こんにちは、DEKAEです。
寒立馬ってご存知ですか。「かんだちめ」と読みます。
読んで字のごとく、寒いところに立っている馬なわけですが…どれくらい寒いところかというと、こちら。
青森県下北郡にある尻屋崎。青森の右上、尖った部分ですね。寒立馬とは、この辺りに放牧されている馬のことなんです。
二度目の青森は下北半島へ
学生時代に一度、寝台特急あけぼので青森まで行ったことがあります。
西筋(※)の人間からすると東北はかなり未知の世界です。自分の中で東京も青森も東日本の括りだったのが、意外と遠くて驚いた記憶が。
※DEKAEは本州最西端の生まれです
不思議な縁で二度目の訪問となった青森ですが、今回は上野から新幹線で八戸まで。
在来線に乗り換えて下北駅まで行き、そこから下北半島をレンタカーで一周するプランです。
めっちゃ放たれまくっている寒立馬
下北駅に着いて、真っ先に尻屋崎に向かいました。海沿いの道をずんずん走っていくと…
ぅをう!!!
放牧っていうか、もはや放置状態!ものすごい放たれ方です。
青い空青い海、白い灯台、草原を彩る福寿草の花。そこに寝っころがる寒立馬…
私の求めていた光景がそのままそこに広がっています。こんなの舞い上がっちゃう。
寒立馬は農業のお手伝い要員で飼育されていますが、寒さに耐えられるよう何度か交配を重ねられて、胴長短足のずんぐりむっくりフォルムになったようです。
近づいても全く知らんぷり。
警戒心というものは忘れてしまったのでしょうか。
一緒に自撮りもお願いできますよ♪
夏の間はこのように尻屋崎峠の周辺一帯にいるようですが、冬の間はアタカと呼ばれる放牧地にいるそうです。
雪の中の本当の寒立馬を見てみたい気もしますが、少々寒そうですね…
太宰治の『津軽』
大学生の頃は太宰治をすごく読んでいて、初めて青森へ出かけたときには『津軽』を携えていきました。
大人になってからすっかり読まなくなってしまいましたが、今回も『津軽』を供に。で、久しぶりに読んだのですが。
これを発注した編集者、太宰に里帰りさせて紀行文を書かせるというその着眼点、お見事としか言いようがありません。
シニカルに自身をこき下ろすような他の小説たちと異なり、この作品には故郷への愛が随所にあふれ出ています。
ハイライトである乳母との再会シーンなんかもう、そのまま小説と言ってもいいような味わい。
それでいて紀行文としてしっかり成立しています。
寒立馬に会いにいくためのTIP
以下、寒立馬に会うためのポイントを簡単にまとめますね。
・寒立馬は青森県下北郡東通村尻屋崎の近辺で放牧されており、誰でも近づくことができます。
・放牧されている馬です。お触りや餌をやるのは控えましょう。
・夏期は尻屋崎灯台のあたり、冬期はアタカと呼ばれる放牧地にいます。詳細はWebサイト等で確認してくださいね。
・尻屋崎まではJR下北駅から車で40分程。
・人慣れしており写真も撮らせてくれますが、全て自己責任です。間違っても背後から回り込んだりしないようにしましょう。蹴り殺されても文句は言えません。
・馬の落し物がそこら中に散らばっています。汚れてもいい靴で行かれることをおすすめします。
おわりに
この他 下北半島には世界で最も北に生息するニホンザルもいますよ。国の天然記念物に指定されています(北限のサル)。
野生の猿に出くわすのは難しいと思いますが、脇野沢の野猿公苑に行けば会えます。その名の通り野生に近い状態で飼育されているので、けっこうカオスですが。
本州最北端動物ツアーなどいかがでしょうか。
お昼には大間の海鮮をどうぞ♪
良いマグロはほとんど東京の築地に流れてしまっているようですけど、ウニが絶品ですよ~!!
みちのく探訪記・遠野編
おしまい