした。

かねてからずっと遠野に行ってみたいと思っていた折、そんな偶然あります!?

てなことで、早速先輩を訪ねることにしたというわけです。

時は11月、岩手では夜になるともう息が白くなる頃合い。

せっかくなので平泉にも立ち寄り、中尊寺金色堂・毛越寺・猊鼻渓にもお邪魔してきましたよ。

猊鼻渓では川下り舟に乗ったのですが、少しひんやりし始めた薄暮の空の下、切り立つ崖に船頭さんの歌声が静かにこだまして…えもいわれぬ郷愁を誘うひと時でした。


遠野にはニッポンの原風景があった

晩秋の遠野は色付いた山に囲まれ、金色の稲穂が一面の田んぼに広がるという、まさに日本の原風景そのものの光景。

山道を運転していると突如目の前に谷が現れ、そこに陽光が降り注いできらきら輝いています。

神々しさすら覚えました。

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我々は遠野駅前で自転車を借りることにしました。いながらにして心が洗われるような、清々しい空気の中でのサイクリングです。

まずは伝承園にて語り部さんの民話伝承を聞くことに。

「むかし、あったずもな――」

独特の語り口で紡がれ始めた民話は『オシラサマ』でした。

飼っていた馬と恋に落ちた娘が馬と結ばれた

→怒った父が馬を殺してしまう

→娘、泣いて馬にすがりつく

→さらに怒った父、馬の首をはねる

→娘は首に飛び乗り、そのまま飛んで行ってオシラサマになりました

…ざっくり説明するとこんな感じです←

けっこうシュールな話だと思いますが、悲恋として語り継がれているそうです。

園内にはオシラ堂というオシラサマを祀る場所もありました。

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それから我々は、市内で唯一河童釣りが許可されている川に出向きました。

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なお、河童を釣るためには許可証の購入が必要です。

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絶妙すぎる観光地ナイズ…


太郎河童の伝説

「この辺に太郎淵っていう沼みたいなのがあるって聞いたんだよね」

以前先輩がタクシーに乗っていたとき、運転手さんが遠野七不思議のようなものを教えてくれたのだとか。

そのほとんどを忘れたそうですが(←)、太郎淵だけは近くを通る際に説明されたため覚えていたとのこと。

かつて太郎河童という名の河童が生息していた場所だそうです。

しばらく探してみるもののなかなか見つかりません。

自転車に乗っていた初老の男性がいらしたので、挨拶がてら太郎淵について尋ねてみることにしました。

「それならこう行って、ここでこう曲がって…」

あっさり教えてもらえました。ていうか、やはり地元の人も普通に知ってるんですね…

お礼を言いつつ立ち去ろうとすると、おじさんが問わず語りに話し始めます。

「自分のジイさんに聞いた話だけど、ジイさんが小さい頃 太郎河童に腕をもがれた人がいたそうだ。今じゃただの池だけど、昔は渦巻いてたもんなぁ」

何と、思わぬところで河童の伝説を聞くことができてしまったのです!これには先輩と二人で大興奮でした。

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遠野でテンション上がる系男子

で、件の太郎淵は確かにただの池と河童の像がある公園になっていて、おじさんと出会うことなくたどり着けていたら何の感動もなかったことでしょう。笑

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あまり時間も無くなってきたのですが、どうしても見ておきたかったものが、こちらの続石。

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今にも崩れそうで崩れない絶妙なバランスで組み合わさって立っている岩です。

こういうの、たまに世界の不思議な光景として紹介されているので さほど珍しくもないんでしょう。

が、ここ遠野に住む人々はこの岩にも何か人ならぬ存在の力を見出していたように思います。

私はここで岩のアーチをくぐったり、写真を撮りまくったりしながら きゃあきゃあ騒いでおりました。

先輩曰く、友達が観光にきても平泉が中心で、一応遠野を案内しても「ふーん、良いところだね」ぐらいの感想で終わるそうで…

「こんなに喜んでる人初めて見た」とのことです。


おわりに

というわけで、『遠野物語』の世界を求めて出かけた遠野市には物語そのままの世界が広がっています。

月並みですが、日本人として大切にしたい場所だな~と深く思いました…

これだけ妖怪好きをアピールしておきながら境港には行ったことがないんですよね~早く鬼太郎ロードに行かねば…

 

 

おしまい

 

このコラボ、狂喜乱舞。